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聖なる黒夜
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聖なる黒夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 21~40 2/3ページ
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ハードカバー、文庫と買い、そしてKindleで購入。手元でいつでも読める、しかも、割引価格(笑) 練と麻生の今後の物語を早く読みたい! | ||||
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今まであまりご本を読まなかったのですが・・・ このご本は読み出したら、ハマっちゃいました。 筋書きの展開が早く、まるで映画を見てる感じです。 | ||||
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上巻を読みきって、すぐに下巻も注文しました。 もぉ、面白くって一気に最後まで読みきりました。 柴田さんのご本は他にも有るので読みたいと思ってます。 | ||||
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人間ドラマです。 私は女なので計り知れぬ男の世界の愛憎劇 読書中、夢中で浸ることができました 「こんな世界があるなんて」と日常を一切忘れることができる 贅沢で稀な時間を過ごすことができました 韮崎によって生かされ、歪められ、そしてもう一度生き返された山内の人生 韮崎もまた、山内を通して生き返していたのではと、都合よく浸ってしまいました。 素晴らしい小説です ぜひ、たくさんの方に読んで欲しい。 読後、生命力を貰える、素晴らしい本です。 読んで本当に良かった | ||||
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いやぁ、面白かったです! 正直、上巻の後半まではそれほどいいか?って感じでしたが、そこからの盛り上がりはすごかった。 寝る間を惜しんで夢中で読んでしまいました。 たくさんの散りばめられたピースが、嵌るべきところに嵌る感覚が本当に爽快でした。 わたしはBLが好きで、この本を読み始めましたが、やっぱりよくある(?)BLに比べて人物像に厚みがあるなぁという印象を受けました。 人間関係や心情が複雑というのかな。 なんかずっしりと重いものが残りました。 BL的な関係で表すと、麻生龍太郎(攻、刑事)×山内練(受、総受け気味、ツンデレかな)って感じ。 まぁこんな軽いもんじゃないけども・・・。 麻生は渋くてめちゃめちゃ格好いい! 作中の、「1人で完結してしまっている」という表現はすごく好きです。 練は掴みどころのない男。 汚い言葉使いの悪党かと思いきや可愛らしかったり、すごく弱弱しかったり、冷たいのかと思いきや寂しがり屋だったり。 その不安定な感じがとっても魅力的です。 BL好きな方にはぜひ読んでもらいたい。 でもそうじゃない方、男同士に嫌悪感を覚える方にはあんまりおススメしないかも。 というのは、一般的な小説より性的表現が多いように感じるからです。 でもミステリーとしても人間ドラマとしても本当に面白かったです。 | ||||
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思わせぶりにつぎつぎに出てくる伏線、登場人物のそれぞれの過去と秘密。怒涛のように押し寄せて、圧倒されました。魅力的な人物像と読者の価値観をも問い詰めるストイックさ。久しぶりに面白い本を読みました。 | ||||
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何なんでしょう?この感覚は。 今までにない引き込まれ方で、 先が気になり読み進めてしまいます。 やくざの幹部が殺されるという始まりから、 容疑者の一人である山内練とその彼と因縁のある 麻生刑事を中心に物語が進みます。 『激流』の時にも感じましたが、柴田よしきさんは 会話の表現がとてもうまく、ぐいぐい引き込まれます。 場面展開も現在と過去を行き来し、 真実に近づいていく感じがたまりません。 同性愛への嫌悪感が酷い方にはお勧めしませんが、 今から下巻を買いに行き一気読みします。 | ||||
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これは、警察小説と恋愛小説とが、巧く混ざり合った作品です。 それも、極上レベルの。 この作品を読むために、先にRIKOシリーズ3冊を読み 山内練と、麻生龍太郎という登場人物をほんの少しだけ、掴んだつもりでいた。 RIKOシリーズは、この作品のその後…という設定なので 山内と麻生の繋がりが、どれだけ深い刹那なのかということを この物語で全て語られている。 RIKOの時は、冷酷なイメージであった山内の内側が見える。 山内練のファンサイトがあるのもなんだか頷ける。 冤罪という重いテーマと、実際に起きた殺人事件とが 交差してストーリーが進み、読み手を飽きさせることなく 上・下巻1000ページ近くを突き進む。 聖なる夜に起こった出来事が、新たな殺人事件の真意にも繋がる。 将来を嘱望されていた練へ、襲い掛かる「冤罪」 それを担当した刑事、麻生。 子供を轢き殺された母親。 父親を焼き殺された娘。 彼や彼女達の悲痛な叫びが、絡まりあって一気にラストへと縺れ込むあたりは見事。 ホモセクシャルに偏見を持つ方にも、是非読んでもらいたい。 それは、必要不可欠な設定であり そういうものを超えた 人間のラブ・ストーリだと思うから。 読み終えた後、しばし呆然とした。疲れた。 こんな刹那な物語は、そう続けて読めるもんじゃない。 当分は、ライトな短編小説でも読んで 少し肩の力を抜きたいとさえ思う。 | ||||
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「聖なる黒夜」以前にRIKOシリーズで登場する練はもっと冷徹な印象を持ちましたが、たぶん柴田自身RICOシリーズではサブキャラだった練を書いているうちに、作者自身が魅せられていったのだと思いました。 麻生とその先輩の関係も妖しいものがありますが、何といっても気弱な大学生だった練の描写、そして麻生との再会ではすっかりその面影はなくと、各キャラクターに魅力があり、ストーリーも起伏にとんでいてあっと言う真に読ませてしまう説得力があります。退屈な日常からちょっとはみだしてみたい時にお勧めの上、下巻です。ドラマ化や映画化すればいいのにとも思いますが、やっぱりイメージが壊れたらいやなので、複雑な心境です(苦笑) | ||||
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どうしてこれまで本作品を読まなかったんだろうと疑問に思うほど、 心が震える作品でした。ハマりました。言葉で言い表せません。 ミステリー、ハードボイルド、同性愛… 色々と自分の好きなモティーフがつまっているのですが、 そういう諸々の要素を超えて何より魅力的なキャラクターたち。 主役の練、龍太郎のみならず、及川やその他のみんな。 最初の導入部は韮崎殺人にからみ、やや説明が長くなりがちにも感じましたが、 麻生と山内の再会の場面、麻生と及川の「灰皿」のシーンあたりから 心が震えました。この世界にどっぷり入り込んでしまいました。 「韮崎に…感謝する」 もうね…なんだろう。人物がみんな生きて息をしてるんです。 こういう作品、本当に久しぶり。 | ||||
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山内練という人物の魅力とその背景にどっぷり浸かれる一冊。というか下巻も一緒に買わないとたぶん後悔する。 RIKOを当時新刊として読んで特に心に響かなかった。 まあRIKOには練はまだ登場していないが。 緑子の「女」の部分が余りに生々しくてその後も倦厭してしまったのだけど・・・ 歳を取ったからか、今頃になって柴田作品を味わえるようになった模様。 RIKOシリーズ苦手で柴田食わず嫌いという方は、とりあえずこれから読んでみるといいかも。 BLとしても読めるけれども、その場合はファンタジー要素を可能な限り排除した任侠物というジャンルか。 昔懐かしい耽美小説でいうならば花郎藤子。 禽獣の系譜。 あれの烈も精神的なキメラだったのかもしれない。 結局のところどう分析しようが、その人にとっての自らの性であり、性的嗜好でしかありえないと思う。 この作品の中では、幾人かの人物がそれぞれの見解を表明して、それがパラレルなまま終わっているところが好ましい。 陳腐だけれども、愛と憎しみは裏表で、その執着がうらやましくおぞましい。 正直、文学的には筆力はいまひとつと感じるし、人物造形も甘かったりご都合主義だったりするけれども、とにかく山内練の魅力には抗いがたいものがある。 新宿に忘れられない人物が増えてしまった。 彼を生み落としてくれた先生に感謝を。 練が誠一の夢をかなえるのを見たい。 | ||||
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ミステリを下敷きにした、極上の恋愛小説であると私は感じました。それも、哀しみや苦痛の淵から掬い上げるような愛ではなく、もっと破滅的な愛。深くて暗い処に、どうしようもなく堕ちて行くような愛です。それでも微かな温もりを残す、不思議な読後感をもたせる作品でした。 「ある事件が原因で、理不尽に闇の世界へ転落することになった青年」という、一見すると感情移入しにくそうな山内の激情が、読むたびに身を刺すように伝わってきます。そして、山内を闇の世界へ突き落とす原因の一端を握ったとも云える刑事・麻生の苦悩や懺悔も。壮絶ともいえる愛憎が、ページを繰るたびに溢れ出してくるのです。 私がこの本を手に取った切欠は、某雑誌で「匂い系(BLテイスト)」として紹介されていたからなのですが、とてもそんな生やさしい表現では足りません。もともとBL小説は好んで読んでいましたが、もう愉しんでは読めなくなるかもしれない…とまで感じました。そのくらい、世にあるBLレーベルの小説をはるかに凌駕した、とにかく「極上の恋愛小説」だったのです。 人間の業(ごう)だとか人と人との縁(えにし)だとかを、まざまざと見せ付けられた、という感じです。 愛で救えるか。 贖(あがな)いと赦(ゆる)しは、堕ちていく其の先にあるか。 そして、再生は? 同性愛的な表現が随所に出てきますので、苦手意識のある方や興味のない方は手を出しにくいのかもしれませんが、ぜひ、多くの方に読んで欲しい。その部分だけに捉われてこの本を読まずにいるのは、とても勿体無いような気がするのです。BLというよりは、セクシャリティやジェンダー、愛の在り方に深く切り込んだ作品となっています。ぜひ、お手にとってみて下さい。 もちろん警察小説としてもすごく魅力的で、最後まで飽きさせず一気に読ませる勢いがあります。このあたりは、効果的な改行も手伝っているかな、と思えます。リズムというか臨場感があるので、長編ではありますが難なく読めてしまいます。文庫版をお求めの方は、ぜひ上下セットで。 因みに、同作家さんの緑子シリーズから派生した作品ではありますが、この「聖なる黒夜」からでもまったく問題なく入れます。私は、これを読んだ後に緑子シリーズとハナちゃんシリーズを手にしました。物語(シリーズ)間の、登場人物のリンクも魅力の一つですよ。 何度でも云います。この「極上の恋愛小説」を、ぜひご一読ください。 | ||||
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私にとっては「観覧車」の後、2冊目の柴田よしき作品でした。上巻の途中までは、もしかして柴田よしきは男性だった?と思いましたが、下巻で会話を中心に女性作家特有の特徴が顕著になるので、女性であることを再確認しました。 高村薫の「李謳」を彷彿させながら、会話の多さ(特に下巻)で読みやすい(柴田作品はどれも会話主体で読みやすいですが、その中ではこの作品は際立ってじっくり読ませますが)。BL愛好家にもファンが多い作品だそうで、その点も「李謳」に似ているのかな。ですが、この作品はボーイズラブというジャンルに特定される作品ではなく、ミステリーでもあり、警察小説でもあり、ヤクザ文学でもあり、ハードボイルド作品であり、哀しい人間の心の道程を綴った作品でもあり、色々な要素の詰まったジャンルの特定の出来ない幅の広い深い傑作だと思います。衝撃的でした。RIKO作品も花咲シリーズも読了しましたが、一番ダークで、一番印象の強い作品で、柴田作品で一番好きな作品です。著者自身も一番大事な作品だそうですが、頷けます。 ポイントは山内と麻生の心の旅路です。それは社会的には転落であり堕落でありながら、美しい愛の軌跡であり、その心の旅路が丹念に書き込まれていて他者を寄せ付けない高潔ささえ漂います。おススメです。 | ||||
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柴田さんの作品はClose to youから読み始めました。その後、観覧車やMiss youなど、シリーズものじゃないものを選んで4〜5冊読んだと思います。 この本もシリーズものとは知らずに、評価がよいので手にとってみました。 まず私が今まで読んできた柴田さんの作品とあまりに違うタッチで驚きました!考えてみれば、これまでは女性が主人公で女性の一人称で語られるものばかり読んでいました。それがいきなりの男性視点、描かれてる世界も…。まるで別の作家の作品みたい…例えば…そう、高村薫を読みやすくしたような。まわりくどい描写を直接的な表現に変えたような感じ?あ、私は高村薫の全作品を読んでいるファンです。 改めて、柴田さんの力量を感じました。話そのものも二転三転してグイグイラストまで引っ張って行きますし、麻生や連らの終わらない苦しみが徐々に自分にものしかかってくるような、ただよく出来た話というだけではない、心に何かを落として行く作品だと思います。 これまでは柴田さんは女性の心理を丁寧になぞったミステリーを書く人、という印象でしたが、この作品で大きく印象が変わりました。いきなり新しい色を投げ込まれて何色っていう判断が出来なくなりました(笑)。これから注目していこうと思います。 | ||||
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とにかく、一気に読んでしまった。 これから購入される方は文庫なら必ず(上)・(下)の2冊同時購入をお勧めする。 どうにも濃い人間の魂の物語でもあり、警察小説としても、ミステリとしても、恋愛小説としても読める。 運命ってなんだよ? 宿命って何さ?? なんども読みながらそうつぶやいては何とか登場人物たちが幸せな結末をたどれる道を探そうと前のページをめくるのだが、作者はそんなことは許してくれない。 ここに描かれた哀しいまでの真実の物語を、読者はただ黙って受け止めるしかないのだ。 聖なる夜に始まって、未だ終わることなく続く、長い永い夜の物語を。 | ||||
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とにかく、下手な解説はいいから、一度読んでいただきたい作品です。 私自身、書評で知って読んで、世の中には出会うべくしてであった本と出会えず終いで終わる本があることを実感しました。そうであれば、この本と出会えた喜びを心から嬉しく思っています。 とはいえ、中身はそれほど純粋でも美しくもなく、本当に人間関係がどろどろとして、ひょっとすると途中で読むのが嫌になる人もいるかもしれません。しかし、ただただ読み進めていくうちに、なんともいえない人間の出会いの機微や哀しさ、残酷さそして愛しさ、雑多な感情が渦巻きます。 麻生刑事とサイバーヤクザ山内との初めての出会いも、その後の二人の長い確執の始まりでした。なぜ山内が暗闇の世界に足を踏み入れるようになったのか、それを知ると背筋が凍るような思いを禁じえません。自分の転落人生の元凶ともいうべき男に想いを向けてしまう、それは愛や恋等といった言葉では簡単に語れません。 二人はこの本以外にもRIKOシリーズにも出てきますが、その中でも、警察署から出てきた麻生さんを山内が車で迎えにきていたシーンは秀逸です。本から映像が抜き出て、私の想像力を掻きたてました。 作者の柴田よしきさんは、登場人物の描き分けもうまく、とくに脇役が巧く描けているので、ストーリーはとても読みやすく楽しめます。その作品に関して、楽しめるかどうかは別ですが。最後のシーンで、何もかも知ってしまった麻生刑事の心中を察すると、人間知らないですむことなら知らないほうがいいことも人生多々あるんだという気がします。とりわけ、知ってしまっても何の解決方法がない場合は。 結局、ぐだぐだと書き綴ってしまいましたが、読む本がないといっているあなたにぜひ読んでいただきたい。人の人生の深遠を知ってしまうかもしれません。 | ||||
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たくさんの人々の過去や現在が縦横に織りなされて描かれる物語。 暴力団幹部韮崎が殺された事件の犯人を追う麻生警部が主人公だが、韮崎の愛人で昔麻生が強姦未遂で逮捕した過去がある山内練の物語とも言える。 登場人物の多くが辛い過去を背負っていて、その苦しみが丁寧に描かれている。 辛い話だけれど、自分的には読んで本当によかったと思っている。 ただ、同性愛に嫌悪感がある人はだめかもしれない。 | ||||
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上下巻で結構ページ数もあるこの「聖なる黒夜」は読み始めてから止まらなくなりとうとう一日と一晩で読み終えてしまいました 人間ドラマの要素とミステリーの要素がうまく絡まって続きが気になり気になり ページをめくる手が止まりませんでした 柴田よしきさんの小説に出てくる登場人物一人ひとりがとても魅力的です 今回の主要人物である麻生と練は今までの柴田作品(RICOシリーズ、花咲シリーズなど)の中で登場していましたがこの二人にスポットをあてた作品が読めて本当に嬉しかったです この本を読み終わった人、そしてこれから読む人はこの二人が出てくるシリーズも読むときっと面白さが倍増すること間違いナシです この二人のその後の話が読めるのを私は楽しみに待っている次第です この作品を読んでしまえばきっと柴田作品のとりこになってしまうはずです 実際私がそうなってしまったように・・・ | ||||
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冤罪や犯罪被害者など、重いテーマを盛り込みながら、濃密な人間ドラマとスリリングな犯人捜しの刑事サスペンスが見事に両立している。まさにエンタテインメントの鏡のような作品に拍手を送りたい。 本作は、「RIKOシリーズ」など筆者の先行作品の外伝的な位置づけになり、それらのキャラクターのファンへのサービス的な意味合いもありそうだが、まったくそういう「おまけ感」はない。 主人公の刑事・麻生やライバルにして盟友の及川、敵役の山内練ら、登場人物が実に魅力的。麻生はハードボイルドの要素をたっぷり持った少しはみ出した刑事だし、山内練は過去に深い闇を抱える優男。 個人的には、かなりどぎつい男同士のラブシーンの描写が何度かあるのは嫌だったが、ページをめくる手を止める理由にはまったくならなかった。 | ||||
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密度の濃い作品です.書き込まれた人物のディテールも確かだし,ストーリーメイキングもしっかりしていますから,まず第1級のエンタテイメント作品であることは間違いないと思います.しかし私個人としては,全体に漂う「暗さ」にチョット耐えられなかったというのが,素直な感想です.何というか救いが感じられない.登場人物の全員が背負っている過去が暗すぎます.趣向は違うかもしれませんが,大沢有昌氏の新宿鮫シリーズの類似を感じるのですが,大沢作品にはない暗さを感じてしまいました. | ||||
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