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レッド・ドラゴン
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【この小説が収録されている参考書籍】
レッド・ドラゴンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 41~44 3/3ページ
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レクター博士3部作としては、本書はほんの序章に過ぎない。レクター博士が登場する場面も少ないし、果たす役割も限られている。それでも、主人公グレアムにとって、レクター博士は、追い求める連続殺人犯以上の重みをもつ存在だ。レクター博士は、まるで面白半分にグレアムを切り刻んでいるようだ。本書では、グレアムが仕事と家庭を両立できないで悩む姿が描かれている。ちょうど、「羊たちの沈黙」では、妻の病気や死に耐えるクロフォードが描かれているように。私生活を微塵も感じさせないスーパー・ヒーローが活躍するのではなく、殺人事件の捜査をしながら私事にも悩む、仕事を放り出して家に帰りたいと妻に吐露する(私と同じだ…)、リアリティのあるヒーローを描いているのが本書の魅力である。そして、本書では、殺人犯であるダラハイドの生い立ちや苦悩も丁寧に描かれている。それは、殺人事件の被害者側で恐れおののく私達が、実は加害者でもあることを思い起こさせる。著者は、それを告発しているのかも知れない。 | ||||
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「羊たちの沈黙」以前の話です。一家惨殺事件がおこり、犯人を探しあてるために主人公は自分が以前捕まえたレクターの力を借りようとしますが・・・と、話の展開は「羊たち」と似ているのが残念です(こちらの方が先に書かれたようですが)。もう一人の主人公と言えるのが惨殺事件の犯人で、小説は彼の視点からもかなり描かれています。四六時中残酷なわけではなく、盲目の女性と出会ったことで彼の人格が分裂したりするので、かえって「一体彼はどうするの?いい人になっちゃうの?そんなわけないか?」とはらはらさせられます。今回、筆者の小説を初めて英語で読みましたが、英語はかなり凝っていて難しめだったです。 | ||||
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最初、日本語訳を読んだのですが、レクター博士がチルトンを「あんた」というところがどうもピンとこない。そこでペーパーバックで読み直しましたが、改めて翻訳のむずかしさを知らされました。日本語訳はスムーズに読めて理解しやすかったですが、ハリスの世界をじっくり味わいたい人はぜひ原書を読んでみてください。 | ||||
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映画であまりにも有名になった「羊たちの沈黙」の習作といってよい。ただ、主人公が女性ではなく、男性である以外は、物語の展開は似ている。しかし、独身女性でなく、家族を持っている人間が主人公であるため、守るもの、家族や友人が多くそれは、差し迫ってくる危険度が違って、思わず、「あっ」と叫んでしまう。ハリスは新聞記者から本を書くようになったとあって、無駄な文章が全然ない。すべて、ストーリーに必要なことしか書いていない。それでいて、状況描写が十分されており、殺風景な冷たい感じを与えない。かっこいい作家の1人だと思う。「羊たち」を好きだった方に是非とも薦める一冊だ。 | ||||
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