■スポンサードリンク
スウェーデン館の謎
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
スウェーデン館の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
長編ですが、良くも悪くも密室トリック一本勝負のミステリだと思います。 雪に残った足跡を巡るトリックは、同時期に読んだ法月倫太郎氏の「雪密室」よりもスマートだと思います。その一方で、読者を悩ませ、楽しませる遊びというか、引っ掛け(レッドヘリンジ)やドラマに乏しいという印象を受けました。 言ってみれば、小説というよりも推理クイズみたいな作品です。なので。純粋に謎解きに楽しみを求める人には高評価になると思いますが。ドラマを求める人は辛い点をつけると思います。 おなじ新本格の作家で比べるなら、綾辻行人氏の「どんどん橋、落ちた」の方が、「暗黒館の殺人」よりも面白いと思う人にはお勧めできると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞台はスウェーデンではなく、2月の裏磐梯です。 謎にも、演出にも、雪がとても大きな役割を果たします。ただ「雪と戯れた経験が少ない人が書いたんだろうな」と思わずにはいられません。それくらい雪上で動くことについて、嘘っぽく感じる描写が何度もありました。ファンタジー作品で「雪の情景がきれいだな」で済む話なら構いませんが、それがトリックにもかかわってくる。探偵によって謎が解き明かされても、「そう上手くいくか?(いや、いくまい)」と反語が出てしまうくらいに、私にとっては現実味が感じられない解決編でした。 ただ本格ミステリにおいては「探偵が提示するロジックに対して不可能だと証明できない限り、どれだけ蓋然性が低くても、そのロジックは有効」という作法があるように感じます。この作品の謎解きも、私が経験上「2月の裏磐梯のあの辺りの雪で、そりゃないだろ」と思うだけで、不可能だとは言い切れません。そのため本格ミステリの小説として破たんしているとは言いません。ありでしょう。 最後に、ミステリには関係のない部分で、内容に触れさせてください。 序盤で主人公のアリスが雪の中を散策するのですが、描写されているアリスの装備と雪の状況、行程を考えると「素人がサンダルで富士登山競走を走って、入賞しちゃいました」ってくらいに「アリス、すごいな!」と思いました。 これだけ色々書いておいて、なぜ星3つなのかというと、このシリーズ、なんだかんだ言っておもしろいと感じるからです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分は江神シリーズのファンだが、作者がなかなか江神さんの作品を出してくれないので最近火村シリーズにも手を出し始めた。 しかし火村には全然惹かれるものがないので、自然とトリック&物語性重視の見方になる。 この人のトリックは基本的に直球なので自分は好きだ。 だが、今回は損傷の具合からそれはどうなんだ、という疑問が一つ。 さらに、アリバイ工作の前提となるアレの決めつけに疑問が一つ。 通常ならいざ知らず、殺害現場のような状況なら、遺体も冷蔵庫の中に入れていたようなものだろうに。 作者はその根拠を適当に流していたが、あのトリックを使うために「これは絶対の前提です」と宣言して書いたようなものだ。 実際ぎりぎりのところで成立しているわけで、机上の空論という感が消えず、推理小説としては今一つ。 ただ、読んでいてまあ面白かったので、星3.5ということで。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品に用いられているトリックはオリジナルではない。少々勘違いしている方も居られるようだが、そのアレンジの仕方がうまい。 しかし小粒。 是非とも国名シリーズで「あっ」といわせてもらいたい。まぁ長篇ならば及第点ではないだろうか。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!