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レディ・ジョーカー



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レディ・ジョーカーの評価: 4.49/5点 レビュー 127件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.49pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全108件 21~40 2/6ページ
No.88:
(5pt)

とてもきれいな状態でした

何年も前に古本屋で見つけた<下>¥100を持っていたため、折に触れて<上>を探していました。今回やっと<上><下>が揃いました。
持ち歩くことを考えて、通常コンパクトな文庫本の利用が殆どですが、本来であればこうしたハードカバーを購入し表紙のデザイン、文字フォント、行間の在り方なども含めて楽しみたいものです。なかなか金額が高い上、置き場所もないので買うことは少ないですが、こんな風に綺麗なものがお安く買えて嬉しいです。
レディ・ジョーカー〈上〉Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈上〉より
4620105791
No.87:
(5pt)

身震いする。

昭和の未解決事件、グリコ・森永事件を下敷きに書かれた作品。
巨大企業と犯人たち、総会屋、株屋、そこから繋がる政界との黒いつながり。
そして、警察内部のしがらみ…。

全てが絡まり合って混沌として、ぐるぐると暗い中に落ちて行くような感覚に陥る。
だけど、ずっと読んでいたいような不思議な気持ちになった。
そして、最後の最後で思わず身震いしてしまった…。
本当に面白かった!

最初から最後まで重厚で、小説を読み慣れてる人しか寄せ付けないこの感じが堪らない。
ほぼひと月かけて読み終えたけど、貴重な読書体験だった。

そして、合田と加納の関係性に終始ドキドキ…。
高村薫さんの本では『黄金を抱いて翔べ』の幸田とモモとか『李歐』とか。
また読み直したいな。
レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)より
4101347182
No.86:
(5pt)

圧力鍋ですか?

私が小学生のときに起きた事件です。子供が食べるものをターゲットする卑劣極まりない犯行と思います。死者が出ていないからと言う人もおりますが、間接的に自殺した人、その事件で人生が狂ってしまった人がいるのです。
あのオウム真理教のサリン事件と同類と思います。
これはテロです。未解決事件と言う名目だけが一人歩きになり違和感を感じます。
レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)より
4101347166
No.85:
(5pt)

警察小説という社会の鏡

警察小説とは、それまでミステリーだったり、ハードボイルドだったり、の形態の一つとしてか眺めていなかった。しかし、このレディジョーカーを読んでいると、警察小説とは、組織論や経済やヤクザや、そして世相を取り込む、もっと広い枠組みを持つジャンルなのだと気付いた。この小説が警察小説の完成形であり、もしくはその後の警察小説のはじまりであると強く認識した。
レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)より
4101347166
No.84:
(5pt)

そして三人と空虚だけが残った

いよいよ大詰めの文庫下巻、
中巻ではわずかな登場だったレディジョーカー達の行く末が詳細に描写されてゆく、
もちろんLJに振り回され人生を危うくされた城山・合田・マスコミほかの落ち着き先も余すところなく語られ、大長編ならではの未曾有の娯楽性が”異様に周到かつ高度に計画的”に結論付けられる、

結果、LJ事件は闇に葬られ、さらに巨大な悪の中に希釈されてしまう、
巨大な仕組みとして存在する巨悪にたいし、司法も警察もマスコミも表面を撫で、わずかな膿を除く対応しかとり得ないのだった、
だから本作は作者が感じた20世紀末の日本に対する慟哭の書といっていいかと思う、

たしかにあの時代まではそんなことがあったし、連続する政治家のスキャンダルがそれを裏書していたとも思うが、作者が感じたほどに当時の日本がじじつ陰惨だったかどうかは読者それぞれが自身が経験してきた人生を振り返りつつ疑問を持ったほうがよい、
国家や権力が全否定しなければならないほど我が国が邪悪であったことなど歴史上ただの一度もないからである、 
ほかの国々とは、とくにある種の国々とは、そこが決定的に異なる、

クライマックスは合田と半田の対決だ、
なぜ二人が戦う必然が発生するのか?
二人にはもうそれを解読する想像力はなくなってしまう、
ただ対決に向かう熱量だけが増加し、自然発火する瞬間に向かってしまう描写は読んでいていたたまれない思いになる、
そして合田の心の底には加納に対する友情を超えた愛情が存在している、
合田・加納のプラトニック・ラブ描写が合田・半田の対決の熱量をより蓄積させている点が文庫化の改稿で分かりやすくなっているので、単行本を読んだきりの読者はぜひ文庫版も手にとるべきと推薦する、
レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)より
4101347182
No.83:
(5pt)

猟犬では食肉獣に勝てない

社長開放時の予告とおり、レディジョーカーによる直接の強請りが始まる、
中巻は、繰り返される身代金偽装取引に翻弄される日の出ビール、警視庁、マスコミだけを執拗に描写する、
600ページに及ぼうとする三巻中でページ数最大な巻にもかかわらず、ここではレディジョーカーたちはまるで作者にとっても触れてはいけないアンタッチャブルたちであるかのように影に徹している、
LJが”高度に計画的かつ異様に周到”な悪鬼たちだからである、

上巻でも詳細された登場人物たちの人物造形はここで更に深みを増してゆく、
各当事者たちがそれぞれのジャンルで事件に立ち向かうのだろうかと思い読み進んでゆくと、城山と合田の二人を場所と時間を共有する関係にすることで物語りは更に未曾有の面白さを発揮してゆく、
そして城山と合田の関係はそれぞれの周囲を巻き込んで、世間の広さと深さ、同時に闇の大きさを読者に実感させてゆく、

合田の警察官としての屈託は彼の行儀のよさに原因している、
つまり合田は最大限好意的に評価して優秀な刑事、つまり組織の枠からけしてはみ出すことのない自身の意思を持たない猟犬なのである、
飼い主の指示にただ忠実な猟犬、それが合田雄一郎なのだ、
映画「ヒート」でアル・パチーノが演じた刑事をマイケル・マン監督はプレデターとして造形したという、
プレデター/食肉獣は自らの意思で獲物を見つけ、自ら計画して獲物を狩る、
だから「ヒート」主人公のヴィンセント・ハナ刑事はプレデターそのものとして犯罪者に立ち向かう、
しかし猟犬合田にはそれができない、
彼はプレデターになった自身を妄想する想像力は持っているが、猟犬の行儀のよさからはみ出すことがない、
合田が警察組織で押しつぶされそうになるのは仕方がないだろうと思う、

作者は合田も城山もカソリック教徒と設定している、
読者はそこに何かを読み取る必要があるのかもしれない、
一神教に批判的な私は、すべてを善悪の二者に分けてしまいたい、分けなければ気がすまない、とにかく判りやすい結論が欲しいと唯一の神にすがっているような彼らの姿勢を幼稚で邪悪と思うだけだが、

城山は優秀なビジネス・マンである、
時と場を得た彼は大きな波乱もないまま一兆円企業の社長に納まったわけだ、
この長い物語は城山の優秀さを称えると共に、彼に何が不足していたのかも詳細に語ってゆく、
バブル景気の後始末が始まろうとしていた1995年、時代が変わり、城山タイプの経営者では今後業界に起きる波乱に立ち向かえない可能性も十分に記述されてゆく、

つかのまの時間であるが、二人は時と場所を同じくしたわけだ、
中巻を読了してみれば、合田が意を決して城山に詰め寄るシーンよりも、二人が昼食を共にしたり、ビールの飲み方を知っている合田に城山が歓心するような些細な描写に本作特有の切なさを感じる、

一昔前、映画版を見てすぐに単行本を手に取り一気に読了した、
今回はわざと気になる箇所はメモを取りながら、ゆっくりと読み進んでみた、
中巻は、心に沁み、身につまされる文章が多い、
その一つとして、作者は合田雄一郎、彼自身の無欲さを語ることを忘れていない、
城山にあって合田に無いもの、それが欲であると断定し、欲望こそが組織で生き抜く原動力と終には断定してしまう、

「羊たちの沈黙」が主人公クラリス・スターリングがDr.レクターの指導の下、他人の欲望をどのように観察するかを学習してゆく物語とするなら、「レディ・ジョーカー」は事件を通して登場人物たち全員が各自の欲望の正体を自覚してゆく物語と評していいかと思う、
エンディングを知っている読者なら自明のとおり、人によっては欲望の正体なぞ知る必要がないことは語るまでもない、

読みながら採ったメモは小説としては例外的に多くなってしまった、
また読み返すときのために文庫と一緒に保存しようと思うが、一つだけ物語の結論めいた箇所だけ以下に抜書きしておく、

P.216 
”犯罪の目的進行を急がず、犯罪行為そのものの倒錯した快感に浸っている。金そのものより金を搾り取る行為事態に執着がある。企業社会全般に憎悪と反感を持ち、経済活動全般に関心と批判があり、一兆円企業を屈服させる自信にあふれている。”

三つ目の文章だけを読めば、まさに共産主義系テロリストの理屈そのものだが、金銭そのものよりも恐喝行為事態に執着しているレディ・ジョーカーたちの負の感情が実はほかの登場人物全員が抱えた人生の負の感情と同質同根であるからこそ生じる感情の連鎖と波紋が本作を他に例を見ないようなただならぬ不穏な物語にしているのだと思う、
レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮文庫)より
4101347174
No.82:
(5pt)

われは平成の子にあらず

上巻は登場人物たちの人となり描写から始まり、事件の発端までを描く、
膨大な登場人物たちが無尽に投入される大長編小説だから、物語のタッチが肌になじむ人なら、誰を主人公にしても、誰に感情移入しても、売り文句にあるとおり”未曾有”の小説として楽しむことができる、

冒頭二十数ページにわたる怪文書(岡村清二による手紙)は本作全編に漲るただならぬ不穏さがシンボリックかつ神話的に語られており、もし大長編を読破する気力がない読書家ならいろいろと紹介されている梗概を知った上で怪文書だけを読み、物語全体を想像するような楽しみ方も可能だと思う、
「レディジョーカー」はすでに二十世紀後半の日本文学史に屹立する傑作の地位を確立していると思うが、大長編の中でそこだけを読むべきと特定するなら誰もが迷わず怪文書を挙げるのではないだろうか、
また、怪文書を味わえるか味わえないかで物語全体の興趣に甚だしい差異が生じることも間違いなく、戦後生まれの著者がかような怪文書を書き上げたことこそ私的には高村薫最大の文学的業績ではないだろうか(ほかの作品は未読なのでただ思いつきではあるが)、

登場人物数は膨大だが、もちろん小説の作法としてそれぞれ軽重を持って造形されている、
本作は合田刑事を主役とする連作のひとつなのでもちろん合田に関する文字数は多いが、最も注目すべき人物であり、あえて主役を特定すれば日の出ビール社長城山であることは読者の誰もが認めるだろう、

つまり警察と犯人が対峙する物語の中で民間人でありながら最重要な登場人物として描写が最大なのが城山だ、
”高度に計画的かつ異様に周到”と刑事1課長が語る犯人たちの標的になぜ城山が選ばれてしまうのか?
じつは風が吹けば桶屋が儲かる式の世間の闇に城山がたまたま取り込まれてしまったからなのであるが、作者は城山をきわめて優秀な経営者の一類型として描写してゆく、
城山の人生と人生観をこと細やかに書き綴ることで、魔に魅入られてしまった民間人の苦悩も細大漏らさず描写してゆく筆遣いから作者が城山の造形に愛着をもって臨んだことが想像できる、

上巻は城山のような優秀なビジネスマンでさえ判断を誤ってゆく様を執拗に描いた巻なのだと思う、
そして城山をミスリードさせてしまう状況を巧みに生み出してゆく犯人レディジョーカーたちの”高度に計画的かつ異様に周到”な行動にはいったいどのような発端があったのか?
怪文書がすべての始まりでありかつまたすべての結論だったことが大長編の冒頭で語られていた本作は犯行と同じように高度に計画的かつ異様に周到なのだと思う、

以下蛇足、

城山が判断を間違えてしまう理由はさらに中巻で詳しく語られるが、先ず上巻で興味深いのが警察は城山の解放直後から彼がすべてを語っていないことを見抜いていることだ、
なぜなら”つじつまが合わない”からである、
彼の迷いを知る読者は彼がそう結論付けてもやむを得ないかもしれないし、まただからこそ中巻以降の混乱を生じさせると冷ややかに読み進むことができるが、私企業と私企業経営者が感じる警察に対する不信は物語り中盤以降のやるせなさを倍加以上に重くしてしまう、
そして開巻当初から警察官としての己の生き方に悩む刑事合田を城山の警察不信がさらに追い詰めてゆく、
現状に悩み追い詰められた主人公がクライマックスで爆発してしまう物語がまるで「タクシードライバー」そっくりに感じるのだが、本作の凄みは暴発するその先に世間の広大さと広大さと不即不離の闇の存在を感じさせる点だと思う(本作がタクシードライバーよりも優れていると言いたい訳ではない)、

レビュー投稿の直前に長くアラブで誘拐されていた日本人が帰国した、
城山に同じく誘拐から開放された彼には、まるで本作の城山同様の”つじつまの合わなさ”がある、
報道もネット上もなぜか自己責任などという方向違いの空騒ぎが起きただけで、彼の発言と行動のつじつまの悪さが解消されることはない、
誘拐とは当事者にとっても世間にとっても最大に卑劣な犯罪だからだと思う、

戦後犯罪史にとりわけ有名なよしのぶちゃん誘拐殺人事件を描いたドキュメンタリ本「誘拐」にも似たようなエピソードが語られている、
あの時、警察はまずよしのぶちゃんの家族を疑っているのである、
よしのぶちゃんの家が警視庁職員の平均よりもはるかに裕福だったからである、
結果、被害者家族と警視庁には超えがたい壁ができてしまう、

黒澤明「天国と地獄」は「レディ・ジョーカー」のアイデアの一つだと思うが、「天国と地獄」でも同じように被害者と警察の溝から語り始めることを黒澤は忘れていない、
身代金を払える裕福さに対する貧乏人の僻み根性が出発点になってしまうからである、
犯人に対する怒りと憎しみの前にそんな屈折した心情を当事者にも第三者にも誘発させてしまう誘拐は犯罪の中でもとりわけ卑劣極まりないからだと思う、
もちろん我々はパトリシア・ハースト狂言誘拐事件を想起しなければならないのだが、そんな人の心のひだに付け入り弄んだレディジョーカーたちそれぞれの落ち着き先は下巻で語られることになる。
レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)より
4101347166
No.81:
(4pt)

読書家にオススメ

他にも同じことを書いているレビューがありますが、
最初の手紙の部分が確かに読みすすめるのが少し億劫でした。
でもストーリーはとても細かく、よく練られていてかなり読み応えがあります。
登場人物も多いので、時々メモをしながら読みました。
高村さんの小説は始めて読みましたが、別の本も手にとってみたくなりました。
長編なので、読書家の人にはいいと思います。
レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)より
4101347166
No.80:
(5pt)

おもしろい、心揺さぶられる

とても緻密に組み立てられています。登場人物の設定や感情の動きも良いと思います。ぐっとくることが幾度もありました。
レディ・ジョーカー〈上〉Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈上〉より
4620105791
No.79:
(5pt)

おもしろい、心揺さぶられる

とても緻密に組み立てられています。登場人物の設定や感情の動きも良いと思います。ぐっとくることが幾度もありました。
レディ・ジョーカー〈下〉Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈下〉より
4620105805
No.78:
(5pt)

納得の長さです

映画は見たくないです。
この作品は文字で読み取りたい
登場人物の気持ちも読み取りたい
レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)より
4101347182
No.77:
(5pt)

サスペンスの金字塔

20年ぶりに、再読、この長い長い物語しかし、、少しも飽きさせない面白さ、すごい、推理小説の作家としては、清張に並ぶ、人だと思う。次は、マークスの山を読もうと、思っている。
レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)より
4101347166
No.76:
(5pt)

素晴らしい重厚さを感じる一冊

読み進める内にページをめくる手が止まらなかった。
緻密に登場人物が描かれていて、緊迫する展開が続く。
重厚感もあり、さすが、と言いたくなるような一冊です。
レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)より
4101347166
No.75:
(5pt)

文庫版よりこちらの方が好きです

文庫化に当たって大幅に手を入れるのが高村薫の流儀でありますが、この作品は文庫化されて登場人物の精神性というか内面の難解さが増した気がします。
エンタメ性はこちらの方が高く、オススメです。
当時そうした『闇に消えた怪人』(一橋文哉・新潮文庫)を先に読んでからこれを読むともっと楽しめると思います。
レディ・ジョーカー〈上〉Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈上〉より
4620105791
No.74:
(5pt)

事件の展開

事件の展開が凄すぎます。 実際の事件を題材にしていると知ってから、どこまでがフィクションでどの辺りがノンフィクションか想像しながら読み進めています。 企業のトップの心情や葛藤の部分も非常に面白いです。 下巻でどのようなクライマックスになるのか楽しみです。
レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮文庫)より
4101347174
No.73:
(5pt)

戦後間もない…

戦後間もない企業への手紙、競馬仲間、同和、身体障害者等の暗い感じで始まり、描写が緻密に表現されていて、場面をイメージしながら読み進めて行けました。 時代背景が意外と最近、といっても20、30年前というのが親近感が湧きました。 レビューを書こうとして、初めて、グリコ森永事件を題材にしたことを知り、中巻以降の展開が楽しみです。
レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)より
4101347166
No.72:
(4pt)

読み応え充分!

著者の作品は初めてでしたが、非常に読みごたえがありました。
多少抽象的だったり、文学的だったりして硬い印象がありました。
また、出来事や会話よりも、個人の独白やその心象描写に紙面を割いているので
しっかり読まないと逆にだれてきてしまう場合がありました。
しかしながら、その読みにくさを補ってなお余りありすぎると言っていいほどの
言葉選びの巧みさがあります。読みながら、本当にいちいち感心しながら読んでしまいました。
著者は限界まで言葉の精度というものを高めようとしていると感じました。
また、それを読むと私自身も、その感性に触れ、少し賢くなった気がしてますます
読むのが楽しくなっていきました。
ただ、ほかのレビューが高得点ばかりなのであえてここで苦言を呈するならば
純粋にミステリーやサスペンスとしてエンターテイメントを読みたい方は、あまり楽しめないかもしれません。
事件そのものは、非常に難しく理解しにくいし、あまり親切に解説もしてくれません。それに
事件はストーリーの中である種の起動ボタンであって、事件そのものがどうなるか、ではなく、
事件のその後というのがストーリーになります。
また、以外に人物描写が実は薄くて、各人の心は描かれますが、印象は皆似ていてのっぺらぼうな
感じなので、あまり感情移入して楽しめる方も少ないと思います。
レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)より
4101347182
No.71:
(5pt)

凄まじい傑作

今読み終えましたよ上中下巻約1400頁。
これは面白い。傑作だ。
レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)より
4101347166
No.70:
(5pt)

面白かった。

高村作品は初めて読みました。ジャケット買いです。
最初の頃は、買って失敗したかと思いましたが、進んでいくうちに合田に傾倒する自分がいました。
結局面白かった。
以前は、桐野作品を割りと読んでいましたが、違った面白さでした。
レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)より
4101347182
No.69:
(5pt)

おすすめ!

丁寧な人物描写で、上・中・下全て楽しんで読み終えることができました。
2回読んでいるのですが、以前読んでから時間がだいぶ過ぎてから今回再度読んでみましたが、大変良かったです。
また高村薫さんの作品を読んでみようと思っています。
レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)より
4101347166

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