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レッド・ドラゴン
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【この小説が収録されている参考書籍】
レッド・ドラゴンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 41~55 3/3ページ
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映画を先に見ました。読み進む間、どうしても、レクターはアンソニー・ホプキンスで、ウィル・グレアムはエドワード・ノートンが頭の中で映像化されました。が、映画の中では語りつくせなかった「心情」を小説はいとも簡単に示してくれます。映画を見て興味を持った方はぜひ、原作を読んで作家の本当の「想い」を肌で感じてみて欲しいと思います。ますます『レッド・ドラゴン』という作品に深みを出してくれるでしょう。 私は読後もう一度映画を見ようと思いました。新たな発見があるようで・・・。 | ||||
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登場人物の心理描写が丁寧に描かれている。ハンニバル・レクター博士はあまり登場しないが、存在感は十分にあって不気味さがうまく醸し出されている。もう少し早くレバのような人に出会っていればこんなことにはならなかった、と思うと切なくなる。個人的には「羊たちの沈黙」より好きな作品である。 | ||||
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■ 満月の夜、Birmingham と Atlanta で発生した連続一家惨殺事件。サイコパスによる快楽殺人と判断した FBI 特別捜査官 Crawford は、引退した元捜査官・William Graham に協力を仰ぐ。Graham は稀代の殺人鬼 Dr. Hannibal Lector を逮捕へと導いた腕利きのプロファイラーだったのだ。Tooth Fairy とあだなされた殺人鬼は、事件に巻きこまれた Graham の周囲の人々を襲いはじめる。いっぽう、Tooth Fairy からの手紙を受け取ったレクターは、彼に Graham 一家を殺害するよう指示していた───。 二人のサイコパスに対峙した Graham は次の満月の殺人を未然に防ぎ、彼の正体を割り出すことができるのか? ハンニバル・レクター博士初登場、『ハンニバル』『羊たちの沈黙』の Prequel。 ■ FBI 特別捜査官 Crawford や プロファイラである Graham のキャラクタはほとんどたっていないが、犯人である Tooth Fairy のキャラクタは非常に緻密に描かれている。Hannibal Lector も非常に魅力的な人物だし、Thomas Harris という作家はピカレスクヒーローを描くのが好きなのかもしれない。犯人側の心理に極端に重い比重が置かれているので、ふた家族 11 人を殺した犯人に思わず同情しそうになるのはワタシだけではないはず。 もし Mr. Dolarhyde が Reba に会うのが、4 ヶ月早かったら世界は変わっていただろうか? | ||||
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別にレクター博士が出てこなくても話としては成立したのかもしれない。三部作のはじめを強調しすぎかも。ダラハイドの最後の襲撃はどきっとしたし、モリーがなぜ顔ばかりを撃ったのか疑問が残った。「羊たちの沈黙」を読むかどうかは微妙だ。 | ||||
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FBI捜査官のグレアムが、2家族を惨殺した犯人を追うストーリー。捜査に行き詰ると、以前自分が逮捕したレクター博士から助言をもらいます。メインキャラクターとして詳しく人物描写されるのはグレアムと犯人の2人で、この2人の魅力(不気味さ?)がキーになっていると思います。作品全体に暗くどんよりとした雰囲気が漂っていて、それが作品の魅力と言えば魅力。 文章は難しいと思います。英語で読もうと思っている人には、まず映画を先に観ておくことをおすすめします。特に登場人物は作品のオリジナルとイメージぴったりだと思います。 | ||||
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のちにレクター博士三部作とも呼ばれるシリーズの第一作目。追う者と追われる者の、息の詰まるようなせめぎ合いがスリリングに描かれている傑作。「捜査官と犯人とレクター博士」という構図で物語が展開されるところは、次作にあたる『羊たちの沈黙』も同様だが『羊~』が「静」ならば『レッド・ドラゴン』は「動」と言えるほど、作品から伝わってくる息づかいは荒く熱い。レクター博士を逮捕後、引退したFBI捜査官ウィル・グレアムは、ある連続殺人事件の捜査に息詰まったクロフォードに協力を依頼される。最初は渋っていたグレアムだが、被害者家族の写真を見てその重い腰を上げることになる──ここに彼の優しさと脆さが垣間見られる。被害者へ感情を転移させ、さらにこれから犠牲になるかもしれない、自分と同じような家族を守りたいという想いがグレアムを突き動かすが、同様に犯人に近づくためには、犯罪を犯す側の心理も嫌というほど理解しなければならない(してしまう)。「資質」あるグレアムのこの苦悩は、恐いもの知らずの若いクラリスよりずっと深いものだ。彼が追うホシは竜と祖母への愛憎を背負い〈なるべき存在〉への道を進むべく、犯罪を繰り返すフランシス・ダラハイド。おぞましい犯行を見せつけられながらも、読者を彼に感情移入させる人物造形は秀逸。この二人のオブセッション、そこから派生する獰猛な熱が本書の行間から滲んでくる。必死に地をはいずり回る彼らの姿を、独房から眺めているレクター博士の視線はカマキリのように不気味だ。彼は隙あらばグレアムに斧を振り下ろしてくる。変身を必要としない、生まれながらの怪物。 そして振り仰げば〈大いなる赤き竜〉が、登場人物たちに酷薄な美を晒しながら翼を広げている。 | ||||
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「ハンニバル」を読んでいたので、もっとスプラッターな内容かと思いましたが、ところがどっこいとても淡々とした作品でした。 それから思っていたよりもレクター博士の登場が少なくて、やはり私の脳はすっかり「羊たちの沈黙」「ハンニバル」に毒されていると思いました。(笑) レクター博士のことはとりあえず忘れて読んだ方がいいかな。小説としてはとても秀逸な作品で「まとまっている」感じがしました。 やはり「レッド・ドラゴン」→「羊たちの沈黙」→「ハンニバル」の順で読んだ方がより楽しめるかなぁ・・・とも感じました。 ともあれ、読んで損はありません。 トマス・ハリスの世界へようこそ!! | ||||
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ハンニバル・レクターがあまり登場しないのは残念だったが、彼の行動やセリフには奇妙な雰囲気が漂っていて、読んでいてとても楽しい(?)と思った。 もちろん彼だけでなく、この一連の殺人の犯人の動作、彼の過去など、とてもうまく描かれていてよかった。これを映像で見るのもいいかもしれないが、この物語独特の雰囲気や不気味さがよく伝わるので、本で読んだほうが面白いかもしれない。 | ||||
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読めば読むほど、はまっていく小説はひさしぶりでした! 辞書とは格闘したものの、苦にならずにすらすらいけました! まだ読んでない人にはおすすめです! | ||||
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ただのスリラーものと思ったら大間違い。異常な犯行でもちゃんと証拠から論理的に犯人をつきとめようとするFBIの地道な捜査と、犯人の目線(人生)との見事な対比。ただの異常犯罪としてだけでは解決できない社会性を見ることができると思います。精神異常者にしか見られない犯人にも人生があって、そして他人と関係をもって初めて「自分」というものに気づき、苦悩する姿は、誰でも共感できるはずです。しかしながら、ハリスは、犯人のそういった人生を犯行の言い訳として描いていません。FBI捜査官とは接点を持たせていないため、お涙頂戴的なドラマになっていないところが非常にドライで、ストーリーを際立たせていると思います。私にはちょっと無理かな、と思いながらも原書で読んでみてよかったです!!辞書をひくのも面倒にならないくらい面白いし、引き込まれます。ぜひ、原書で読んでください。 | ||||
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レクター博士3部作としては、本書はほんの序章に過ぎない。レクター博士が登場する場面も少ないし、果たす役割も限られている。それでも、主人公グレアムにとって、レクター博士は、追い求める連続殺人犯以上の重みをもつ存在だ。レクター博士は、まるで面白半分にグレアムを切り刻んでいるようだ。本書では、グレアムが仕事と家庭を両立できないで悩む姿が描かれている。ちょうど、「羊たちの沈黙」では、妻の病気や死に耐えるクロフォードが描かれているように。私生活を微塵も感じさせないスーパー・ヒーローが活躍するのではなく、殺人事件の捜査をしながら私事にも悩む、仕事を放り出して家に帰りたいと妻に吐露する(私と同じだ…)、リアリティのあるヒーローを描いているのが本書の魅力である。そして、本書では、殺人犯であるダラハイドの生い立ちや苦悩も丁寧に描かれている。それは、殺人事件の被害者側で恐れおののく私達が、実は加害者でもあることを思い起こさせる。著者は、それを告発しているのかも知れない。 | ||||
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「羊たちの沈黙」以前の話です。一家惨殺事件がおこり、犯人を探しあてるために主人公は自分が以前捕まえたレクターの力を借りようとしますが・・・と、話の展開は「羊たち」と似ているのが残念です(こちらの方が先に書かれたようですが)。もう一人の主人公と言えるのが惨殺事件の犯人で、小説は彼の視点からもかなり描かれています。四六時中残酷なわけではなく、盲目の女性と出会ったことで彼の人格が分裂したりするので、かえって「一体彼はどうするの?いい人になっちゃうの?そんなわけないか?」とはらはらさせられます。今回、筆者の小説を初めて英語で読みましたが、英語はかなり凝っていて難しめだったです。 | ||||
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最初、日本語訳を読んだのですが、レクター博士がチルトンを「あんた」というところがどうもピンとこない。そこでペーパーバックで読み直しましたが、改めて翻訳のむずかしさを知らされました。日本語訳はスムーズに読めて理解しやすかったですが、ハリスの世界をじっくり味わいたい人はぜひ原書を読んでみてください。 | ||||
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話題の「ハンニバル」を読む前に、レクター博士の生い立ちを知りたくて、まずこの本を手に取りました。 トマスハリスの絶妙な描写は、読む者を引き込む魅力に満ちています。主人公をはじめとして、さまざまな登場人物のセリフも個性にあふれ、生き生きとした人間に描かれています。レクター博士の恐ろしさを改めて痛感しました。 | ||||
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映画であまりにも有名になった「羊たちの沈黙」の習作といってよい。ただ、主人公が女性ではなく、男性である以外は、物語の展開は似ている。しかし、独身女性でなく、家族を持っている人間が主人公であるため、守るもの、家族や友人が多くそれは、差し迫ってくる危険度が違って、思わず、「あっ」と叫んでしまう。ハリスは新聞記者から本を書くようになったとあって、無駄な文章が全然ない。すべて、ストーリーに必要なことしか書いていない。それでいて、状況描写が十分されており、殺風景な冷たい感じを与えない。かっこいい作家の1人だと思う。「羊たち」を好きだった方に是非とも薦める一冊だ。 | ||||
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