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ヒューマン・ファクター
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【この小説が収録されている参考書籍】
ヒューマン・ファクターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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諜報の世界をモチーフにした人間ドラマという意味では、本作の70年ほど前に発表されたコンラッドの「密偵」があるので、特段、新しいジャンルという訳ではない。 諜報機関の暗部を抑制されたストーリーでリアルに描く作品の雰囲気は、髙村薫のそれが近いように思う。 多すぎる食べ物の細かい描写には、少々うんざりさせられた。 物語は、アフリカにおける各国の諜報機関の活動を背景にして進んでいく。 ところが、それに関する全体図の具体的な説明が全くなく断片的な情報が示されるだけなので、どういう事情で登場人物たちが苦境に陥っているのかが、ほとんど理解できない。 そのせいで肝心のドラマの部分が頭に入って来にくく、終始ストレスを感じながら読むことになった。 こういう不親切な書き方が、70年代のトレンドだったのだろうか。 それとも、当時はこれらの点は、説明不要の周知の事実だったのだろうか。 人物描写は丁寧だし、追い詰められる側の者たちには多くの読者が感情移入してしまうと思う。 非情なエピソードには、改めて、スパイになんかなりたくないと感じさせるリアリティがある。 しかし全体の感想としては、説明不足への不満がそういう美点に勝ってしまう作品だった、というものにどうしてもなってしまう。 もったいない。 | ||||
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仕掛けものといってよいスパイものであるが、全編に腹の探りあい的な風潮の独特の雰囲気があり、面白いけど腹いっぱいになりやがて飽きてきます。 | ||||
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「スパイ小説の金字塔」の帯は期待を裏切りません。ただし、イワン・フレミングの007シリーズのような冒険活劇では決してありません。お間違えのないように。切なく・哀しい物語です。祖国と妻の母国との間で、揺れ動く二重スパイの葛藤の物語です。主人公カッスルが忠誠を誓うべき祖国を裏切る端緒が家族への愛だったことに安堵するはず。心のひだにしみ入るようなスパイ小説ですから、心落ち着けて読んで下さい。 | ||||
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