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スウェーデン館の謎
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スウェーデン館の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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子供が謎の死を遂げる、という導入は興味深くていい。 でもどんなキャラかもろくにわからないモブみたいな人が殺されたところで驚きもなければ何の感情移入も出来ない。殺される前に被害者キャラの掘り下げをもっとするべきだったのでは。 あと足跡足跡うるさい。長編で謎の足跡の真相を何百ページも引っ張られるのは苦痛でしかなく、短編でいいじゃんこれとしか思わなかった。 火村が過去に心底愛した女性がいたかのように思わせる描写も、「あーどうせ人を殺したいと思ったことがあるのも恋愛絡みなんだろうな」と薄っぺらさしか感じず、もういっそのこと火村の人を殺したい理由を永遠に明かさないでくれと思った。真相知ったら幻滅しそう。 アリスの、いざとなったら火村に手を差し伸べてやりたいという思いやりだけが染みたので⭐︎2ですが、そうでなければ⭐︎1。トリックもしょぼいしドラマ性も希薄で読み終えるのが苦痛だった。火村&アリスシリーズじゃなかったら途中で読むのやめてました。 構成の妙なら綾辻行人さんの方がずっと上だし、本格ではないけれどキャラ立ちと真相の奇抜さなら京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズの方がよっぽど面白いと思った。 よほどの火村ファンかミステリ初心者以外にはお勧めしません。 | ||||
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火村英生シリーズが好きなのでこちらを購入。 軽快なテンポでとても読みやすいです。冬の話なので冬に読むとよりリアルに読めると思います。個人的には、もう少し謎が深い方が良かったな…。 | ||||
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使い古されたありきたりな設定ではありますが、パズルを解いてるような感覚があって面白かった。火村英生シリーズの一つ。 | ||||
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長編ですが、良くも悪くも密室トリック一本勝負のミステリだと思います。 雪に残った足跡を巡るトリックは、同時期に読んだ法月倫太郎氏の「雪密室」よりもスマートだと思います。その一方で、読者を悩ませ、楽しませる遊びというか、引っ掛け(レッドヘリンジ)やドラマに乏しいという印象を受けました。 言ってみれば、小説というよりも推理クイズみたいな作品です。なので。純粋に謎解きに楽しみを求める人には高評価になると思いますが。ドラマを求める人は辛い点をつけると思います。 おなじ新本格の作家で比べるなら、綾辻行人氏の「どんどん橋、落ちた」の方が、「暗黒館の殺人」よりも面白いと思う人にはお勧めできると思います。 | ||||
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舞台はスウェーデンではなく、2月の裏磐梯です。 謎にも、演出にも、雪がとても大きな役割を果たします。ただ「雪と戯れた経験が少ない人が書いたんだろうな」と思わずにはいられません。それくらい雪上で動くことについて、嘘っぽく感じる描写が何度もありました。ファンタジー作品で「雪の情景がきれいだな」で済む話なら構いませんが、それがトリックにもかかわってくる。探偵によって謎が解き明かされても、「そう上手くいくか?(いや、いくまい)」と反語が出てしまうくらいに、私にとっては現実味が感じられない解決編でした。 ただ本格ミステリにおいては「探偵が提示するロジックに対して不可能だと証明できない限り、どれだけ蓋然性が低くても、そのロジックは有効」という作法があるように感じます。この作品の謎解きも、私が経験上「2月の裏磐梯のあの辺りの雪で、そりゃないだろ」と思うだけで、不可能だとは言い切れません。そのため本格ミステリの小説として破たんしているとは言いません。ありでしょう。 最後に、ミステリには関係のない部分で、内容に触れさせてください。 序盤で主人公のアリスが雪の中を散策するのですが、描写されているアリスの装備と雪の状況、行程を考えると「素人がサンダルで富士登山競走を走って、入賞しちゃいました」ってくらいに「アリス、すごいな!」と思いました。 これだけ色々書いておいて、なぜ星3つなのかというと、このシリーズ、なんだかんだ言っておもしろいと感じるからです。 | ||||
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こいつはとてつもなく重い作品です。 それは、毒舌の名探偵火村の 最後の言葉の少なさからも容易に推測できることでしょう。 事件はタイトルの館で起きます。 残された足跡が限られたものしかなく どうあがいても犯行は内部犯行へと 絞らざるをえない状態になります。 この作品は「見た目の文章、状況を信用しない」 というミステリーの典例を言った作品でしょう。 1作目の国名シリーズと同じで表現にも 読者を間違った方向に誘おうとする罠があります。 そして何気ない表現にも 実は犯人が自分に嫌疑を向けさせないように 必死になったのではないか?と うかがわせる表現も見受けられます。 そして、出てきた真実は 思わぬ事実でした。 確定した事柄ではあったものの、 それをより裏づけした事実と 恐ろしいまでの悲しい事実。 もしも…と言う事がおきて欲しい作品でしたね。 あることさえしなければ この作品はかかれなかったのに。 解決はしても、 心に何か引っかかりの残る作品でした。 | ||||
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作家アリスシリーズの第5作。(国名シリーズ第2作) 正直、作家アリスシリーズは微妙と思ってたのですが、本作はよかったです。 やたら小難しいトリックとトリック崩しが読みにくいと言う事もなかったです。 主人公のアリスが旅先で殺人事件に巻き込まれる。という所はありがちな旅情ミステリーかなと思わせますが、五色沼の美しい風景や、雪の中のスウェーデン館など、情緒あふれる風景が浮かび、童話作家の物語、スェーデンの話なども楽しめます。 トリックや犯行現場に関して言及されている方がいますが、そのあたりは私も同意見で「ん!?」と思いました。古い作品なので、アリなのかな… アリスと火村の関係がとてもいいです。軽口をたたきあいますが、困った時には駆けつける、いいコンビです。 火村のあやうさは、ファンの間でも話題ですが、アリスがいてくれれば大丈夫かなと思わせてくれます。 次作も早く読みたくなってきました。 巻末の宮部みゆきの解説がまたよかったです。 | ||||
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Kindleで持っているのに、宮部みゆきさんの解説を読みたさに 文庫本を買ってしまいました。 Kindleに解説がないのは権利関係の問題ですか? | ||||
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自分は江神シリーズのファンだが、作者がなかなか江神さんの作品を出してくれないので最近火村シリーズにも手を出し始めた。 しかし火村には全然惹かれるものがないので、自然とトリック&物語性重視の見方になる。 この人のトリックは基本的に直球なので自分は好きだ。 だが、今回は損傷の具合からそれはどうなんだ、という疑問が一つ。 さらに、アリバイ工作の前提となるアレの決めつけに疑問が一つ。 通常ならいざ知らず、殺害現場のような状況なら、遺体も冷蔵庫の中に入れていたようなものだろうに。 作者はその根拠を適当に流していたが、あのトリックを使うために「これは絶対の前提です」と宣言して書いたようなものだ。 実際ぎりぎりのところで成立しているわけで、机上の空論という感が消えず、推理小説としては今一つ。 ただ、読んでいてまあ面白かったので、星3.5ということで。 | ||||
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この作品シリーズは中々楽しいし、かっこいい良かったです。犯人の心理が火村さんに読み解く表れて読んで分かりやすく良かったです❗ | ||||
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昔文庫で読んだものをKindleで再読です。 アリスの登場場面の方が多く、火村ファンとしてはもう少し早めに登場して欲しかったところですが、トリックはさすが本格ミステリだなと、何年経っても面白く読ませていただきました。 犯人の足跡が雪の上に残っていない、というトリックはよくあるだけに、結論をどう持っていくのかワクワクしながら読めると思います。 一度読んだはずなのに、覚えていないものですね。 どうやって犯人がアリバイを作ったのか、まったくわかりませんでした。 おかげで、再度楽しめたんですけどね。 このシリーズは安定感があって好きです。 | ||||
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シリーズを最初から読んでみようと思い立って買いました。 火村さんとアリスの絶妙なコンビの会話も、なぞ解きを考えることも 夢中になってしまいます^^。 本も綺麗で、お得感たっぷりです!! | ||||
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練りに練られた伏線もなく、後半近くまでダラダラと続く、意味のないやり取り。 スウェーデン人の奥さんに肩入れするアリスの心情にも、とって付けたような表現のせいか全く感情移入出来ず、あまりにも不自然に奥さんをいい人扱いするので、逆にバレてしまう。 しかし、ここでの評価がよかったので、最後まで頑張って読みましたが、これは、このトリックは反則です。 以下、ネタばれのため注意! 死体を移動するなんて、ありえません。 だって、その死体は頭蓋骨が見えるくらいパックリ割られた姿で発見されているんですよ。 どんだけ出血したかって話しですよ。 出血量を見て、犯行現場が違うことくらい、優秀な日本の警察ならすぐに分かることです。 なのにそこには一切触れていない。 触れていない以上、文章で推理しなければならない読者としては、犯行現場は絶対にそこでなけれはならないのです。 アンフェアですよ。 全く本格推理小説なんかじゃない。 ミステリを読んで、こんなに怒ったのは初めてです。 | ||||
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国名シリーズ初の長編作品で、法月倫太郎の雪密室に対抗したかのような、雪の足跡消失トリックを主体としたクローズドサークルもの。氏の長編作品としてはストレートなオーソドックスな作風で、楽しく読むことができる。他の長編と比べるとやや軽い作品だが、定番の雪の中の館ものに果敢に挑んだ作品として評価できる。 | ||||
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作家アリスシリーズを発表順に読んでいる最中です。 これまでの作品には感じなかったのですが、作者がある人物を使って読者をミスリードさせようという技巧がくどすぎるような。 (京極堂の関口さんほどではないですが) 全体としては読みやすく、次の作品も読むつもりです。 | ||||
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語り手の洒脱な感じが素敵。不可能性極まる雪密室の謎と、どう関係してくるのかまったくわからない小さな手がかり…それらが収束していくクライマックスは圧巻。やっぱり『新本格』ってすごく面白い!と感激しました。こういう作品に出会うと、ミステリ読んでいて良かったなあ…、と思います。 | ||||
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有栖川先生らしい論理的なトリックでした。この本は推理小説としてよりもストーリーがよかったです。推理小説として読むよりも小説として読んだほうが楽しいかもしれません。火村の意味深発言にも注目。裏磐梯の情景描写が素敵。行ってみたいなぁとしみじみと思わせてくれる描写でした。 | ||||
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題名から分かる通りエラリー・クィーンの国名シリーズの作風を狙ったもの。だが似ているのは題名だけで内容は本物に遠く及ばない凡庸な出来。"雪の上の足跡"ものだが、舞台となるログハウスの主人の"父性"をあまりに強調するために事件のあらましが早々と見えてしまい興味を殺ぐ。また、手垢にまみれた"雪の上の足跡"ものに挑戦した割には新規性を感じさせないのは力量不足。更に酷いのは、事件の際犯行の舞台になった離れの屋根の煙突が折れていた事が一つの謎になっていた筈なのに、結末に至って事件とは関係なく偶然折れたという説明。読者をバカにしている。クィーンの国名シリーズの題名を手前勝手に踏襲しているのがそもそもの錯覚なのに、それに見合う内容のものを書いているという錯覚が如実に出ている作品。 | ||||
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あれやこれらと凝ったものではなくて、正統なお屋敷のミステリー。雪の上に残った足跡とか、過去の事故とか、もう定番ともいえる要素がこてこての本格を思わせていい。やはり、こういったスタイルのが一番好きです。綾辻の館シリーズにはちょっと劣るももの、十分に楽しめた内容でした | ||||
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殺人事件の舞台が「裏磐梯の山々に囲まれたスウェーデン館」というポイントを十分に生かした佳作。次回作の取材で訪れた作家有栖川有栖が事件に巻き込まれてしまうが、その前に、作者本人がよーく取材をしていることが伺える内容だったと思う。裏磐梯や五色沼の(東北地方の青々とした)雰囲気が細かに伝わってくる。また「スウェーデン」という要素も単なる看板ではなく、ログハウスであったり伝統的な行事であったり……そういったところもよく取材しているのか、とても雰囲気が掴みやすい。登場人物の人間味あふれる描写も長けており、作者の「登場人物の一人一人に含みを持たせる」という特徴がよくわかる。全体的に強烈な火村ファンには物足りなく感じてしまうかもしれないが、どちらかといえば「アリスのワトスン的な活躍を味わいたい!」という人にはぴったりかもしれない(笑)。 | ||||
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