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神々の山嶺



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神々の山嶺の評価: 4.46/5点 レビュー 172件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.46pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全145件 101~120 6/8ページ
No.45:
(5pt)

哲学書かと思いました。

本当に読んで感動。人生で読んで良かったと実感した小説ベスト10には必ず入ると思いました。深町・羽生・この二人の見事な関係・その中で様々な事を自問自答できる一書だと思いました。本当にお勧めです。
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
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No.44:
(5pt)

山岳小説では、わたしはこれが一番好きかな!!

夢枕獏さんがあとがきで言っている。。『どうだ、まいったか』と・・・はい、まいりました^^
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
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No.43:
(5pt)

登山をしない人にこそお薦めしたい

山登りをする人にも、しない人にも、また遭難のリスクがある登山そのものを否定的に捉えている人には特にお薦めしたい。ストーリーがしっかりしているので最後まで興味を持って読み進めることができる。その上、細かい点まで実に詳細に描かれており、アルパインクライミングをしたことがない僕のような読者にも雪山に身を置いているかのような仮想体験をさせてくれる。優秀なエンターテイメントだ。それほど売れていない平凡なカメラマンである深町の視線を通じて天才クライマー羽生丈二を追いかけていくドラマである。上巻では羽生丈二の過激でむき出しの生き様に共感できず、登場人物の多くも、また読者もやや引き気味、ただしそれでも、この男が何をやるのか見逃せない気持ちのまま、下巻へと続いていく。下巻、羽生の最後の挑戦を山で待ち受けた深町が、羽生とテントの中で語る。この会話でかつて死なせてしまったザイルパートナーの岸の件やら、なぜ冬季の鬼スラやグランド・ジョラス等、極端に難しい山に挑戦し続けるのかといった根本的な謎が解明されていく。そしていつのまにやら羽生に好感を持ち勝手に応援したくなってくるのである。ぬるま湯のような日常を避け、ストイックに岩をよじる羽生はある意味、人生をかけた表現者であると思う。芸術でもスポーツでもなんの仕事でも同じ事だ。まだ誰もやったことがない困難に立ち向かうことこそ価値あることだと羽生は言う。これは生きる意味の本質かもしれない。人生の意味を見失ったり、深い悩みにとらわれたら、彼のマネは出来ないとしても、いっとき俗世間のすべてを忘れて低山でも登ってみるといいかもしれない。一読をお薦めする。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.42:
(5pt)

この本を読んで山登りを始めました

この本を読むまでは山登りをなめていました。遭難する人に対しても何処か単純なミスが原因だと考えていました。しかし実際には、山登りとくに冬山や壁登りは死と隣り合せで、また準備が万全でも遭難することはあるのだと判りました。この本に書かれている内容を少しでも実感したいと想い山登りを始めました。といっても冬山や壁登りはせずに奥駆縦走ですが、それでも準備不足や体調を壊してなどで4回目でようやく完走出来ました。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.41:
(5pt)

単なる登山記録に終わらず

山岳関係のフィクションものを読むのは初めてだったが、これは非常に面白く読ませていただいた。主人公を含めて本書に登場している何人かの人物は、実在した登山家をモデルにしたものであるが、よく特徴をとらえて描かれていると思う。登山の話としてはオーソドックスな部類に分類されるべきものだが、登山にまつわる周辺の話(関係者の事件)などが筋道がしっかりと建てられていて面白い。山における登山家の心理を上手く捉え描き出している。食い入るように読み進めてしまった。流石は著名な小説家による作品である。小難しい登山用語はないので、登山をやったことがない人、興味のない人でも面白く読めること請け合いである。なお、前提知識として本書を読み始める前に、主人公が追い求めている人物ととそのライバルのモデルとなった『森田 勝』と『長谷川恒夫』両氏の前提知識を仕入れておくと、より楽しく深く理解できるものと思われる。
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No.40:
(5pt)

書き残したことはない

著者あとがきの「書き残したことはない」。大納得。全て出し切っている。エベレストの調査がリアル、と思っていたら、著者は実際ヒマラヤに行かれていたようですね。氷壁を登る場面、8千メートルあたりでの幻聴、幻覚(ちょっと怖い)、臨場感がすごかった・・。自分も擬似エベレスト登山したような気分になります。内容も骨太で、深い、本当に質の良い小説だった。
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No.39:
(5pt)

私にとっての夢枕獏の最高傑作

新田次郎の山岳小説は名作揃いで、確かに面白いです。井上靖の「氷壁」もいいです。ですが、純粋な感動を解り易く与えてくれる小説という意味では、本作の方が上をいっています。根拠は単純明快です。私自身不覚にも、下巻でわんわん泣いてしまったからです。今まで数え切れんほど本を読んできましたが、しゃっくりしながら声だして泣いてしまった本は、本作以外にはありません。声を出さないまでも、じんわりと泣けた本は少なからずありましたけど、ここまで泣けた本はありませんでした。本上巻をじっくりと大切に読みすすめれば、下巻の後半100ページでは大抵の人が泣くことができると思います。そして読了後しばらく、羽生丈二の名前と羽生丈二のイメージが頭から消えなくなる筈です。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.38:
(5pt)

羽生丈二は何を見つめていたのでしょうか?

山の小説は心の苦悩を描く。いつもそう思いながら読んでいます。その中でもこの本の主人公羽生丈二の苦悩はすさまじいものがあります。彼は世の中の誰のことも信じていません。あてにもしていません。たぶん何よりも自分のことを信頼していないのだと思います。彼が誰かを信じることを自分に許すためには、自分の中に確固たる自信を持つ必要があり、それを持つためにはまだ誰も達成できたことがない、最高峰のサガルマータに無酸素単独登頂をする必要があったのだと思います。物語には、マロリーのカメラの謎、それを巡る人々のエピソードが織り込まれていますが、全編を通じて押し寄せてくるのは、羽生丈二の痛いまでの自分を追い詰める姿です。そして、まるで自分自身が羽生丈二と共にサガルマータの人を寄せ付けない自然にそれでも立ち向かっているような緊迫感です。本書を書き始めるまでに、実際にこの6度もヒマラヤを踏んだという作者が描く山の描写の迫力はすごく、実際に登山を経験したことがないのに、まるで羽生とともに厳冬の人を寄せ付けないエベレストに登り、マイナス40度の寒さの中で氷壁にしがみつく場面では指が凍えてくるのを感じ、高山病で幻聴を聞いたような気がしました。実際に登山をされる方にもかなり読み応えがあると思います。また登山とは縁がないという方でも実際に登山をしたかのような手ごたえと持てる、そんなお勧めの一冊です。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.37:
(5pt)

目を閉じれば、サガルマータだ、ローツェだ。

1999年のゴールデンウイークに単行本版を読んでいたら、サガルマータ北壁の標高8160m地点でマロリーの遺体が発見というニュースが入りました。深く刻まれた読後感を保つために再読せず、それでも、いつも本棚の前面に置いてきた大切な本です。表紙の写真のみ時々ちらちら見ていました。でも、今日、文庫版も買ってしまったのです。それは、本屋でたまらずに手に取った文庫版の作者あとがき(文庫版用)を読んでしまったから。作者はマロリーの遺体が実際に出てきてしまったことから、ラストシーンを書き換えました(当然、本筋には変更はありません)。単行本と文庫を見比べながら読み進めました。どちらがよいか、なかなか意見が分かれるかもしれません。ただ、30年以上前から構想を練ってきた作者が行ったバージョンアップですから、私も大切に読みました。2度目の読後感も1度目と変わりませんでした。マロリーの遺体発見前に書かれた小説でありながら、まるで発見後に書かれたかのような描写があります。ポイントは標高8100m地点です。初回と同様に、何度も表紙(特にローツェとともにサガルマータが朝日に染まる上巻がいい)の写真をながめながら読み進めました。行ったことはないけれど、目を閉じると神々しい山々の中にいるような感じがするのです。私には新田次郎の「孤高の人」と並んで、最高峰に位置する山岳小説です。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.36:
(5pt)

息を止めてしまうほどの・・・

「何故、山に登るのか」 それは問いが答えであるという真の問いなのか。 この小説で活写される登攀、それも無酸素で世界最高峰に挑むと言う苦しみをすら越えたものを伴う行為とは何なんだろう。こういう長い小説でしか答えられないものであるのは確かだと思う。 そして、山で失ったモノ得たモノなんて損得感情をまったく受け入れることのない厳しさ、純粋さ。生へのおそれと執着。 どうしても惹かれて止まない。 そして、「惚れる」って言葉が好き。特に男同士だといい。 もちろん愛でも友情でもいいけど、それ以上の何とも説明のしがたいニュアンスが出てくる。 恋人との恋愛すら霞ませ、友情も血も越えて。 裏返しの憎悪すら絆になってしまうような、そんな感情。 そんな豊かな感情を持ちながらも何もかもを捧げつくし、友人知人を失って。 それでもなお山に登る。 彼らが途上で生を終えるのは無駄死になのだろうか・・・・ 山に愛された男と嫌われた男、過去と現在、陰陽のように絡められたエピソードが緻密に物語を盛り上げていき、手記を交えた登攀の臨場感あふれる描写が息を詰まらせる。 とにかく、後半の緊迫と勢いに圧倒され、ラスト円環が閉じたような美しい物語の締めにほぅっと息をつく、そんな小説です。 出来うる限りの駆け引きをし、最後まで前を向いて真摯に戦う男の生涯を感じる幸せ。 これぞ読書の醍醐味。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.35:
(5pt)

一昨年のベスト1!

夢枕漠は映画「陰陽師」の原作者として名前だけは知っていました。「な〜んか漫画っぽい話、怪奇小説を書いてる人なのかな…?きっと私はこの人の小説は一生読むことないだろうな…。」って正直思ってました。そしてスポーツ大嫌い、山なんか一度も登ったことがなく、周りにも山登りをする人など一人も居らず、「何故山に登るのか?そこに山があるからだ。」などと言う「男臭い」ナルシシズムに冷たい目を向けていたタイプの人間でした。 ところがところが、某通販化粧品会社のパンフの「私の一冊」とかいう社員のおすすめ本コーナーで、一人の男性の方がおすすめされていて、たまたま図書館にあったので読んでみました。 ごめんなさい!「山に登る」ということは、かくも厳しいことなのか、かくも激しいものなのか、かくも生命の危険と隣り合わせのものなのか、私は何一つ知りませんでした! 山のことなんか、な〜んにも知らなくっても、この本を読むと「何故人は山に登るのか?」という質問がいかに愚問かということがよ〜く分かります。この本を読んで以来、時々里山歩きを楽しむようになりました(笑)。 ちなみにこれ以外の夢枕漠は読んだことありません。皆さん「これだけは」是非、読んでみて下さい!
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.34:
(4pt)

山に登るということ。

私もヒマラヤ程ではありませんが登山の経験があります。山登りは常々自分の現在の能力と山に要求される能力とのトレードオフを予測しかつ見切る能力が最も大事と考えています。そう言う点でこの小説はかなりのリアリティを描き切れていると思いました。特に低温時や低酸素時の際の所作、パッキングを極限まで切り詰める準備段階、コースを十二分に記憶・理解しかつ冷静に大胆に計画するところなどは大変共感できました。いずれも一つの頂を目指す燃えるような気持ちがその七面倒な作業をさせるのですが...それにしてもなんで山だとあんなに計画的になれるんだろう...自分でもよくわかりません。
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No.33:
(5pt)

山山山〜

わたしはこの小説最大のクライマックスを電車の中で迎えた。大きな音で洟をすすってしまい、他の乗客に一斉に注目をあびてしまいました・・・。登山をする人間にとってこれほどまでに感動と山へ上がる欲求を描ききった小説もないのではないでしょうか?わたしは登山は座禅に通じるものがあると感じています。登山中に自分の精神の中のすべて究極ににシンプルになっていき、そして不思議な真空感(?)につつまれる瞬間があります。「ありったけの心で想え」この言葉に集約される、その何か。登山する人もしない人もぜひこの小説を読んでみてください!
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No.32:
(5pt)

山を登る人も登らない人も。

山に登る人も登らない人もこの本には感じ入るところがあると思います。 足がダメなら手で、手がダメになったら歯で、それでも、それでもダメになったら...想え。 そういう想いこそ本当の『祈る』ということだと身震いした記憶があります。 羽生丈二と長谷には明確なモデルがいます。二人とも実在し山に命を散らしたクライマーです。 長谷が長谷川恒男そして羽生が森田勝。特に羽生の人物像、軌跡は森田勝さんそのものです。 森田勝さんと言う人をリアルタイムでは知らないのですが日本の登山史において伝説的な人物です。 読んでるうちに羽生は自分の中で森田勝さんになってました。リアルタイムで知らないはずの森田さんがしゃべり、 森田さんが山に登り、また森田さんが山に何を賭けていたか。それをこの小説は語ってくれた気がします。 羽生と言う人間は破天荒で現代にはありえない人物に思えるかもしれません。しかしこと山屋ということになれば、こういう人物が本当に実在しえ、現在も岩と氷に取り付いている人間がいるのは本当です。実際には森田勝さんは作中にも出てくるグランドジョラス、長谷川恒男さんは風の谷のナウシカのモデルになったと噂されるフンザに程近いウルタルで命を散らしてしまいます。長谷川恒男さんは生前現地の人の為に何かしたいと言っていたらしく、フンザには彼の遺志を継いだ『ハセガワメモリアルスクール』があります。 この小説を気に入った方はぜひ森田さんの伝記『狼は帰らず』、長谷川恒男さんの伝記『虚空の登攀者』も読んでみて下さい。
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No.31:
(5pt)

素晴らしい小説だ(谷口ジローのファンより)

私は谷口ジローのマンガのファンなので、この小説の存在を知ったのは彼のマンガである。(谷口ジローは、著者の「餓狼伝」をマンガ化した作家である。著者は彼のことをプロボクサー・アマレスラー・プロレスラーの肉体の違いを明確に描き分ける作家と絶賛している)だから、読む前からストーリーは知っていた。しかし、この作品はそれでも面白い。ストーリーがわかっていても、読む者(自分)をその世界に引きずり込んでしまう文章力、短い文章が延々と続く心理描写、極限に生きる男の圧倒的な迫力が迫ってくる。山を舞台とした作品なので、絵で表現できる(それを表現する実力のある谷口ジローの)マンガの方がいい作品なのかと思っていた。確かにエベレストをはじめとする山々、それを登る羽生や深町の描写は一目でわかるマンガの方がいい。しかし、登場人物の心の揺れを細かく表現する描写は、やはり文章を武器とする(優れた)小説の世界のものであり、マンガの敵わない部分である。マンガも小説も読んだ私の結論は、どちらかだけを読むだけではもったいないということである。マンガしか読んでいない人は小説を、小説しか読んでいない人はマンガを是非読んで欲しい。両方読むことで両方の作品の世界が広がるに違いない。著者があとがきで、自画自賛ともいえる文章を書いてしまったのもわかるような気がする、本当に素晴らしい作品だ。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.30:
(5pt)

いただき・・・

山に登るのは何故か?何故、生きるのか?何故?なぜ?ナゼ?そんなことはどうでもいい「俺がいるから・・・」、それで充分だ人生論・書評なんか不要ただ読めばいいそして・・・想え
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No.29:
(5pt)

久々に

日本文学にしては久々にまっとうな作品かと思います。最近のくだらない、マンガをそっくりそのまま文章に起こしたような文学のアイデンティティのかけらもない小説どもと違い、下巻最後の方の羽生の手記や、酸素が薄く意識が朦朧とする様の描写などは、文学の匂いがしてきます。ただ、シーシュポスの神話の解釈などは残念なものになっていたりしますし、最後のほうは地の文の主語すらおれになっていたりして、多分、獏に何かがのりうつったかのようにひたすら勢いだけで書いていった感じがしてこっちも読むテンションがあがってきたりします。どうお読みになったとしてもとにかく作家が本気で書いたらこんな風になるんだというのは最低でも感じ取れるのではないでしょうか。 この小説自体は星5つあげたいのですが、あとがきがよろしくない。あれを読むとせっかくの感動が覚めてしまうので、もしお読みになるなら小説自体を読み終えてからお読みになってください。
神々の山嶺(下) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(下) (集英社文庫)より
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No.28:
(5pt)

★★★★★★★星7つ!

心が震える本です。かなりボリュームがありますが、一気に読みました。すばらしい本だと思います。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.27:
(5pt)

謎が----

小説としては破綻しかかっている。失われたカメラを探すのは即ち「失われたマルタの鷹を探す」パターンであり、常道の冒険小説の枠組み。しかし下巻になると、呪詛のようにたたみかける心中描写が続き、そんな枠組みなど「どうでもよくなる」。ところが、その破綻すれすれが凄い。これは稀有な例ではないだろうか。凄い小説を読みたいのなら、絶対にお薦めできる。ところで謎がある。問題のカメラがKodak Best Pocketと表記されている(少なくとも単行本は)が、こればVest Pocketじゃないだろうか。ベスト(チョッキ)のポケットに収まる小型サイズから来ているネーミングで、フィルムもその名もずばりVest判という今では入手が難しいものを使う。ちなみに実物は、絞りは独自の4段階、シャッター速度固定(約1/30位か)、パンフォーカス(焦点変更できない)というシンプルな蛇腹カメラです。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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No.26:
(5pt)

太い小説

他作品とは筆者のタッチが違う。最初違和感を感じる読者もいるはず。しかし、骨太で,じわじわ迫る山岳シーンではリアルな息苦しさを感じ、しかも泣けてきます。ハッピーエンドでは無いけど後味は良い。人は闘い続ける事に意味がある。そういうことを教えてくれる本です。
神々の山嶺(上) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:神々の山嶺(上) (集英社文庫)より
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