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邪光
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邪光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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多少好みがわかれる作品かと思います。 猟奇事件を起こした新興宗教団体の教祖の娘が引っ越してきたマンションで起こる様々な事件、主人公とその少女の交流…。ストーリーの設定には、特段の新鮮さもないですし、オカルト的な要素も凡庸で控えめです。そういう点を重視する人には、物足りないかもしれません。 ですが、主人公の女性や、教祖の娘の、その繊細な心理描写がとても丁寧に描かれていて、心にじわりとしみてきました。主人公の心の弱さ、夫を失うくらいなら死んでしまおうというくらいのもろさが、切なかったです。また結末部分での少女の行動、胸が締め付けられるような気持ちになりました。やはり誰もが、愛されたいと願うものなのだなぁと、しみじみ思いました。 | ||||
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プロローグから引きこまれました。 もし他人の邪悪な心が目に見えたならどうなるか?邪悪な心を持たない人間がこの世に存在するのか?邪悪な心を持つと言うだけでその存在を否定できるのか?殺人事件が日常茶飯事となってしまった現代において、この小説に仕組まれた仕掛けは鋭く心に訴えかけてきます。登場人物の描き方がリアルなだけに、他人の邪な心=邪光が見えると言う設定にすら息苦しいリアリティを感じるのです。 細部にわたって考え抜かれた緻密なプロット、じわりじわりと物語に引きこんでいく見事な語り口、アッと思わせる一行のインパクト、などなど。この作者が書いた作品を残らず読んでみたい、久々にそんな気にさせてくれる一冊でした。 | ||||
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ハッピーエンドでないと面白くないのか?大量殺人をやらかした宗教団体の教祖の娘と、その娘の隣に住む主婦。表紙や帯のイメージで、もっとおどろおどろしいものを期待して読んだが、期待はいい意味で裏切られた。教祖の娘ではなく、主婦の方が主役の話で、怖いというより、せつない話だ。現実を直視しないで、見て見ぬ生きた方が幸せか、きちんと現実を見据える勇気を持って生きるべきか。見たくないものに目をつぶっていては、結局もっと見たくないものを見ることになる。などなど、いろいろ考えさせられるラストだった。あと、関西弁が案外ホラーに合うというのも、新鮮な発見だった。 | ||||
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