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ほうかご探偵隊
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ほうかご探偵隊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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2004年に講談社の<ミステリーランド>の一冊として出たものの文庫化。 少年少女向けに本格推理を、という企画で執筆され、まさに編集者の意を汲んだ理想的な作品に仕上がっている。小学校で起きる連続「消失事件」は、脈絡のない盗品のラインナップが読者の心をくすぐる。いかにも怪しげなひとたちが出てくるのも楽しいし、何重ものどんでん返しが待ち受けているあたりも力作だ。 大人が読んでも、充分に満足できる一冊だろう。 | ||||
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普段あまり本を読まないうちの息子ですが、こちらの作品は楽しんで読んでいます。 親子で推理してみるのも楽しいですよ♪ | ||||
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本作や多くの猫丸先輩シリーズで、日常の謎を解明するのが楽しい。他の推理作家は、探偵役が出てくるのは、殺人があるから。そこに必然性が生まれるから。と言っている。確かに、日常の謎には警察は介入しないし、名探偵も出てきにくい。 とはいえ、殺人はなくても本作の最後にあるように「面白かったか、だったらそれでいいじゃねえか、〜」まさにその通りだと思う。 | ||||
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名前からワクワクしました。 この作品は、最後までずっとワクワクしながら読めました。 小学生が探偵として解決する話は初めて読みました 新鮮でとても読みやすかったです。 今年読んだ本の中で一番王道ミステリでした☺︎ | ||||
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ミステリーは本格長編を中学生の頃から40年近く読んできましたが、最近は軽い短編集ばかりになっていましたので久しぶりの楽しい長編でした。 これでもミステリーはかなり読み込んでいるので登場人物全員の言動なども注意深く読み?謎を解き明かそうかと思いましたが、最後でだまされてしまいました。探偵役の龍之介君が最後で明かす尊敬する叔父というのは、この作者のシリーズもののアノ探偵のことかなぁとちょっと思ってしまい、そういえば容姿といい推理するときのもの言いといいあの名探偵にそっくり?おまけで楽しめました。 個性あふれる子どもたちは私は好きでした。昭和の小学生と思って読めばいいのでは… 表紙の鳥はどう見ても鶏でしょう…トサカが鶏ですから。 | ||||
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基本的なことをしっかり押さえていないと、謎解きは色あせる。 「名探偵コナン」にヒントを得たのか、小学生を主人公にする意味が判らない。 いまどきの小学校には防犯カメラも、外部の警備会社との契約もあるだろうから、 そう簡単には忍び込んだり、無断であれこれはできない、だろう。 以下、ネタバレです。 鶏が可愛そうならば、事情を話して、処分するなら引き取りたい、と申し出ればいい、 それだけの話だ。 小学生が泥棒をして、同級生が探偵になり、解決して、めでたしめでたし、は昭和までの話。 にわか探偵に、にわか知識を持たせて一冊にされては、楽しめない。 | ||||
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倉知淳によるジュヴナイルなんだけど本格推理というミステリ小説である。 この作者のミステリはちょっと人を食ったような話が多いのだが、それをジュヴナイルで?という点で興味津々。 舞台は小学校の5年生の1クラス、あくまで少年少女が主人公。読者層を考えれば当然の設定である。 クラスの内外でこのところ起きている不思議な事件の謎を解こうと、彼ら小学生なりの活動を開始する面々。推理小説好きのメンバー・龍之介くんが次々に立てる仮説をみんなで検証しては潰していく過程がちゃんと書かれていて感心。一方で先生や大人が言っていることは正しいはず的な小学生ならではの前提があちこちにあるのだが、これはこれでジュヴナイルとしては正しい道なのであろう。 最初は簡単に思えていた事件は、調査をしていくにしたがって案外いろいろな事実が絡んでいることがわかってきて、そのうち新たな証言も飛び出してくるなどして混迷の様相を呈してくるのだが・・・と、ここで解決編がはじまる。(えっ、ここからあとの全部のページが解決編???) というわけで、巧者・倉知淳の手腕はここからが見どころ。ネタバレは書きませんが、この作品でミステリに触れた少年少女は幸せなんじゃないかなぁ、と。 それから、個人的には龍之介くんの将来が楽しみですね。「リスみたいにくりんとした目」ですしね。猫もリスもおなじような目かなぁ、なんて(笑)。 | ||||
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小学校を舞台にした「日常の謎」ミステリーだが、結末が二転三転するのはお見事で、大人にも十分楽しめる。 ある有名なホームズ作品へのオマージュなのは、英文の題名が「After-School Irregulars」であることからもわかる。 ホームズファンはお見逃しなきよう。 | ||||
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その日の『おさらい』を挟みつつ,一日目,二日目…と,進んでいく流れが読みやすく, 小さな恋心も覗いた放課後の『探偵ごっこ』には,ちょっとした憧れや甘酸っぱさを抱き, それでいて,ミステリの定番でもある要素が自然に差し込まれる構成には好印象を覚えます. また,全体の三分の一ほどを占める『解決編』も,特別に派手な演出はありませんが, 伏線と偽(?)のそれらを二転三転,立てては崩し手を繰り返す畳み方には引き込まれ, 小学生らしい四つの謎が全て明かされる,夕暮れの教室でのやり取りには思わずフフッと. とはいえ,大人も満足できる良作で,オーソドックスで読み応えのある謎解きが楽しめます. 一方,彼らに近い世代には明るく映るであろう,少年たちが残してくれるメッセージは, 賑やかな放課後を懐かしむ大人たちには,いささかほろ苦い読後感を残すかもしれません. あと,ニワトリは出てきましたが,カバー絵のオウム(?)は何を指しているのでしょう…? | ||||
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ミステリーランドの一冊 クラスで起きた不要物連続消失事件を解決すべく クラスメイト4人が探偵隊を結成 小学5年生の探偵隊の活躍を描いたミステリ 紛失したものは 図工の時間に写生した絵 学校で飼育しているニワトリ ハリボテの招き猫 (音楽の時間で今後使用することは無い)リコーダーの一部分 探偵隊が4人いる点がひとつのポイントとなっている 探偵が実は・・・というパターンのミステリは あまり読んだことが無かったので、楽しかった ミスリードへのもっていき方が上手かった イラストは唐沢なをき氏 また、倉知氏のファンならニヤリとしてしまう仕掛けも有ります | ||||
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このミステリーランドのシリーズの中で、多分一番子供らしい事件内容、子供らしい題名、子供らしい真相なんでしょうが、思わぬどんでん返しが!! ああ!こういうトリックでもこうすれば面白くなるのかっ!! と、騙されてしまいました。 倉知さん、これからもジュブナイルミステリーをもっと書いてほしいと思う。 | ||||
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小学校高学年向け、ということもあるのか 特殊な事物やシチュエーションは一切無し。 オーソドックスな造りなだけに、 誤魔化しが効かないという意味で 質の高い、真っ当な探偵小説である。 謎を解き明かす行為にではなく、 謎解きの過程こそがミステリーの真髄なのだという シンプルながらその根源を説いている、 装丁も含めて、実は洗練された一冊。 | ||||
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星5つ、って言うのは必ずしも「最高」という意味ではないが、読んで楽しく、読後も爽やかな印象が残り、どこにも欠点が見当たらないという 実は稀有なほどの名作だという意味で。 倉知淳氏は静岡出身とのことで(僕も静岡生まれ),また年齢も僕と2つしか違わないせいか? どの作品も、まるで自分が書いているかのような錯覚を いつも覚える。また他の作家の数多の小説には,常人とは思えないほどの豊富な知識の下積みを感じることが多々あるが、倉知淳氏の作品は、自分でもミステリーを書けそう(で、もちろん書けないが)かも!ってな気を興させる。こんな作家は珍しいという意味でも、独特の存在。寡作なのが残念だが、逆に「オレも仕事辞めて書き出したら書けるペースかもしれない…」と、はたまた不遜な妄想を抱かせる。 | ||||
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冒頭の神宮寺くんの口調から、明智くんを連想しました。ら、やっぱり出ました江戸川乱歩! 江戸川乱歩に影響を受けた子供たちが、楽しく探偵ごっこをするという趣旨なんですが、可愛いをちょっと通り越して、凄いぞ龍之介くん!!って感じですw 龍之介くんのおじさんて、まさかあの方ですか? 容姿からしてそうですよね? ラストは、本の中にはもっともっと楽しい話が詰まってるんだよ!というメッセージで終わりました。 私も小学生の時に江戸川乱歩にめちゃめちゃはまっていたので、著者のあとがきも楽しく読みましたv 少年探偵団じゃなく、少年探偵隊にしたところも、小学生らしくて可愛いですw また明智探偵のシリーズを読み返してみたくなりましたv あの言葉遣いが心地良いですよね。 たまに一巻を借りて読み返すんですが、今読んでも楽しいですv 探偵は謎を解く役割なわけですが、小学生の龍之介くんたら、人の裏側をあばくのは、あまり気持ちよくないって言ってます。 あの方の気持ちも同じなのでしょうか? 他の作品の登場人物がちょいっと出てくるのは、著者のファンにはたまらんですなv | ||||
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誰も死んだり、傷ついたりしない、けれど本格的なミステリーです。 舞台は学校。 盗まれたのは展示してあった絵や巨大な招き猫、縦笛の真ん中の部分、飼育小屋のニワトリ。 探偵は小学生。 かわいらしい探偵たちがかわいらしい謎に取り組んでいきます。 でも、ミステリーとしての魅力もたっぷり。 良質なミステリーだと思います。 | ||||
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ミステリーランド中最高作と言い切ってしまおう。 ミステリーランドのコンセプトと刊行作品の実際との差異(断絶?)について、異論反論激論かまびすしいわけですが、まぁ学校図書館のさほど片隅でもない棚にズラーッと並んでいた大乱歩全集のその挿絵が結構エグかったというのが読書経験の原初にあるからという個人的な事情があるからかも知れませんが、なんと言うか、いい大人が真面目な顔して子どもたちに「毒」を与えるのは基本的にはモラリスティックなことだと思うわけですよ。免疫ないのは困るし。あんまりエグくてもアレなんですが。 で、本作はそれとは対極的位置にある作品なんです。――が、ひねくれてますねえ。「名探偵」はかくあるべしという思い込みを遠慮なく脱臼させていくその手際はこの作者ならでは。この作品を読んだお子たちは、コナンやらダイチやらは、もうベタすぎて読めない――ということもないんでしょうが、まぁ冷笑的になるのは仕方ないんじゃないか。この作品は何も知らないお子たちに現代(現在)のミステリの洗練された手付きのその最良の部分を饗するという実に罪作りなものです。 と同時に、この作品はある種の「男子」における、その滑稽さを、滑稽なまま容赦なく描き出した小説でもある。身につまされる「男子」のみなさんが多かろうと推測する次第でございます。 というわけで、『猫丸先輩の空論』刮目して待て。 (にしても、本書の表紙絵のポスター、販売してくれませんかね) | ||||
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あらすじは、何人もの方が書かれているので割愛しますが・・・。 とにかく、楽しい。 小学校が舞台と言うこともあり、派手な事件がどんと起こるわけではありませんが、だからといって謎も謎解きも、軽いわけではありません。特に、終わったかと思うところで起こるどんでん返し。二転三転の面白さです。また、登場人物たちが個性的! 主役の子どもたちだけではなく、先生たちもいなさそうでいそうな、いそうでいなさそうな人々です。そしてまた、表紙がいい。丸い窓から覗くまねきねこという装丁が、なんともユーモラスです。しかも、なぜこのまねきねこが大きいのか。。。これもまた、本文と関わっているのだと想像すると、笑えます。倉知氏の持ち味がしっかりと出ている素敵な作品だと思います。 | ||||
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これまでのミステリーランドの作品は、みんな読んでます。 で、うちの4年生の子どもにも読めそうなものは、 「ほれ、読んでみれ」 と、薦めるのですが、なかなかページが進まない。 はやみねかおるさんのだって、何日かかったか分からないほどだったんですけど・・・。「ほうかご探偵隊」は、私が読んでみる前に、インフルエンザにかかって退屈していた子どもに、 布団の中で読んでなさい、と渡したところ、3時間とかからずに持ってきて、 「すごい、面白かった!」確かに、読みやすくって、さらさら読めてしまう。 だからといって、内容が薄っぺらいわけでは決してない。 人が死なない、誰も大して困っていない、無理やりな展開もない、それでもしっかりミステリー。 伏線もちゃんと張ってあって、きちんと読んでいれば、あれっと思う。それでいて、最後の最後にはやられた!と思わせるんだから・・・。唐沢なをきのイラストもいい味出てますよ。 | ||||
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本書は、小学校5年生の藤原君(ぼく)が、友人たちとともに学校で起きた怪事件に挑むもの。舞台は静岡県の小学校。5年3組はおおざっぱなお兄さん、といった感じの若い山崎先生が担任のクラス。ある日、校内でも絵がうまいことで有名な男子の絵が突然消えたのを皮切りに、いらなそうなものばかりがクラスから消えていく。男子の学級委員が作ったはりぼての巨大な招き猫、そしてぼくの縦笛の真ん中の部分、誰も気に留めなかった飼育小屋のニワトリ。 いらないものだからこれといって困らないのだけれど、江戸川乱歩を愛読する龍之介君に誘われて、ぼくも調査を開始した。やがてそこに利発な女子の学級委員の吉野、内気で几帳面な飼育係の女子、成見沢が加わってくる。 だがニワトリ事件の調査ですでに行き詰る。ニワトリ小屋の金網には破れたところもないのだ。ニワトリ消失事件だ。他の事件もさまざまな角度から検討するものの、さっぱり手がかりがつかめない。そんな中、ニワトリが腹を割かれて惨殺されたという噂が飛び交うのだった…。 マイペースのぼくと、猫丸先輩を彷彿とさせる目がくりっとした龍之介君、そして女子2人のやりとりが何だか懐かしさを感じさせる。放課後の教室で、仲良しグループでおしゃべりしている感じ。固い木の椅子や床のワックスの香りまで思い出す。個性溢れる先生やクラスメイトたちも味がある。 でも内容はいたって本格的なミステリだ。聞き込み調査はもちろんのこと、尾行や暗号やアナグラムまで登場する。何だか少年探偵団みたいでわくわくするなあ。しかも最後の最後のどんでん返しもある。「学校」という舞台が抱かせるノスタルジックな感情や不気味さを十分に活かした物語だと思う。 | ||||
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小学五年生の僕、藤原高時。五年三組の僕のクラスメイト、龍之介(りゅうのすけ)、吉野明里(あかり)、成見沢めぐみ。彼ら四人が、江戸川乱歩の少年探偵団のようにチームを組んで、不要物連続消失事件の謎を調べ、真相を推理していくミステリ。 消えたものは、クラスメイトが描いた絵、飼育小屋で飼っていたニワトリ、募金箱として作られたハリボテの招き猫、そして僕のたて笛のまん中の部分。なぜ、この四つの“要らないもの”が消えたのか? 犯人は一体だれなのか? 四人はあれこれと意見を出し合いながら、消失事件の謎を追って探偵活動を始めます。 四人組のリーダーとして名探偵ぶりを披露するのは、龍之介くん。小柄で、リスのようなまん丸の目をくりんとさせる少年。このキャラって、倉知さんのミステリに出てくる名(迷?)探偵にちょっと似ているんですね。と思いながら読んでいたら、龍之介くんと(倉知ミステリの)名物キャラにある接点が……。そんなところも面白かったな。 で、事件の真相が明らかになる「解決編」の部分が結構長い。本書の、実に三分の一くらいの分量があります。そして、それにはちゃんと理由があります。この「解決編」の中で、本書に対する評価が猫の目のようにくるり、くるりと変わりました。こうしたジュブナイルの読み物でも、そう簡単には終わらない、終わらせないぜいという作者の心意気というか“ミステリ・スピリット”のようなものを感じました。 本の箱に空いた丸い穴から招き猫が顔を覗かせています。○の中の猫。倉知ミステリのあるキャラの名前が浮かんできて、にやにやしてしまった私です。 | ||||
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