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神々の山嶺
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神々の山嶺の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全145件 81~100 5/8ページ
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ずっと読んでみたかった本、神々の山嶺。 読み始めて一気に最後まで駆け抜けるように読んでしまった。 孤高の天才クライマー羽生丈二。その羽生を追っていくうちに、彼の魅力にはまり、生き方に刺激を受け、自らも山に挑んでいくカメラマンの深町。 作者は山に対する造詣が深く、まさに自分がネパールからエベレストの頂きをにらんでいるような、 そんな気分にさせてくれます。 特に、6000mを超えたあたりからの圧倒的な描写力のため、こちらまで息苦しさを覚えるほど。 ただの登山物語ではなく、エベレスト初登頂を成した証拠となるマロリーのカメラをめぐって、カトマンドゥの街並みで繰り広げられる情報劇。 山好きな人もそうでない人も一度読んでみると、生きていくということを見直すいい機会になると思います。 | ||||
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中古ですから汚れは覚悟していました。でも、読むには問題なく安価で手に入れることができて良かったです。 | ||||
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中古ですから汚れは覚悟していました。でも、読むには問題なく安価で手に入れることができて良かったです。 | ||||
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なぜわざわざ冬の雪山に登るのか・・・。そして遭難・・・。 登山をしない私はずっと疑問に思っていました。 でも、この本を読んで、フィクションとはいえクライマーの気持ちがわかった気がします。 たしかに、1ができるようになると2に進んでみたい。あらゆることに共通していることだと思います。 エベレストのベースキャンプくらいまでは行ってみたくなりました。 もちろん、夏に(笑) | ||||
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読みやすくて一気に読めます。 以前マンガ版を4〜5ページほど読んだときに、面白そうだったので気になってました。 できればマンガで読みたかったのですが、こちらの原作から読むことにしました。 丁寧な描写で、山と無縁な自分でも何となく想像が出来ました。 特に酸素が薄くて苦しそうな様子は、読んでるこちらまで苦しくなってくる気分でした。 | ||||
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どこぞの社長が漫画の神々の山嶺を面白いとテレビで言っていたのを観て興味を持った。 漫画を読もうと調べると原作があると知り、それならと原作から読んでみた。 普段は漫画ばかりで活字はあまり読まない、登山をするわけでもない。 が、ぐいぐい引き込まれた。 | ||||
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これを読み終えた後たくさんの山岳映画を借りた。 高尾山ぐらいしか登ったことはないがいつか日本一の山には登ってみたい。 そこに山があるからじゃないそこに俺がいるからだ! | ||||
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山岳小説に、若干ミステリーの味付けがある。 世界で最高峰のエヴェレストに最初に登頂したのはイギリス隊のヒラリー(ニュージーランド人)とテムジン(シェルパ)であるが(1953年)、もっと前に登頂に成功した人物がいたのではないか。その名はジョージ・マロリー。ただし、アーヴィンとともにエヴェレストの頂にたどりついたかもしれないマロリーは、アーヴィンとともに下山中に遭難し(1924年)、いまでは登頂を確認するべくもない。 ところが、マロリーがその時に持っていたカメラがあり、フィルムも装填されていたとすると、登頂直後の撮影記録があるかもしれず、となるとアルプス登山史が大きく塗り替えられる可能性がある。エヴェレスト登頂をかつて目指した(敗退、2名遭難死)カメラマン深町誠は、カトマンドゥの裏街の登山用具店で、偶然に古いコダックを手に入れた。それはもしかすると、それはマロリー所有のカメラかもしれない。 深町はそのカメラを登山用具店に持ち込んだ男を、そしてカメラの過去を追い始める。カメラの過去を追う過程で、深町は羽生丈二という、孤高の天才クライマーの存在を知る。小説はこの羽生丈二の人となり、登攀の哲学、人間関係に焦点を絞り、この得体のしれない人物像をあぶり出そうとしている。 北アルプス屏風岩での後輩岸文太郎の遭難死、彼自身のグランドジョラスでの遭難と奇跡の生還、ライバル長谷常雄のカラコルムK2での死、次々に厳しいエピソードが出てくる。深町はその後、羽生が本名を伏せ、ビカール・サンという通称でネパールに住みついていることを確信し、古いコダックのカメラを持ち込んだのはそのビカール・サンであったことを突き止める。 深町は、羽生と交際があり不慮の遭難死をした岸の妹涼子とともにカトマンズにとび、そこでつてを辿って行方をくらましたビカール・サンこと羽生丈二に邂逅。羽生はその地に不法滞在し、エヴェレスト南西壁無酸素単独登攀を虎視眈々とねらっていた。上巻はここで終わる。 | ||||
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ナラダール・ランドセラとアン・ツェリン、この二人が下巻の最初の部分のキーパーソンとなる。誘拐、拉致された岸涼子の救出、ビカール・サンこと羽生丈二の捜査に力となったからである。 しかし、羽生丈二はアン・ツェリンの娘ドゥマと結婚しふたりの子供もいた。傷心のまま涼子は、帰国する。現地にとどまった深町は、羽生丈二のエヴェレスト南西壁冬季無酸素単独登攀にカメラマンとしての同行を許される。 神々にもっとも近い秘境、8000メートルを超えるエベレスト登攀。半ばから後半はこの登攀の記録、遭難した羽生のメモである。装備の準備、ルート確保、アイスフォールの回避、雪崩、落石への対応、ビバーク地点選定、テント張り、ハーケンによる足場の設定、瞬間によぎる恐怖との闘い、想い、それらが散文詩のように綴られる。 羽生が先行し、深町がそのルートをなぞるように進む。標高6700メートルの地点で深町は、それ以上登ることを断念。彼はそこからカメラをとおして、人間の力では不可能と考えられた南西壁で虫のように動く羽生のカタツムリの速度での前進を捉える。しかし、その羽生が視界から消えた。羽生の遭難、そして死。 翌年11月、深町はチベット側からノーマル・ルートでエヴェレストの頂上をめざしていた。下山中にG・マロリーと羽生の遺体を発見する。 人はなぜ山に登るのか?この問いに対する答を探しもとめた著者入魂の作品。柴田錬三郎賞受賞。 | ||||
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以前に読んでもう一度読みたくなり購入。 山の事は全然分からないですが、登場人物のそれぞれに生き方を考えさせられる。 「何故山に登るのか」が「何故生きるのか」というテーマと重なって考えさせられる一冊です。 一気に読んでしまう。 お勧めの一冊です。 | ||||
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Amazonで購入したのではないので恐縮ですが この本が最初に出版された時、帯に「どうだまいったか」の惹句が踊っていた記憶があります。 山岳小説と言えば「孤高の人」「栄光の岩壁」「強力伝」などにはまって山を始めた自分としては、新田次郎に始まって終わるくらいに思っていたので、醒めた目で流した記憶があります。 それが最近文庫化され児玉清さんの推薦文が帯につき(どうも帯に弱い、Amazonもこの帯をつけたらいいのに)、あらためて読んでみました。 正直まいりました。 このテーマはエベレストでしかかけないと思うし、単独無酸素というこれ以上の極限状態は作れないと思われるので、おそらく作者が言うようにこれ以上の物は書けないかも知れない。 ディテールも良いです。深町がエベレストの基地となる村でキャンプする時、畑でキャンプしていて何故畑でキャンプするかというと、農閑期なので持ち主に断ってなにがしかのお金で使用することが出来る、と言うようなことがさりげなく触れられる。 おそらくもの凄く緻密に情報収集をし、自分でも山に登った(実際にベースキャンプの6500mまでは登ったそうです)体験を踏まえ、でもその膨大な情報に流されることなく、ど真ん中の山岳小説になっている。構想20年という時間がこの物語を醸成したと思います、若い時に勢いで書かなかった作者はエライ! マロリーのカメラがサイドストーリーになっていますが、これは物語の始まりのきっかけでしかない。 あくまで主人公はエベレスト南西壁。 | ||||
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圧倒的だった。 (下)を読み終わった今、痺れるような感覚に襲われている。 深町と羽生。 二人の登山の描写がこの巻の大部分を占める。 淡々と、そして克明に書きつづられた、この王道ともいうべき山岳小説は、あとがきの中で著者本人も述べていたことだが、これを超える山岳小説はもう誰にも作れないだろうと思う。あまりにド直球すぎて、これ以上の直球があり得ないだろうから。 読むべきだと思う。 あらゆることの答えが、この中にあると思う。 人間の意味、凄さ、誇り、そういったもの、けれどしっかりと言葉にはできない、魂とでもいうべきようなもの。精神とでもいうべきもの。 そういったものをこの本で垣間見れた。 | ||||
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最近夢枕獏さんが好きで、今度は何を読もうかと何気なく、本書を選んだ。 本が届いてみると、帯に大きく「児玉清さんが愛した本」と書いてある。 何かと思って裏を見てみると、集英社文庫の企画なのだろう。児玉清さんが愛した本と題して、5つのタイトルが並べられており、そのうちの一つがこの「神々の山嶺(上・下)」だった。 俄然、読み始めるのが楽しみになり、本を開く。 物語は、主人公・深町がカトマンドゥの登山用具店で一台のカメラを見つけることから始まる。そのカメラには、エヴェレスト初登頂の謎に関わる重大な秘密が隠されていた。 物語は、この一台のカメラを中心に展開していく。 G・マロリーや植村直己という実在した登山家たちを絡めながら、エヴェレストを舞台に男くさい男がダイナミズムに描かれていく。この筆致は夢枕獏さんの十八番だろう。 男が惚れる小説というのだろうか。たまらない。 | ||||
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今、下巻まで読了して、読後約1時間。いまだに心の震えが止まらない。 人間が言語を用いて、ここまで生々しく、風景、行動そして心の内面を表現できるものか、 と驚嘆にも似た思いになっている。まさに「エヴェレスト」級の最高傑作と言っても過言で はないだろう。 それもそのはず、この作品は、著者の夢枕獏氏が、構想から20年、書き始めから終わるまで に3年を要した力作で、ご本人が「あとがき」で「書き残したことはありません」「直球。力 いっぱいのストレート。もう、山の話は、二度と書けないだろう。これが最初で最後だ。それ だけのものを書いてしまったのである」と語るほどの代物なのである。 世界最高峰のエヴェレスト登山をめぐる話であり、その頂を征服することが、まさに精も根も 尽き果てるような命がけの挑戦であることが圧倒的な迫力で伝わってくる。そして、著者にと っても、この本を書き上げることが「エヴェレスト登頂」であったのだ、とひしひしと感じる。 そして、読者も。寒さや息苦しさや、痛みや恐怖を感じるほどのリアルな世界に没入しなが ら、登場人物と著者と一緒になって登山に挑戦し、読み終えたときには、山頂に立つような 得も言われぬ達成感と、苦しみ、悲しみ、喜びを超越した不思議な感激を味わうことができる。 前人未到のエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂に挑む登山家・羽生丈二、そしてその姿を 追い続けるカメラマン・深町誠の壮絶なまでの生き様は、末永く心の中に残りそうだ。 「山屋」(登山家)の方はもちろん、私のように、登山にしろうとの方にも、ぜひおすすめし たい絶品である。 | ||||
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山岳小説というものはこれまであまり読んだことがなかったのですが、 これからちょっと自分の中でブームが来そうです。 エベレストの8000m以上には回収できない遺体が放置されている、という 話を小耳に挟んだのがきっかけで、エベレスト登山がどれほど過酷なものなのかに興味を持ち、 それをテーマとした小説を探して読んでみようかなと思って行き当たったのがこの作品でした。 結果としては大正解です。 登場人物の来歴とともに、登山というものの発展の歴史を追えますし、 私のように実際の登山にほとんど興味がないという者でも無理なく楽しめます。 もちろん器財などの専門用語はちょっと調べる必要はあるかもしれませんが。 山岳小説の入門にはとてもいいと思います。 | ||||
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知人の薦めもあり、読んでみました。 正直言って本格的な登山の類はやったこともなく、 文中に出てくる登山用具の名称もあまりイメージできなかったりもしたのですが、 登山の描写と臨場感には迫ってくるものがあり、引き込まれました。 確かに、薦める理由がわかるなあ〜という読後の感じです。 また、登場人物が魅力的なのもよかったです。 人間関係が丁寧に描かれており、主役はもちろんですが、脇役がとても個性的なのもいて、 カッコよかったり、憎めなかったり。 面白い本は時間を忘れさせてくれますが、この本もそんな本です。 | ||||
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登山の臨場感は圧倒的。読んでいるだけなのに一緒に登山をしている気になり呼吸が苦しくなって来ている自分がいた。 特にチョモランマの描写は圧倒的。私はこの本で、これほど苦しい思いをする登山をするまいと硬く心に決めた。これほど面白い登山小説は初めて。山登りが趣味の知人にも紹介している。 | ||||
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人に勧められて読みました。正直、上巻の前半は飽きてしまって読むのにかなりの日数がかかりましたが、(だから☆4つにしました)後半は夢中で読み、あっという間でした。私は登山歴3年ですが、海外の山には行けないと思います。それと冬山も行きません。中央アルプスにも行きましたし、来年は南アルプスと八ヶ岳を計画していますが北アルプスが大好きですね。そんな私もよく「なぜ山に登るのか?」聞かれたりします。でも自分でもよくわからないんですよね。登頂できた時の達成感や綺麗な景色が見たいからなど、理由はいくつか思い当たるけど、それだけじゃない。それがこの本を読んで、なんとなく納得できました。山岳小説はこの作品で4作目ですが、順位をつけるなら1位か2位か迷っています。ただ、山に少しでも興味のある人は読んで損はないと思います。 | ||||
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あとがきに著者が「どうだ。まいったか」と書いている。私は素直に「まいりました」と言う。これ以上の山岳小説がこの先書かれる事があるだろうか?著者は言っている。「神々の山嶺」以上の山岳小説は出ない・・。納得。緻密で骨太、とても読み応えのある小説だった。発行から10年目にさんざん寄り道したり、遠回りしてめぐり合った。めぐり合えて本当に良かった。 | ||||
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文庫本上下巻合わせて1000ページにも及ぶ大作であるが、そんな長さを感じさせない面白さがある作品である。ついつい引き込まれて一気に読んでしまう。内容は史実に基づいた部分も多く、それが何とも言えぬ緊張感を生み出している。ヒマラヤの8000m峰ともなると、想像を絶する厳しい世界が広がっている。その厳しさが文章からひしひしと伝わってくる。読了後は、ついつい登山史について調べてしまった。「危険を冒してまで、なぜ山に登るのか?」よくそんな疑問を聞くことがある。本書は、ある意味、その答えを示した一冊なのではないだろうか。もちろん、「その答えはこれだ!」とハッキリと示しているわけではない。しかし、本書全体で、その答えを表現しているのではないだろうか?秀逸な作品です。ぜひ、お勧めしたい。 | ||||
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