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蘇るスナイパー
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蘇るスナイパーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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他の方のレビューを見て購入しましたが、ちょっとがっかり。 何より、読み難い。 昔はこんな文体じゃなかったと思うんだが、随分とまわりくどくなってます。 以前はもっと簡潔にテンポ良かったような気がします。 現実的にありえない長い台詞が何度もあったり、どうでもいい描写が延々と続いたりが読む事が苦痛で我慢しきれず部分で飛ばして読んでもほぼ支障が無い。 ボリュームの割に内容が薄い感じで、物足りないし、ストーリー自体が悪い意味で有り得ない展開。 中途半端なエンターテイメントに気付かず、高尚な文学って奴を目指している印象。 あと、翻訳が悪いのか判らないが、何度も出てくる「あうー」は勘弁してほしかった。 ずっとファンだったけど、次は読まないと思う。 | ||||
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『極大射程』で天才が現れた、と思った。だが、その天才も持続したのは『最も危険な場所』まで。『ハバナの男たち』以降の三作は凡作続きで、ハンターも老いたのか、との印象。 しかしながら、本作はちがうようだ。解説子は「ベスト・オブ・ベスト」、「集大成」と書いている。「最近は凡作続き、だけどこれは傑作だから読んでね」との解説子の思いが込められているのかな、と。 だが、大ハズレである。ハンターの特質である、緻密なプロットと魅力的な悪役、そのどちらもないのだ。完全な証拠のそろった連続殺人事件をなぜかボブは冒頭で冤罪と見抜き、その後はなんの意外性もないストーリー、あるいは敵に捕まって拷問にあったボブが簡単に逃げてしまうというご都合主義。敵役も、ボブに尊敬の念を抱いて同志のように振舞ったかと思えば、憎悪をむきだしにしたり、なんとも不思議なキャラ設定。 『黄昏の狙撃手』の評でもボクはハンターの特質が失われてると書いたけど、残念ながら、本作も同じ。 ただ、日本人には理解できないだろうけど、本作には、NYタイムスに代表される東部知識人へのアメリカのガンマンのプロテストの作品、との意味があるだろう。最後の西部劇のパロディのようなシーンには、そんなハンターの思いが込められている。また、原題の’I, sniper’は、1947年のミッキー・スピレーンのデビュー作 ‘ I, the jury’(邦題『裁くのは俺だ』)から来ている。反共産主義の闘士でもあり、「セックスとガンと反共主義の通俗小説」として東部のインテリからは認められことのなかったスピレーンへのオマージュなのでしょう。 解説子は本書の売り込みの片棒をかつぐのもいいけど、本書の米国社会での意味、少なくともスピレーンとの関連性を書いて欲しいね。凡作だけど、老いたハンターの執念のプロテスト作品でもあるのだから。 | ||||
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