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殺しの双曲線
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【この小説が収録されている参考書籍】
殺しの双曲線の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 1~20 1/3ページ
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前評判通りすいすい読めて、構図、意図も含め流石は西村先生と言える作品でした。間違いなく永く受け継がれる代表作です。 | ||||
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東京での強盗事件がメインの山荘での殺人事件の合間に入ってくるのですが、結局のところ2つの事件はほとんど無関係なので東京の事件はいらなかった。しかもそのせいで山荘での殺人事件の前後関係が分かりづらくなってます。それに加えて1971に刊行された小説なので会話文が古いので更に読みづらくなってます。 犯行の動機がしょうもないのと犯人が誰か分かりづらいのが良くないですね。 それと気になったのが新聞記者が犯行現場にズカズカ入って来たことです。これ当時は普通だったのでしょうか?ちょっと信じられないです。正直あまり楽しめませんでした。 | ||||
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当然だが登場人物の価値観に作者の生きた時代の価値観が十二分に反映されているし、職業の呼称や男女の役割の意識など、現代の若者が現代の価値観のまま読むには辛い。 古さを感じさせないどころか、古さしか感じない。 また読点のあまりにも多すぎる文体や、言葉遣いも古臭くてとてもまともに読むことができなかった。 (女性の登場人物のセリフの語尾が「〜だワ!」など) そういう時代の古い読み物と予め理解して読むべき作品。 ラストのシーンはとてもよかった。こういう終わり方はとても好みです。 | ||||
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表現や言葉遣いなどはさすがに時代を感じさせ、状況設定も現在ではまず不可能ですが、クリスティの『そして誰もいなくなった』への挑戦という気概は確かに感じられました。ただ、復讐の理由すなわちかなり引っ張ったあげく終盤で明かされる「隠された被害者たちの共通点」は、ちょっと弱すぎるというか無理がありすぎるというか、あれなら誰でもいいようなものでしたし、被害者たちもあんな胡散臭い誘いにほいほい乗っていくのか?とか、犯人としては予定外のある人物についてどうするつもりだったのか?とか、仕方が無いのですがやはりどうしても状況設定とトリックを成立させるために端々に無理が生じています。クローズド・サークルの中で次々に起こる不可解な状況とロジック展開は魅力的ですが、結局、この手のオマージュ作品を読めば読むほど、オリジナルのプロットの素晴らしさを再確認できるという皮肉な結果になってしまうのはご愛嬌ですね。 | ||||
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1979年刊行の本を2022年に読む。 それはつまり携帯電話すらない世界を想像しながら読まねばならない。 ・・って事で。西村京太郎氏のトラベルミステリーを含むすべての作品を小4くらいからずっと 読破してきたはずの私が覚えてない作品・・と思って買ってみたところ。 うーん。確かにアガサクリスティー「そして誰も居なくなった」をモチーフにしているようだけれども 舞台は孤島ではないし・・と頭をひねりながら読んでいます。 双生児の起こした事件と東北のホテルの事件、これがどこに絡んでくるのかと しかしどうにも残念な事が一つ。登場人物の名前の中に、家族と同じ名前が(笑) こうなるとどうにも感情移入も出来ないわけで… | ||||
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作者の「挑戦する姿勢」が最大の魅力でした。動機や犯行方法に時代を感じて、それもまた楽しかったです。 | ||||
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西村京太郎といえばトラベルミステリーの大家ですが、こちらの殺しの双曲線はトラベルミステリーではありません。アガサクリスティーの名作そして誰もいなくなったへの挑戦という形で書かれたミステリーです。冒頭で双子を使ったトリックという、ミステリーにおけるタブーを最初に種明かししています。双子というトリックが隠されたそして誰もいなくなったを模した連続殺人事件と連続強盗事件を交互に進んでいきますが、最後に見事に2つの事件が融合します。意外な展開・結末にはミステリーファンは驚くことでしょう。西村京太郎の初期の作品として一読の価値があります。個人的にはかなり好きな作品と1つです。 | ||||
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ミステリーで1番好きかもしれない ミステリー小説で必ずと言っていいほど現れる読んでいる間に少し飽きたなーとか文字稼ぎみたいな場面を感じることなく読める。 | ||||
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西村京太郎氏の他界を知り久しぶりに本書を再び手を取りました。推理小説としてはその論理においてやや無理のある部分が散見されますが、冒頭で述べられているように、少なくとも、一卵性双生児という道具立てを以て『そして誰もいなくなった』に果敢に挑戦した点は日本の推理小説の歴史に残るものでしょう。 本書で展開される推理についてはぜひ本書をお取りいただいて堪能していただければと思いますが、一つ指摘しておきたい点は犯人の動機、敷衍しますと犯人の性格に対する本書の強い描写が、論理を以て読者に挑戦する推理小説において本書を独特の、そして、深い読後感を残すものになっています。 本書では、社会の不寛容、他者に対するある種の不親切さーー特に責任の所在が明確でない場合におけるーーに対する厳しい目線が犯人の動機になっています。道に迷って困っている人を助けないことは現在の治安、社会情勢においては必ずしも指弾されるべきものではありません。しかし、場合によっては当人の記憶に残ることすらない程度の軽い「不親切」の集合が実は巨大な悪意を生み出しかねないということが本書の中核となる問題意識となっています。 そのような集合的「不親切」に対して鉄槌を加えることが犯人の意図です。本書の犯人は、事実上、完全犯罪、少なくとも有罪となってもその罪に対して著しく軽微な罰を受ける程度で済む状況を現出させることに成功します。本書の終盤において、犯人は、この集合的な「不親切」を殺人という激烈な犯罪を持って非難し正当化します。これは復讐であるのだと。しかし、犯人は、自身の犯罪がまた、彼自身が受けた「不親切」による悲劇と同様の悲劇を引き起こしたことに悲鳴を上げ物語は幕を下ろします。 犯人にとっての義憤がまた一つ別の悲劇を生じさせるというこの主題は実に重いものです。社会の不寛容を我々は指弾することができます。しかし、我々自身は、我々自身が不寛容であることに自覚的なのでしょうか?そこには社会の不寛容を指弾することそのものが内包せざるを得ない傲慢が隠されています。 「操」という単語には決意とともに気高さという意味があります。独りよがりな気高さという傲慢に対して推理小説という手段で接近した本書は、西村京太郎氏の社会派推理小説作家としての硬骨が今なお残されています。 | ||||
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話の内容は面白いけど、最初にトリックを提示してるとはいえ結末は好き嫌いが分かれそうだなぁ。私は嫌いな部類。 それに言葉遣いが全体的に古すぎて意味がわからないし、かなり読みにくい。 年配者向けなんですかね? 年配者は違和感なく読めるかもしれないですけど、『一寸』っていう言葉を何百回使えば気がすむんだというぐらいしつこく何度も何度も大量に出てきて、そればっかりが目について内容が頭に入ってこない。数えてはいないけど500回ぐらいは出てきてそう… 文章の書き方もあまり上手くないし、もうこの方の作品は読まないです。 | ||||
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犯人も謎なまま。 しかし謎解き部分がイタダケナイ。 犯行動機は物哀しい当時の情勢もあらわになってますね。 もう少しトリックをわかりやすく書いてほしかった。あとあそこまで東京での別事件に割く必要性はあるのでしょうか。 犯人の登場時間は短いですしw | ||||
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連続強盗事件と連続殺人事件の2つの異なる事件が並行して描かれ、そのどちらも大変面白く、あっという間にのめり込んでしまいました。 さらにその2つの事件が絡み合ってくるとドキドキが止まらず、夢中になって読みました。 しかし読み進めていくと、警察の頭が悪すぎて、だんだん白けてきます。 読者と同じ推理する側なので、一番感情移入しやすい人達なのに、主観の入った明らかにおかしい断定が多くてびっくりします。 そして後になって間違いだったと彼らが知る度に、読者の私が何故かとても恥ずかしい気持ちになりました…。 連続殺人事件は大筋の説明はあったものの、犯人がどんな気持ちで、どう立ち回って実行に移したのか、詳しい事が分からないまま終わってしまったのが非常に残念でした。 頭の悪い警察の「きっと○○したんだろう」という説明だけで終わっている部分もあります。 犯人視点でそれらを描いてくれれば良かったのですが…。 全体的に登場人物の描き方が今ひとつだからか感情移入しづらく、緊張感や焦燥感、恐怖心といったものが伝わってきません。 それらがきっちり描かれていた「そして誰もいなくなった」には遠く及ばす、同じくオマージュの「十角館の殺人」の方が色々と納得のいく作品でした。 ただ、2つの事件の見せ方と絡ませ方は本当に見事で、中盤までは夢中になるほど楽しめましたので、読んで決して損はしない作品です。 | ||||
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文体はとても読みやすく、スラスラと読み進めていけて、快適だった。人物描写もわかりやすく、いちいち「ん?この人は誰だっけ?」とページをめくり戻して確認するような手間は必要なかった。 双子を使ったトリックも「なるほど」と興味深いものがあった。(これはネタバレにはならない。なにしろ、冒頭に作者本人から『このトリックには双子であることが使われている』と宣言されているのだから。) そういった読みやすさや、壮大な仕掛けには感心させられた。 だが、納得のいくものではなかったし、ましてやアガサクリスティーの『そして誰もいなくなった』へのオマージュと呼ぶには、いささか頼りなかった。 というのは、雪山山荘で起こる連続殺人事件の詳細な真相が明かされないからである。 真犯人が誰かあるか判明しても、その人物がいったい、どうやって、あの限られた時間と空間のなかで、そうとバレずに、次々とあのような惨殺を果たすことができたのか?しかも、全員が死亡するまでどうやってそれを隠せ通せたのか? 納得のいく合理的な説明がないし、そもそもそういった解説が描かれていないのだ。 双子を利用した壮大なトリックを披露したいあまりに、連続殺人事件そのものについての解説がほぼすべて抜け落ちてしまっている。「いったいどんなふうにして、犯人はあの山荘をうまく立ち回ってこれだけの殺害をやり通せたのだろう?」というこちらの疑問と好奇心は、満たされぬまま物語は幕を閉じてしまったのである。 巨大な伏線の回収に失敗した、と言わざるを得ない。 全体的に読みやすく、嫌味のない文章であるだけに、とても惜しい。 | ||||
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西村京太郎ものは十津川シリーズしか読んだことがなく、それも初期のものはよく話が練られていて今でも読み返すほどですが、最近の粗製乱造された作品は奥行きがまったくなくて好きではありません。本作も初期のもので、やはり面白かったです。西村京太郎は口述筆記のスタイルで作品を作ってるそうですが、このスタイルになってからたまらなく鳴ったように感じます。 | ||||
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山荘と強盗の2本のストーリーが同時に進行するが 強盗のストーリーの方なんて、小説の半分くらい割いて書かれているのに 本線には全く不要な内容で、読者を騙すだけに存在する。 冒頭で、双子が出てくる、と宣言しフェアと言っておきながら、 それ故に結局フェアじゃない。 | ||||
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犯行の動機が『世間が悪い』と言うのが恐ろしかったです。犯人の気持ちもわからなくはないけど、殺人の動機としては『えぇー⤵️』って感じだし。『えぇ?でもさぁ…』と疑問も生じる。 殺されてしまった人たちが、ただ殺されてしまったというだけで、そのときどうだったなどという描写もなかったので、扱いが雑に感じました。 最近読んだミステリーの中では、一番、夢中になって読みましたが…ラストは、すっきりしないものでした。 | ||||
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今となっては「そして誰もいなくなった」のオマージュといえば綾辻さんの「十角館」というミステリファンが殆どでしょうが、こちらも負けず劣らずの名作と思います。 個人的にはこちらの方が好き。古い小説ですが、作者の高い筆力がしっかり楽しませてくれます | ||||
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読後にタイトルの"双曲線"という言葉に、「あー」と感嘆した。面白かった。 「犯人は誰かな」という問いは結構簡単にわかるため、星4つ。驚きの展開というよりは、絡み合った複数の話に読んで感心させられた。 | ||||
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良い小説は、いつ書かれたものであっても、古臭さは感じないと思う。横溝正史さんの作品がいい例。この作品は古臭さが満載。 フェアプレイと言っておきながら、他の作家の作品のネタをバラしてしまってたりもして、作家としていかがなものか。 この作品が書かれた時代は、そういう時代だったのかな。 | ||||
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二つのストーリーが描かれますが、不思議と違和感無く読み進められました。 | ||||
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