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(短編集)
シャーロック・ホームズの回想
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【この小説が収録されている参考書籍】
シャーロック・ホームズの回想の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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以前読んだ翻訳は多分原作に忠実に訳されていて、驚くほど素っ気無く思えたが新訳の方は、良くも悪くも親切な小説に成っています。 最後の事件はホームズの人気が大きく成り過ぎた事での、原作者の苦悩が伺われました。 | ||||
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本書は前作の「シャーロック・ホームズの冒険」より読みやすくて面白かった。それは逆に言うと、「冒険」が推理に緻密さを求める余り事件の描写に凝り過ぎたため、読み辛かったのに対し、本書は緻密さに欠ける作品が多いということでもあるのだが。その中でも秀作として挙げるのは「ボール箱」と「黄色い顔」。それに引き換え「海軍条約文書」は、途中に図を差し挟んで密室の様相を示唆しながら、結果は拍子抜けだった。 | ||||
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本書は前作の「シャーロック・ホームズの冒険」より読みやすくて面白かった。それは逆に言うと、「冒険」が推理に緻密さを求める余り事件の描写に凝り過ぎたため、読み辛かったのに対し、本書は緻密さに欠ける作品が多いということでもあるのだが。 その中でも秀作として挙げるのは「ボール箱」と「黄色い顔」。 それに引き換え「海軍条約文書」は、途中に図を差し挟んで密室の様相を示唆しながら、結果は拍子抜けだった。 | ||||
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シャーロック・ホームズシリーズの第2短編集。ほどよく現代風の新訳が読みやすく、ホームズの活躍する19世紀後半のイギリスへと読者をいざなってくれます。今回、ホームズシリーズを読み返してみて感じたことは、意外にも推理小説につきものの「トリック」を前面に押し出した作品が少ないということでした。では、このシリーズの魅力は何かといいますと、まずは興味をそそる謎の設定があること、そしてホームズがどんどん外に出ていって、自分の推理を裏付け、解決に導いていくという、一種の「冒険小説」的な要素がふんだんに盛り込まれていることではないかと感じました。ほとんどの作品の原題の冒頭に「The Adventure of〜」がつけられていることも無関係ではないでしょう。以下に、本書収録の12編について、簡単なコメントを記します。【名馬シルヴァー・ブレイズ】舞台は片田舎のダートムア。イーデン・フィルポッツの<赤毛のレドメイン家>と同じ舞台です。意外な犯人の正体。【ボール箱】単行本化された当初、不掲載になった一品。不倫色があったためとか。【黄色い顔】ホームズの迷推理を扱った作品。結末はほのぼの。【株式仲買店員】高額な報酬で引き抜かれた依頼人。犯人の意外な目的とは。【グロリア・スコット号】ホームズ最初の事件。後半は活劇風。【マスグレイヴ家の儀式書】暗号解読によるお宝発見。【ライゲイトの大地主】ホームズ式筆跡鑑定。【背中の曲がった男】なぜ背中が曲がったのか。男の秘められた過去。【入院患者】謎の入院患者の秘められた正体とは。【ギリシャ語通訳】ホームズの兄、登場。マイクロソフトと一字違いなんです。【海軍条約文書】重要機密文書の盗難事件。【最後の事件】宿敵モリアーティ教授登場。でも、何だか唐突感あり。 | ||||
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◆「銀星号事件」 ▼あらすじ 大レースの本命馬・シルヴァー・ブレイズが厩舎から居なくなり、 その調教師であるジョン・ストレイカーが殺害された。 前日、厩舎に現れた不審な男が容疑者として浮かび上がるのだが、現場を調べた ホームズは、馬主にレースへの出走登録を取り消す必要がないことだけを言い残し、 事件を解明をすることなく、ロンドンに帰ると宣言して……。 ▼感想 本作では、厩舎や牧場が舞台ということで、番犬や羊といった動物が登場します。 そして、物言わぬ彼らの行動こそが、最も事件の真相を雄弁に語っているのです。 事件当夜の番犬の奇妙な行動、最近になって足をひきずるようになった羊たち……。 それに加え、遺体が医療用メスを握っていたことや、その日の夕食がカレーであったこと。 これらのヒントから、真相をたぐりよせるホームズの手際は、名探偵の面目躍如といえます。 | ||||
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◆「銀星号事件」 ▼あらすじ 大レースの本命馬・シルヴァー・ブレイズが厩舎から居なくなり、 その調教師であるジョン・ストレイカーが殺害された。 前日、厩舎に現れた不審な男が容疑者として浮かび上がるのだが、現場を調べた ホームズは、馬主にレースへの出走登録を取り消す必要がないことだけを言い残し、 事件を解明をすることなく、ロンドンに帰ると宣言して……。 ▼感想 本作では、厩舎や牧場が舞台ということで、番犬や羊といった動物が登場します。 そして、物言わぬ彼らの行動こそが、最も事件の真相を雄弁に語っているのです。 事件当夜の番犬の奇妙な行動、最近になって足をひきずるようになった羊たち……。 それに加え、遺体が医療用メスを握っていたことや、その日の夕食がカレーであったこと。 これらのヒントから、真相をたぐりよせるホームズの手際は、名探偵の面目躍如といえます。 | ||||
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ホームズが郊外での捜査の際に着用する鹿撃ち帽(ディア・ストーカー)にインヴァネスという扮装は、シドニー・パジットが『冒険』の『ボスコム谷の謎』の挿絵で描いたのがイメージとして定着したといいますが、こんな発見といいますか、シャーロッキアンにとっては初歩的な知識かもしれないけど、大部分の読者にとっては新しい知識を訳注で与えてくれるだけでも日暮訳は素晴らしい。 この『回想』でも、ドイルが不出来なために、オリジナルの『回想』から除外した『ボール箱』が、ストランド誌の掲載順に名作『名馬シルヴァー・ブレイズ』と『黄色い顔』の間に収められています。 これまで、例えば新潮文庫では最後の短編集『シャーロツクホームズの最後の挨拶』に収録されていましたが、新潮文庫の解説にも、なぜ、そのような形になったのかということは説明されていませんでした。 | ||||
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2006年1月、光文社文庫から、日暮雅通氏の個人訳による『新訳 シャーロック・ホームズ全集』の刊行が開始された。短編集5冊と長編4冊の全9冊が、各巻3カ月おきに発売され、ちょうど2年がかりで完結する予定となっている。その2回目の配本が、『シャーロック・ホームズの回想』である。 『冒険』に続き、日暮氏の新訳文には違和感がない。例えば、最近ではテレビドラマなどの影響もあり、日本の読者には日本の読者なりの、ホームズのイメージというものが出来上がっている。この新訳のホームズは、そうしたイメージにも無理なく重ね合わすことができ、古い翻訳にありがちな「ホームズはこんな言葉遣いはしない!」といった不満を感じることもない。 ホームズの時代の文化・常識を理解するための補助的な注釈も、変わらず添えられている。作品を深読みする研究的な注は、あえて付けられておらず、この点で、詳注と研究論文までを収録した、ちくま文庫版全集(現時点では入手困難)とは大きく異なる。しかし、訳者の日暮氏は日本有数のシャーロッキアンであり、すでに数多くの贋作やパロディの訳業を有している。従って読者は、ホームズ物語そのものを、豊富な知識に裏打ちされた訳文で楽しめるのである。 内容について言えば『回想』は、問題作「最後の事件」を巻末に収めた、ホームズものの第2短編集であり、ホームズの若き日を描いた「グロリア・スコット号」や「マスグレイヴ家の儀式書」など、興味深い作品に富んでいる。また、発表当時にドイル自身が削除した経緯から、従来は『最後の挨拶』に収録されていた「ボール箱」が、本全集では『回想』に戻されており、これに伴う原稿の異同についても、訳者解説で説明されている。 各巻とも巻末には、ホームズ物語に愛着を持つ著名人によるエッセイが収録されている。今回は、最近、ホームズものを翻案した「探偵講談」を披露している講談師・旭堂南湖氏である。 | ||||
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本来はホームズの推理劇や事件の顛末を楽しむものだと思いますが、私にとってはこの本のラストの印象の方が強かったです。詳しく書くわけにはいきませんが、ホームズとワトスンの友情に感銘を受けました。もちろん推理劇としても十分楽しめるので、個人的にはかなり満足でした。買って損はないと思います。 | ||||
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本来はホームズの推理劇や事件の顛末を楽しむものだと思いますが、私にとってはこの本のラストの印象の方が強かったです。 詳しく書くわけにはいきませんが、ホームズとワトスンの友情に感銘を受けました。もちろん推理劇としても十分楽しめるので、個人的にはかなり満足でした。 買って損はないと思います。 | ||||
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