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マークスの山
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【この小説が収録されている参考書籍】
マークスの山の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全178件 41~60 3/9ページ
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男くさくて その裏に細やかな女を感じさせる作品は やはり女性にしか書けないものです 彼女はロマンアート作家だと思います ブルーではなく青です | ||||
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犯罪の裏にある純真さに涙。 もういいよ。君のせいじゃないから。ゆっくり休みなよ。 と、子を持つ母として思いました。 文章力だのなんだのと難しいことはわかりませんが、 他の作品では、似たような境遇の主人公(だと自分は感じます)の「李謳」が好きです。 | ||||
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リビエラを撃て!で途中玉砕したので今度こその1冊でした。ともかく登場人物が多く整理が大変でした。できたら 登場人物の名を羅列してくれたらいいのにと思いつつ、重厚な文とまるで「格闘」でした。ただ面白い!ぐいぐいと引き込まれます。前半のちょっとしたエピソードが後半で大きな山になってきます。 あの時「同じ時に心中事件があり、殺人でない殺人があり、そしてたまたま遭遇した人物が罪もなく殺された」 それに関係する人間たちの偶然の重なりから悲劇が起こっていく・・としておきましょう。ただ殺されたやくざと MARKS一派の関係も書いてほしかった。ここが説明不足。 | ||||
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高村薫氏のリビエラを撃て、で挫折してしまったので敗者復活で読んだ。この人の重圧感のある圧倒的な文章力と計算力に恐れ入りながら、ちょっとだけ、説明してほしいと思うことは結構ある。 やはり、登場人物の羅列も欲しいし・・・あと畠山と水沢との関係にもうひとつ突っ込みがほしい。そして後半の水沢の組からの狙撃に。 緻密すぎてちょっと解りにくいのは前半、だが最後の最後に脈絡がつく。2回目に読むとだんだん伏線が張られてきたのが解る。 しかしこんな力量がある人が女性とは・・・ | ||||
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一挙に読み終わった。最後の遺書で全部わかるというのはアガサ・クリスティの「10人のインディアン」クイーンの「Yの悲劇」に似ている. 警察ものでは「笑う警官」とか。 ・・・(確かに似ている。犯罪にならない犯罪などのくだりや、文書を元に行ってきた犯罪。あくまで中心が警察。そして殺人者) この本はラストにかけての盛り上がりがすばらしい。 ああ、全部複線があったのだとわかった。最初の岩田の殺人もわかった。 ただ少し欲張りすぎたかな。何回か読み返して「人名を覚える」のが大変だった。 できたら構成人物の名を最初に列挙してくれたら嬉しい。 しかし凄い。ひさびさに「どん!」とくる本にあたった。 重厚な文、見事な構成。いうまでも無い。昔のリビエラを撃てではこの重厚な文が難解すぎたが、今度はすんなりと 解った。 直木賞にふさわしい。そして女性が書いたのだろうかというくらいの重厚さと構成力。世の推理作家、宮部みゆきと高村薫に頼ってはいけませんぜ・・・ しかしこれは「純文学」だと思う。 うかうかしていると男性推理作家、宮部みゆきさんと高村薫さんに負けますよ・・・ | ||||
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推理小説ではなく、サスペンス的な要素が強い小説です。なので,ひとつひとつ謎を解いていくよりも,不気味な犯人とそれと同じくらいの不気味な警察機構の雰囲気を味わう物語だろうと思います。昔、単行本で一度挑戦したのですが、私が高校生だったこともあり、全く面白さがわからず挫折した経験があります。やはり社会人にならなければ、この世界は理解できないのでしょうか。 今回挑戦してみると、すぐにその厳しい人間構造の内容に引き込まれ、上下巻を3日で読了しました。ただ、最後まで読んだ方は感じたと思いますが、話に整合性がない部分もあって様々な矛盾点はあります。その矛盾点が、単行本の出版後に制作された中井貴一主演の同名映画にも反映しているように思えます(咥えてその映画は暴力シーンとセックスシーンを強調しすぎる感があってまた話をわからなくしてます。)。 高村薫の小説群の魅力はその重厚な文章にあると思うので、推理小説とは違った雰囲気を味わえると思います。 | ||||
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これは単に推理小説とかではないと思います。 純文学とか直木賞とか云々は評価としてどうかと思いますが、これが直木賞?と思いました。 人間を人間社会を人生を描いたものだと思いました。 あとこれを描いたのが女性と知って2度驚きました。失礼ですが。 男社会の腹の探り合いは逆に勉強になりました。 更にここに出てくる女性(真知子)は男性が描く女性かと思いましたが違うんですね。 推理小説としても面白いと思いますが、もっと意味が深いものがあって日本にはすごい作家がいるんだと感動しました。 | ||||
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警察内部の葛藤が表されていて興味深かった。主人公は誰だろう?合田主任か?マークスか?彼も悲しい犯罪者だ。 | ||||
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高村先生の作品を読むのは初めてでした。レディージョーカーを読もうと思って、合田刑事シリーズの一作目に挑戦してみました。上下同時購入です。 マークスの山は以前にwowowでドラマ化されていたのを見ていたので大筋は知っていたのですが、ドラマでは随分変えられていたんですね。 警察小説は好きなので、割と苦はなく読み切れたのですが、たしかに長かった! 空いた時間にちょこちょこ読もうと思っていたのが、気付いたら睡眠時間削って読んでいました。 事件が動き出すと目が離せなくなります。 | ||||
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wowowでレディージョーカーを見て原作が読みたくなったので、どうせならと思い合田刑事シリーズを最初から読んでみることにしました。(マークスの山も以前にwowowでの放送を見て気に入っていたので) 普段私は本を読む時はほとんど文庫版で、読みたい作品があっても文庫化されるまで待つタイプなんですが、こちらの作者の先生は文庫化にあたり大幅に改稿をなさると聞き、迷った末にまず文庫版から読んでみました。 文庫版の方が読みやすいという評もあったので。 で、その結果どのくらい違うのかという興味がわき単行本の方も購入してみた次第です。感想としては、・・・・ホントに違う・・・。ま、別作品は言い過ぎかもしれませんが、近いものはあるのではないかと。個人的にはこちらの方が好きですが。 私が随分違うなぁとかんじたのは、主人公の合田刑事と七係の面々とのやりとりですか。文庫版ではあまり書かれていないので、なんだか合田刑事がひとりで捜査しているように感じたのですが、単行本では一応七係みんなで(←一致団結って訳ではないようですけど)捜査してるなって感じがしました。この違いだけでも作品全体の雰囲気がずいぶん変わると思います。ファンの方が単行本と文庫版の違いを全部チェックされているのもわかります。私もちょっと読み比べしてみたくなりました。(かなり根気はいるでしょうけど。) 軟派な動機なんですが合田刑事役の俳優さんが好きなので、そのイメージを浮かべながら読んでしまうと読み切るとこは苦にはなりませんでしたが、とても長い作品ですね。ちょっとの空き時間に読み進めるよりは、読書の為の時間をしっかりとって読むほうがお勧めかもしれません。 勧善懲悪の物語を期待して読むと100%消化不良になると思います。でもきっと現実ってこういうふうにすっきりしないものなんだろうなと思いました。 | ||||
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昔々読みました。一気に読みました。非常に感動しました。ただ動機に関しては僕にとってはこんなんでいいのかという気がしました。なるほどとは思えなかったですね。先日書庫のレイアウトを変えていた時に出てきたので久しぶりに(15年ぶりくらい)読み直しました。やっぱり動機には納得いきませんでした。他の推理小説を圧倒するずば抜けてレベルの高いミステリーだけに惜しいと思っております。というか惜しいという表現は間違いなのかも。僕の理解力が足りないのかもなあって思ったり。でもやっぱり違和感(物足りなさ?)が残ります。 一言で言えばあまりにも偶然な事柄がうまくつながりすぎということかな。まあ小説はある程度偶然が重なったレアケースの場合を描かれているものと考えておりますが、これはあまりにも・・・普通なら真相は絶対にわからないような気がして・・・。 個人的には精神疾患を患っている人物を犯人にするにはミステリーの禁じ手だと考えているのでまず初めにわかっていたら読まない。でもこれはそういうものでもなかった。推理小説でもないのですよねトリックとか全く対象外の話ですから。 読みにくいっていう評価もあるようですがそれは読み手の力不足だけの話でそうは感じない。僕にとっては不思議な本ですが名作には違いありません。一読をお薦めします。 | ||||
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犯人はだいたい分かってしまうので、犯人探しよりは刑事たちのキャラの魅力や、各人の行動の絡まり合う同時空内の緊張した雰囲気にこそ読むべきところがある。 犯人の多重人格的な行動と内面を描くとともに、刑事たちが徐々に事件の真相に迫っていくその時間の脅迫的進み具合がおもしろい。 途中から犯人の存在感が薄れ、その代わりに持ってこられる、昔の学生仲間内での事件の真相もそんなにインパクトのあるものとは思えなかったが、重層的な世界把握の経過に面白さがある、と感じた。解説で秋山駿はバルザックなどの影響があると言っている。 | ||||
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高村薫をはじめて読みました。大沢在昌が好きですが、文章の漢字が似ていて読みやすく楽しめました。 | ||||
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上巻が面白かったので、続きを買いました。面白かったです。文章に好みはあるけど、私は好きです。 | ||||
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単行本で読んでいましたが文庫化にあたりだいぶ書き換えたとのことで探していました。いい本です。 | ||||
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山で両親を亡くした後遺症か何かで、周期的に気分が変わる殺人者がいる。精神状態を表すと「暗いくらーい山……」「明るい明るい山!」 の時期で行動パタンが違うので捜査線上に浮かびあがらないという設定。 で、この殺人者にある元大学の山岳サークルの人間が集中的に狙われる。この人たちも集団リンチで仲間を1人殺しているがバレていない。 下巻は警察の捜査現場、「捜査が不毛」「現場のいさかい」みたいのが描かれますが、なんとなくつくりものっぽくてなじめません。文庫版ですが(ハードカバー版では内容が違うらしい)。 不正入試というのはそんなに大罪なんだろうか。タイトルのMARKSは山岳サークルの人の頭文字。 逆に精神異常者のほうは けっこう残酷なやり方でひとをたくさん殺してるのに、ピュアな人みたいにかかれててバランスがよくわからない。 | ||||
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長い話だが、だれた感じはせず、一気に読めてしまう。後半がすばらしい。「マークス」は殺人者の名前であるが、いったい何なのかがだんだん明らかになってくる。マークスの秘密について「仲間の秘密を共有し合った深窓のエリートたちの狂気が、山という閉じた世界に見事に似合っていたからだ。」という文がある。この中の「山」を「財官学政」に換えるとよくわかる。警察も「山」を作っている一組織だからこそ、マークス5人衆を守り、冤罪事件を作り出す。警察内部の軋轢もくわしく描写しているのも頷けるし、この中で必死にもがく合田の様子も手に取るようにわかる。 ホテルでの事情聴取で「ノムラヒサシ」という名前を何度も使い、マークス5人衆をオトそうとする合田と吾妻。しかし本人は反応を見せない。「いつも人に向けている部分は表層の部分である。そこと全く遮断されたところに実態がある」のだ。現実に眼を向ければ、電力会社が言っていることと、そっくりではないか。実態を知っているのに表層の部分しか見せない。 初々しい合田であるが「五人の男たちの後姿の一部が己の姿と重なっているような気がして、合田は自分の五臓が震えるような思いに陥った。」には心が動かされる。 文庫本判は全体的にもっとすっきりしていた感じがするが、こちらのほうが好きだ。 | ||||
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以前映画の「マークスの山」を観て、映画の出来もあるけれど、暗い内容でイマイチ好きになれなかった。今回たまたま新潮文庫を読んでみたので感想を述べる。 導入部から映画のワンシーンのような感じでグイと物語に引き込まれるました。それからは時間を惜しんで上下巻を一気に読みました。情景描写や人間描写がきめ細かく書きこまれていて、これが「筆力」というものかなと感心した次第です。 ただ、読み終えて感じるのは、事件の因果関係等に整合性が若干欠けていたり、人間関係にちょっと無理を感じました。が、しかし、これだけの分量を書き、それを一気に読ませる筆力を持った実力ある作家であるということは確実に言えると思います。 | ||||
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警察の捜査と内部事情が詳細に描かれ、登場人物もかなり多い。 物語の超人的な情報量と、 人物描写の細かさにひたすら圧倒されました。 裕之が、真知子が撃たれたのをきっかけに 一人の人間としての形をもった気がしました。 長い長いお話しの最期は、 追う方と追われる方との気持ちを考えると、 何とも言えず、悲しい最期でした。 | ||||
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あまり先見情報のないまま手にとって読んだが,綿密な描写とストーリー性に引き込まれ,ページ数を感じないほどどんどん読み進められる.上巻は,事件が一本の線でつながる前のいわば全体の序章に過ぎない.読み終わると,下巻を求める自分がいた. | ||||
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