青森県F高校の男女七人の同窓生は、上野発の寝台特急「ゆうづる7号」で、卒業後七年ぶりに郷里に向かおうとしていた。

下町のおもちゃ工場で働く晋一は耳の不自由な青年だった。ある日、心臓病で寝たきりの母が怪死する。

武蔵野の雑木林でデート中の男女が殺人事件に遭遇。瀕死の被害者は「テン」と呟いて息を引き取った。

埼玉県と長野県の境近く、かつては個人の別荘であった寮「リラ荘」を、日本芸術大学の学生七名が訪れた。

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。

”原作者”と”盗作者”の緊迫する駆け引きに息を呑む。

雪に閉ざされた山荘に、UFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女性作家、癖の強い面々が集められた。

湖畔に佇む別荘に8人の男女が集まった。 車で転落死した婚約者を偲ぶ会だったはずが、 そこに逃亡中の銀行強盗が侵入する。

1度限りの大トリック！ たった1度の大トリック！劇中の殺人は真実か？ 俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

一代で財を成した一ケ原高顕が死んだ。

交際を始めて二カ月が経ったある日、彼が海で亡くなった。彼は生前、「誰かが命を狙っている」と漏らしていた。

「普通じゃないのよ、この家は」 十字屋敷の主人・頼子がバルコニーから転落死して四十九日。

東野圭吾の隠れた初期傑作！ 学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。

富豪の一人娘が、別荘で不審な事故死を遂げる。

十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐されてしまう。彼が気付いたときには、不可思議な島にいた。

“私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。

昭和19年の夏、海軍の関谷中佐は密命を帯びてヨーロッパに渡った。しかし協力者の駐在武官矢部は、謎の死を遂げていた。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

寝台特急“はやぶさ”を取材する週刊誌記者の青木は、1号車の個室寝台で、「薄茶のコートの女」を撮影するが、そのフィルムを何者かに抜き取られてしまう。

失われた過去の記憶が浮かびあがり男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。

新日本航空スチュワーデスのABコンビといえば、エー子こと早瀬英子、ビー子こと藤真美子の二人組。

北海道の海岸から、三組の新婚旅行客が相次いで失踪した。

東北新幹線「はやぶさ」の豪華客室「グランクラス」で殺人事件が発生! 事件の裏に隠された陰謀とは――十津川警部が真相に迫る!

200万円でゲームブックの原作を、謎の企業イプシロン・プロジェクトに売却した上杉彰彦。

高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。

猟銃を持った殺人犯(黒のキング)が、妻・友貴子(白のクイーン)を人質に我が家に立てこもる。

末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。

次々と興信所を訪れては、およそ事件とは思われない奇妙な依頼をしていく謎の女・平林貴子。

「日本国民全員を誘拐した。身代金五千億円を用意しろ」―前代未聞の要求が首相に突き付けられた。

東京郊外で若手カメラマン誘拐事件が発生。しかし犯人からの要求はなく、三日後にカメラマンは無事保護された。

内田洋一を乗せたヨットは、11カ月間の単独無寄港世界一周を終え、油壺に凱旋した。

隣接する軽井沢に負けない観光地にするため、群馬県嬬恋村の特別係に任命された竹田清志と三木あずさ。

密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。

「マリア様が、家に帰るのはいつか」?謎のメッセージを残して兄は自殺した。

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。

「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、四階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。

黒死館の当主降矢木算哲博士の自殺後、屋敷住人を血腥い連続殺人事件が襲う。

北海道の最北端・宗谷岬に傾いて建つ館―通称「斜め屋敷」。

埼玉県の長閑な田園地帯で、肉片と骨の屑のようなバラバラ死体が発見された。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

若い母親が死んだ真相と赤子の行方、フィルムに記録されていた驚くべき殺人手口、遅れて配達された年賀状に隠された犯罪…日本ミステリー界の至宝・幻の名コンビ岡嶋二人による傑作短編集。

昭和29年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。

嵐の夜、マンションの十一階から姿を消した男が、十三分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。

開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。

オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。

さらし首の名所・暗闇坂にそそり立つ樹齢2000年の大楠。

四月吉日午前三時の爆破決行を予告する手紙が、国鉄総裁宛に届いた。

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。

東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。

奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。

昭和十年一月、書下し自費出版。狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に著者の思想、知識を集大成する。