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(短編集)
往復書簡
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往復書簡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 21~40 2/4ページ
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購入前、参考にざっと評価を拝見したのですが、「告白」を先に読んだ方とまだの方でかなり評価が分かれるように感じました。「告白」は映画は見たのですが、まだ原作は読んでいません。また、湊かなえさんの小説については「少女」しか読んでいない”初心者”です。そのためか、この小説はかなり熱の入ったすぐれた作品だという印象を持ちました。手紙という形式についてですが、手紙を書く習慣があった頃の記憶が残っている40代以降の世代はすんなりと物語に入り込め、携帯やSNSで短いメッセージをやり取りする方が多い若い世代は、このような長文手紙を読むことに慣れていないのでは、という気がしました。 それから、裏表紙に連作集と書いてあったので、収録されている作品群はてっきり関連があると思ってしまいました。なので、共通の登場人物はいないか、このまったく違う話がどこで前の作品とつながるのだろう?とドキドキしながら読んだのですが、結局、3作目の最後にちらりと2作目の人物が登場するくらい。最後まで読み終わって、これが3つの独立した作品を集めた短編集だったと気がつきました。読む間中、3作品の関連に注意がいってしまったので、これは大きなマイナスです。短編集と書いてほしかったと思ってしまいました。 どれも幼い頃に起きた事件が、同級生たちの将来に尾を引く話です。最初の「十年後の卒業文集」では、交換される手紙の内容がどんどんと悪意に満ちたものになっていくのが気持ち悪くてぞくぞくしました。ずっと心の中に抱え込んでいた恨み、嫉妬、疑惑がどんどん表に出てくる。人間とはみんな自分の主観で、自分中心にしか考えられない生き物なんだな、と。それは人によく思われたいとか、みっともないことをしたくないとか、コンプレックスに基づいているものもあるし、自分より美しかったり恵まれていると思われる人への嫉妬、落ちてしまえばいいという意地悪な気持ちから出ていることもありますが、そんなものがむき出しになったお話だと思います。が、ラストはそれほど劇的なものではなく、ちょっと気が抜けてしまいました。 次は「二十年後の宿題」。児童が川でおぼれてそれを助けに行った教諭の夫が死亡するという事件がありました。数十年後、今は病床にある当時の教諭が児童たちを心配して、親しい自分の教え子に、当時の子たちが今どうしているのか、幸せでいるのか、調べて教えてくれないかとたのむことから始まります。彼は順番にみんなに会っていくのだけれど、たいしてダメージを受けていない子もいれば、事件が起こったのは自分のせいだといまだに自分を責め、ゆがんでしまった子もいました。そして最後、実は彼自身もその中のひとりに関係があったことがわかり・・・というオチです。 最後の「十五年後の補習」は、海外青年協力隊の青年とその恋人が文通する手紙の形式。2人は中学の同級生。やはり過去の事件が暗い影を落としています。仲が悪かった男子生徒2人。1人が一方的にいじめられているように見えるけれど、実はそちらが知能犯というべき意地の悪い子で、それが原因でいじめられるようになった、そしていつもケンカを止めていたのは主人公の女性。ある日、呼び出されていった倉庫に閉じ込められ、火事が発生、いじめっ子は焼死し、放火したと思われるいじめられっ子は学校の屋上から投身自殺するという陰惨な事件。これにはかなり裏があって、ショックでその部分の記憶を失っていた女性が出来事を思い出すにつれ、本当は何があったのかが明らかになっていきます。 最後の締めくくり「一年後の連絡網」で、ちらりと2作目の登場人物の消息がわかったりします。ミステリ仕立てでどれもかなり暗い話ですが、希望が持てる終わり方でラストは明るい、だから後味が悪くないのだと思います。それからこれは、吉原小百合主演の映画「北のカナリアたち」の原作なんだそうですね。知らなかったです。映画も見てみようかと思いました。 | ||||
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忘れたい秘密の重さにじわりと侵食される人間関係が、書簡を通じた異なる視点から徐々に浮彫りになる作品。 人が手紙を、心を書くときの葛藤が想像できるがゆえに、何が真実なのかわからなくなる。 けれど、行間に隠れたものを信じて動き出すなら、頑張れとエールを贈りたくなる。 | ||||
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商品は新品同様でとてもきれいな状態でした。 内容については、文庫版にしか載っていない物語の続きを目的として購入したのですが、その続きとしての文章がわずか2~3行だったので少しがっかりしました。もっと本編の2人についてのその後を知りたかったです。 | ||||
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北のカナリアの原作となった作品と聞いて、がぜん興味深々で読み進めていきました。全体が手紙のやりとりのような構成なんて、とても斬新!内容もおもしろく、あっという間に読みえ終えてしまいました。次は、映画、DVDで北のカナリアを借りてこようと思っています | ||||
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「北のカナリアたち」の原作が読みたくなり購入しました。映画とは設定が異なりますが、手紙のやりとりでストーリー(ミステリー)が展開していくという手法が面白く感じました。 | ||||
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映画北のカナリヤたちを見て感動したので、ぜひこの往復書簡を読もうと思いました。期待通り感動しました! | ||||
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三作品納められていますが、ひとつ目の話はイマイチです。何故最初に持ってきたんだろう。でも、それぞれに救いがあって良いお話でした。面白かったと思います。 | ||||
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湊かなえさんの本は面白いですね。 これからも種類集めて買うと思います。 | ||||
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さらさら~、と読めます。 ライトノベルとして、エンターテイメント性のあるストーリーで 「先が気になるから一気読みをさせる」作家さんの短編集です。 純粋に面白かったです。 勘がいい人も、どれも結末が途中から予期できてしまうのですが この短編集の物語はどれも後味はそこまで苦くなく読みやすかったです。 わたしも昔の担任に手紙を書きたくなったり、 幼馴染に連絡を取ってみたくなったり、 日ごろ大事だけどメールで済ませている相手に真面目にメッセージを届けたいかもとおもわせた物語でした。 | ||||
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この小説は、全文が手紙形式。それでも、収録されている短編小説が3本とも面白い。 「十五年後の補習」には、湊さんらしい?『強い毒』があった。『中学生がここまでやるか?』という感じ。 「二十年後の宿題」は、吉永小百合主演の映画「北のカナリアたち」の原案になったものだが、殺人事件を中心に展開していく映画と違って、20年前の教え子たちの、当時の心裏を描き出すことに重点が置かれている。 「十年後の卒業文集」は、結末の意外性が面白かった。 | ||||
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何を言ってもネタバレになりそうなので詳しくは語りません。 不吉な予感を抱かせられ、夢中でページをめくっていると、いつのまにか爽やかで甘酸っぱい読了感に包まれている、そんな作品です。 | ||||
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手紙のやりとりで話が進むので 独特な感じです。 特に頭の辺りで重複してでてくる文章に意味がありげなところが…。 後は読んでからのお楽しみ。 | ||||
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さすが湊かなえさん。らしい書き方で楽しめました。大ファンです。 | ||||
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映画の原作だと知って購入しました。 映画とは中身が違うようですね。 私は面白かったです。 それぞれの思いが、それぞれの角度から書かれていて、交錯していく。 いろんな思いが湧きあがってくる作品でした。 | ||||
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うまく計算されたミステリーで,静かに引き込まれます。登場人物のそれぞれの視点で事件の核心に迫っていくのですが,事実が明かされる過程は見事です。作品のどの登場人物にも共感できる何かがあって,どの作品も読んだ後,幸せな気分になるのが心地よい。湊作品では一番好きかもしれない。 | ||||
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映画「北のカナリアたち」の原案となっていました。原作ではないのですね。気になって、映画を見てすぐに買いました。なるほど、そういうことだったのか。 | ||||
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中古品でしたが、とてもきれいな状態で、速やかに届きました。 内容は、湊さんワールド全開で、展開に変化があり読み応えがありました。しかし、告白のときほどの衝撃は感じませんでした。 オススメです。 | ||||
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初めて評価をしますので、ここに何を書くのか。これからもアマゾンを利用したいと思います。 | ||||
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「告白」は映画しか観ていません。加えて、この作者のベストセラー作品が原作だとも知りませんでした。そんな程度の読者です。吉永小百合の主演映画「北野カナリア」の原作ということで、手にしました。 手紙の往復という形式なんですね。やりとりする者同士の心理のヒダが微妙に擦れ合い、もどかしくも何とも切ない、そんな印象を新鮮に感じました。プロットもよく考えられているし、どんでん返しの繰り返しには、まいりました。 音楽でいうと、Craig Armstrongのメランコリックなイメージが近いかな? 第1作?の「告白」はたいへんにヒットしたらしいので、それと比較されたレビューが多いのは、かわいそうな気もしますが・・・・・。 | ||||
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三部作からなる往復書簡に交差する作者の眼差しは一貫している。思春期にそれぞれの事情から、誰もが抱えざるを得ないそれぞれの光と影へのエレジーである。交差する光と影が織りなす愛の行き先は独白という形の中で完結します。そして、日常性の中に組み込まれていくその確かなる愛が生きていく原動力となるだろうという爽やかな感動を与えます。愛は独白のプロセスをたどってこそ、昇華していくものなのか! | ||||
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