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サイレント・アイズ



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サイレント・アイズの評価: 4.00/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

愛とは、女装したアンソニー・パーキンスのように、突然表れる。

ハンサムで自意識過剰、電波系?の殺人鬼に狙われる二組の母子のサスペンスドラマというよりは、普通の人が見えない世界を見ることが出来る天才児たちの成長と、母親たちの葛藤と母性愛を描いており、どちらかというとファンタジー性の強い作品の印象を受けました。上巻に比べ、各章のページの長さが増えた分、キャラクターの心理面を深く掘り下げており、特に失明する息子を思いやる母親の心の揺れは、読んでいて心打たれるものがあります。殺人鬼との対決のオチが、あっさりしすぎているようで、少し不満に思いましたが、過去の大災害や歴史的な事件に詳しい兄弟や、一見マジックと思えるコイン移動が得意な刑事など、母子を支えるキャラクターたちの設定も良く、エピローグの静かな感動につながる作者の手腕はさすがというべきでしょうか。また、60年代末の世界情勢や風俗が、物語の背景になっているのも面白く読めました。
サイレント・アイズ〈下〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:サイレント・アイズ〈下〉 (講談社文庫)より
4062751445

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