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(短編集)
往復書簡
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往復書簡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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作者には申し訳ないが、どうしても告白の面白さと比較してしまう。 面白さという点ではやはり告白が圧倒的に上。 新しい方向性を探っている感覚があるが、まだそれを見いだせていないような印象を受けました。 ただ、手紙を書くということの趣を教えられたのは、とてもよかったです。 もし私であれば、だれと往復書簡を交わし、何を告白するだろう?と想像してみるのはとても楽しいです。 小説の内容はまあまあ、小説から受けるインスピレーションは良質でした。 | ||||
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湊かなえさんといえば、ぞっとする程、冷酷で嫌な人間を淡々と描いて後味が悪くって・・・という印象からスタートしてたのですが、最近どんどん柔らかくなってますね。この作品は特に読後感も悪くなかったりして、新堂冬樹の書くラブストーリーを思い出してしまいました。でも湊さんの特徴は独特の「独白」でストーリーを展開することでしょうか。ひとりの時もあるし、最近のように手紙形式で複数絡むこともあるけれど・・・気持ち悪くなかったら、彼女の特色が無くなるような気もするし、かといってああいうストーリーは決して好きではなかったし、複雑な気分です。 | ||||
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湊かなえさんの作品を読むのは「告白」、「贖罪」に続いてこれが三作目です。相変わらずグイグイ惹きつけられて、一気に読んでしまいました。上記二作と異なり、短編(中編?)三部で構成されています。最後でつながるのかな?とも思いましたが、完全に別物みたいです。内容は確かに面白かったのですが、正直「またこのパターンか…」と思ってしまいました。ひとつの事件に対しての誤解から生まれる心のすれ違いと歪み、というのを湊さんは毎回のテーマにしていると思うのですが、そのテーマがパターン化されてしまっていて、なんというか、展開が読めてしまう。 今回三編とも展開が読めてしまったのが残念でした。 あとサブタイトルが内容に合ってないような気がします。「告白」の衝撃が大きかっただけにちょっと物足りなかったです。これからに期待して☆3つ。 | ||||
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帯には、連作ミステリとありますが、手紙だけの小説という手法が共通しているだけで、内容の繋がりはありませんので、厳密には連作ではありません。長編小説が好きな私としては、連作ならという思いで読んだので、実際には中編3作という内容に少しがっかりしました。幻冬舎さんは言葉の使い方に気をつけてほしいものです。さて、内容ですが、手紙だけで小説にしてしまうという、湊さんらしいやり方は、素直に良くできていると思います。手紙だからこそ成り立つ、嘘や方便、詭弁などが上手に解きほぐされていって、最終的に謎が解かれる。3作とも見事に出来上がっていました。ですが、手法を抜きにして、ミステリとしての出来映えを語るなら、どれも「惜しい」と思います。なんというか、3作とも展開が同じに感じられて新鮮みが無いこと、湊ファンなら予想できる結末で意外性が無いこと、が理由です。「Nのために」が非常に良かったので、どうしてもそれと比較してしまうと少し落ちる感は否めません。中編3作とはいえ、全編手紙なので、文章が短く、あっという間に読了してしまって、物足りなさを感じます。まあ、その軽さを評価する方もいるでしょうけど、私は湊さんの長編の力作が読みたいですね。 | ||||
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