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舞面真面とお面の女
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舞面真面とお面の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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このシリーズ、「アムリタ」に続く2作目として手に取ったわけだが… 端的に言うなら、充分期待に応えてくれた。 ペーシを捲って早々、奇天烈な登場人物の名前に、一瞬身構えてはみるものの、「アムリタ」の“免疫”よろしく――効いている?既に先手を取られている、とでもいったところだろうか、直ぐにその“世界”に馴染んでしまう。それもまた“2作目”の妙だ。 そして余り“妙”なことを言ってしまうと、やはり前作同様ネタバレに繋がってしまう……、と言わせてしまうのもまた今作の面白さ、云うなれば「野崎まど」から生み出される“真骨頂”なのだろう。とだけ言っておきたい。 読んで損はない。と、 通り一辺倒の表現になってしまうが、兎に角もその「真骨頂」に誘われちゃってください!! | ||||
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"影が近付くに連れて、電球の明かりが少しずつ当たっていく。そして人形のシルエットが徐々に拭われていった。現れたのは、お面を被った少女だった。"2010年初版、2019年新装版となる本書は財閥の遺産?を求めてテンポよく展開していく伝記ミステリ。 個人的にはデビュー作にして前作?【[映]アムリタ】が面白かったので、引き続いて手にとりました。 さて、そんな本書は大学院生の舞面真面(まいづらまとも)が、いとこの舞面水面(まいつらみなも)や調査員の三隅秋三(みすみしゅうぞう)と共に山奥に住む叔父から先祖の『遺言』解読を依頼されたことから、謎の『面』をつけた少女、"みさき"と出会ったりしつつ、物語は(前作と同じく)予想外の解決を迎えるわけですが。 まず、前作と同じく個性的な登場人物たちが今度は語り部の真面をツッコミ役に【掛け合い漫才のように会話していく】テキストスタイルは、やはりリズミカルで読みやすいな。と感じました。(特にお手伝いさんの"熊さん"こと熊佳苗が本作では味があっていい。再登場あるかな?) 一方で【[映]アムリタ】と同じく、ラストは『これにて解決!』と思わせつつ【もう一度ひっくりかえしてくる】のですが。真面や三隅と一緒に依頼を受けた3人のうち、本書での一応のヒロイン?『水面』が【あまり活躍しないままにフェイドアウト】してしまうのが少し残念でした。 [映]アムリタシリーズ二作目として、またエンタメ色の強いミステリを探す方にもオススメ。 | ||||
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あっという間に読み切りました。続編がありそうな終わり方をしてますので楽しみです。 | ||||
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独特な世界観から吐き出される物語は入り込まざるを得ないです。野崎まど先生の小説は登場する人物がさまざまな小説の中に少しずつ登場し、一冊買うと、他の作品がとても面白くなるようにできてます。読む人を一冊分以上に満足させてくれます。 執筆を心待ちにさせてくれる作品です。 | ||||
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※なるべくネタバレなしで行きます、本稿の最後の方までは。 最後だけ抽象的に疑問点的なのを書くんで、本書未読の方はそこだけ注意(事前に一言言います)。 導入部こそ王道ミステリみたいですが、 ジャンル的にはちと違いました。 前作をSFラノベ的と仮定しますと、 今回はまた毛色が違うジャンル(ジャンル書くとネタバレかもなので伏せます)、 これはこれで面白かったです。 作者さん引き出し多いですね。 ヒロインズはやっぱりちとラノベぽいですが。 前作は最後悲劇的でしたが今回のオチにはカタルシスがありました。 熊さんが少し画素さんや最原さんに似た性格(というか台詞回しかも)なのがちと印象的。 ネタバレなしで言えるのはここくらいまで。 ここからは少しネタバレかもで、疑問点というか、 こうしてくれたら納得が、みたいなのを書きます。 主人公のあの行動がブラ(略)だった以上、 ラスボスさんがアレを取り戻したのは、 おそらくBへのなにがしかの干渉行為。 であるなら、そのタイミングは主人公がブラ(略)行為をした直後以降でなくてはならず、 であるなら、真相解明編では、 その辺のタイミングで主人公がBになにがしかした、 と解る行為の説明が欲しかった。 真相がああで、でも戻ったって事は、Bをより開放状態にするなり破壊なり(中盤辺りで主人公に頼まれた人達がアレした時だと、ラスボスにアレが戻ったタイミング的に矛盾。ラスボスの最後の方の台詞が論拠)ってのがわかるような、 とにかくラスボスにアレが戻った理由付けにもう少し納得材料が欲しかったです。 そこだけ少し気になりました。 あとは大体よかったです。 ミスリードもフェアの範疇かと思うし。 今の所はシリーズに外れなしです。 | ||||
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『[映]アムリタ』に続く6部作2冊目。 心の仮面を被った男の価値観が変わっていく展開を背景とするのが前半。 全体としては、曽祖父の遺言の解明をしていくというミステリテイストだけれど、軽いタッチで書かれているから読みやすい。 遺言自体の謎を解いてからは少しだけホラーテイスト。 | ||||
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『[映]アムリタ』に続く6部作2冊目。 心の仮面を被った男の価値観が変わっていく展開を背景とするのが前半。 全体としては、曽祖父の遺言の解明をしていくというミステリテイストだけれど、軽いタッチで書かれているから読みやすい。 遺言自体の謎を解いてからは少しだけホラーテイスト。 | ||||
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叔父の影面に呼び出された舞面真面。 従姉妹の水面、探偵の三隅と共に曾祖父、彼面の遺した遺書の謎を解読することとなるが... 真面の前に現れるお面の少女みさき。 見た目は中学生だが、雰囲気は見た目通りではなく... 正直、謎解きと言う感じではなく、特殊な人間の内面に迫る話であり、一部の登場人物は出てきたは良いが、結局どうなった?と言う部分もある、やや消化不良なストーリー。 途中から何となく解る部分もありますが... ストーリー、物語と言うよりは、あることを言いたいがために、それを軸として周りを付け加えていった感じの一篇。 その言いたいことも少々ぼやけ気味で... もう一つかな? | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります キャラクタやそのやり取りなど,ラノベチックでコミカルなやり取りを見せながらも, 先を読み,自分を偽る仮面を被り,繰り返す内にいつの間にか素顔までを見失うという, 日常に潜む人の愚かさや怖さを覗かせる様子は,デビュー作に似た雰囲気が感じられます. また,田舎の名家での謎解きは,まさに箱の中身は開けてみないと,というところで, 弩級の衝撃まではなかったものの,三つの言葉とものたちを巡り,帰結する答えと推理, そしてそこに隠されていた『出題者』の意図から,チャンチャン♪となるのかと思いきや, 骨折り損どころか,なるほどのものを得ていた決着は,こちらもうまくまとめられています. さらに,一族四代に渡る伝奇から,軽めですが怪異譚へと繋ぎ,ひねられた後日談は, やや唐突だったのは否めませんが,青年が素顔を取り戻したかのような最後が印象的で, その意外性ももちろんですが,爽やかでフフッとなる幕引きがこちらも面白く映りました. | ||||
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野崎さな的には普通なんだろうなぁ・・・ってことで3で。 文字通り”破壊的な謎解き”にも少し不満アリ(笑)。 アムリタでは、「ゲームのテキストを読んでるみたいだ」と思いましたが、 2作目(?)にして、普通の小説の様な体をなしだしていることに、まずは(少し)驚いた。 リーダビリティまで考慮された読み易さを感じる。 アムリタを引きずる1番のキャラがお手伝いの熊さんですが、まぁこれくらいならご愛嬌で過ごせる。 (マレーグマは検索してしまいましたわ) あとは・・・ ・なんで毎度こんな読みにくい名前を付けるんだろうな? ・また天才の話か ・まさかこんな着地点とは などという辺りも考えましたが、深く掘らないことにします。 みさきの正体、中学生のなりして、実はお婆ちゃんなんでは?とか予想してたんですが、 まったく掠りもしませんでした。その意味では、かなりの斜め上を行かれた。 | ||||
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2010年の二作目。年代順に読んでいきます。 タイトルは「まいつらまとも」と読む。主人公の名前だ。 理系大学院生の真面は、従妹の水面と共に曽祖父が残した遺言の謎に挑む。秘密が隠されているのは、金属製の箱と巨大な立方体の石だ。 二人の前にお面をつけた少女が現れる。少女は不思議な言動で二人を混乱させる。 シンプルな謎解きが主軸なので、読みやすい。少女の古風なようで俗っぽい言動に妙な魅力がある。 作者はキャラ作りが上手い。名前が変なところもいい。 謎の解明は、純粋ミステリとして極上の出来だ。 終盤の会話シーンは蛇足か?と思ったが、そんなことはなかった。「それを言いたかったのか!」と腑に落ち、世界観が一変する。 まことに鮮やかな幕引きでした。好みにもよるが、エンタメとして「アムリタ」より優れているのでは。 | ||||
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中盤、主人公が怪物と言われて説得力があるような描写は全編に至るまでなかったと思う。みさきが「おまえは怪物だよ」と連呼して、「そうか俺は怪物なのか。悩むわー」というだけだった。中二病の中学生か。 箱や石を巡る謎は「ふーん」という感じで、ギミック的でないというか、好奇心をそそらない。箱や石にどんな謎があるのか、それを解いたらどうなるのか、ということには途中までは興味をもって読み進めたが、解法を目の当たりにすると「ふーん」としか答えがでない。 妖怪オチについては伏線がなく唐突で、それが及ぼす影響もインパクトがなく、「ふーん」という感じだった。妖怪の逸話があるということは書かれていたが、その事実があるだけで上手くひっかかるところがまったく無かったので伏線とは言うまい。全然上手くない。 怪物と自覚してしまった主人公の苦悩が何かあるわけでもなく、この事件をきっかけに彼は都合がいい相方といっしょにビジネスの世界を牛耳ることになるエンド。共感するテーマ性も計算されたカタルシスも何もない。 総じてストーリーラインには何もない。 キャラと文章のテンポは相変わらずいい。これまでのところ、この作者はラノベ作家なんだなという印象。どうでもいいストーリーでも楽しく読めるキャラ・会話・文章力のセンスはある。この作品だけ読むと、無理に一般小説っぽいものを書かずにラブコメ書いてくれた方が嬉しい感じ。MW文庫の立ち位置というものを考えさせられる。 | ||||
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仮面が出てきたら、仮面の下に隠れた本性、真実が気になるのが常。心の箱、体の石、そしてお面。小規模だけど深く、軽めなテイストのミステリー。/軽めながらも奥に引き込まれていく感じで良かったのだが、最後のオチは無くてもよかったかもと思う。いや無かったら最後の一文に繋がらないし伏線も未回収のままになることは分かっている。ただ面白みに欠けるだけのことで。 | ||||
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つい、この作者にはまって立て続けに作品を読みましたが、作品毎に文体を変えたりしますが、テンポがいいので、あっという間に読んでしまいます。 | ||||
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前作「アムリタ」に続いて「一件落着」と見せかけて、もう一度ひっくり返してくる様が好きです。 強いて言うなら一応のヒロインである水面が最後にフェードアウトしてしまうのが残念。 後の天才キャラになるであろう真面、そして御前が今後どう化けるのか? そして謎は何点か残るのですが、それらが後作で明らかになるのかが楽しみです。 | ||||
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まず面白かった。 軽快な台詞回しは心地良いし話のテンポも良い。非常に好みの作品。 なんとなく初期西尾維新作品を思い出した。 主人公は工学系の院生で、彼が叔父に呼ばれたところから物語は始まる。 彼は同じく呼ばれた従兄妹である伯父の娘(あと探偵)と共に、叔父に依頼された財閥の長であった曾祖父の遺言の解明に挑んで行く。 その過程でお面をつけた不思議な少女と出会う。 遺言の謎について仄めかす彼女と関わりながら徐々に仮説を構築していき、そしてその謎は財閥の後継者選びの為に創られたものだと結論する。 その結論に対し、不思議な少女は、自分はその後継者選定を見守り判断する者で、主人公は見事に合格した、と言った。 しかし、その財閥は既に解体されてから長い年月が経ち、今さら集合を呼び掛けても叶わないだろう、とのことで、結局それは無意味なものだった―― ――で終わりかと思ったら、この人の作品だけあってんなことはなく、もう一段のオチがあった。 まぁそこは読んでもらうこととして……こういう所にクビキリサイクルとかの香りを感じ取ったのかもしれない。 登場人物はテンプレチックだけどサクサク読み進められるし、語られる考え価値観というか設定も中二テイストではあるがそれ故に好む人は非常に好むであろうし(自分は好き)で十分に楽しめた。 | ||||
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「ミステリ」ではなく,ホラーだと思う。 遺言の謎を解き明かすまではミステリっぽいけれど,謎を解いてからラストにいたるまでの展開は,もはやホラー。「怪物」と化した2人がどのような世界を作り上げていくのかが非常に気になる。 表面的には軽い感じの物語だけど,バックボーンには一筋縄ではいかない確たるものがある。個人的には真面と水面の掛け合いをもっと見ていたかった。 | ||||
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主人公:真面や周りの人物の謎解き活動はおとなしいものなので、安楽椅子探偵物の推理小説を読んだ感じと似ている。途中で当然ながら読者は先を予想する。その一部は中るが核心は違うということを何度も続けて読者を引っ張りながらも、だんだん予想と真相のずれが大きくなり、最終部での何度かのどんでん返しではもう読者は振り回されるばかり。この辺の構成はうまい。 「そんなバカな」ですが、「でもそうだったとしても現実は動いていくし、それを否定はできない」という意味で荒唐無稽ではありますが納得させられてしまう伝奇的結末。 現実にいそうな大学院生:真面に女子大学生:水面、仮面の少女「みさき」の会話が普通で楽しい。普通を編んで非日常的結末に繋げるところは滑らかで良い。最後に水面が現れないのが少し残念。 前作「[映]アムリタ」のような本の外にまで滲みだしてくる恐怖といった「文字を越えるもの」は無さそうだが、上品で良質な時間を過ごさせてくれるエンタテインメントだ。 | ||||
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アムリタに続いて「天才」だか「怪物」だか分からん人物たちのお話です 前作「アムリタ」のラストで読者を奈落の底に叩きこむ落とし穴に見事に放り込まれたので 気を付けて読むことを心がけました 主人公が怪物じみた尊大さの女子中学生に振り回されながら曾祖父の遺産の在りかを示すらしい 遺言の謎を解く、というのが物語の中心線なのですが…「謎解き」自体に期待してはいけません ラスト近くまで引っ張るとはいえ、そんなミステリみたいな部分は「おまけ」程度に考えてください お面のヒロインが語る通り、天才というのは「あちら側」の存在なんですね 凡人の常識や規範で縛られない怪物的存在として描かれない天才は単に「頭の良いキャラ」でしかありません その点、今作の主人公は前作「アムリタ」で怪物的なヒロインに食われてしまったような終わり方をしません 見事に怪物を食ってみせます…が、いかんせん尺が足りない。主人公が怪物化するにはあまりにボリューム不足です 一度は落とし穴に落とされたら「あれ?浅いぞ?」と思わせて二番目の底が割れたと思ったらやっぱり浅いという… 前作に増して個々のキャラに魅力があるだけに尺の足りなさ、主人公が怪物だと分かってからの読者の突き落とし方の弱さが いかにも物足りなさを感じさせる一作でした | ||||
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「死なない生徒殺人事件」が面白かったので購入。 これも上記作品とおなじくミステリというジャンルになるかな。 田舎の旧家、謎の遺言、、、とくれば伝奇やミステリの舞台と しては定番ですし、ワクワクしますな。 個人的には謎解きに偏り過ぎて人間の描写が疎かになりがちな ガチガチの推理ミステリよりもキャラが生き生きと描写されてる これくらいのライトな方が好みです。 「死なない〜」と同じ感想になってしまいますが 文章は軽妙で読みやすいし、登場キャラもよく立ってるし、 かなり楽しめました。 一巻で作品を完結させる潔さも好感が持てるのですが どの作品もキャラが実に立ってるだけに 一期一会なのは仕方ないとは言えちと寂しい。 作者にはシリーズ前提の大作も書いて欲しいなぁ。 その間、他の作品も読んで楽しみに待つとしますか。 | ||||
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