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嗤うエース



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【この小説が収録されている参考書籍】
嗤うエース

嗤うエースの評価: 4.27/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.27pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(5pt)

これは読ませる!

若き刑事・半澤が紀伊半島の小さな町で、天才的な投球をする草野球の少年ピッチャー・浪岡龍一を見る。彼は後に人気球団のエースとなる。この物語は、彼が少年野球で活躍する時代から〜プロの世界で頂点に立つまでの龍一と刑事のその後の15年を追うミステリーである。時代は、高度経済成長が始まる時期でもあった。超一級の投手にのし上がった孤高の龍一であったが、暴力団との交際が取りざたされスキャンダルに。やがて、彼の周辺には、八百長試合の疑惑がつきまとうように・・・それでも平然とマウンドに立ち続ける龍一であった。少年時代の龍一を知るベテラン刑事となった半澤、高校時代のチームメイトであった週刊誌記者の2人が真相を追う。この2人の存在が良い。事の真相は?・・・お読みください。野球界の裏側を含め、元スポーツ記者ならではの記述が非常に好い。また、単なる野球賭博だけの話に終わらせなかった点に作者の力量を感じた。
これは読ませる!
嗤うエースAmazon書評・レビュー:嗤うエースより
4344018788
No.7:
(5pt)

野球界の裏側を含め、元スポーツ記者ならではの記述が非常に好い。

若き刑事・半澤が紀伊半島の小さな町で、天才的な投球をする草野球の少年ピッチャー・浪岡龍一を見る。彼は後に人気球団のエースとなる。この物語は、彼が少年野球で活躍する時代から〜プロの世界で頂点に立つまでの龍一と刑事のその後の15年を追うミステリーである。時代は、高度経済成長が始まる時期でもあった。超一級の投手にのし上がった孤高の龍一であったが、暴力団との交際が取りざたされスキャンダルに。やがて、彼の周辺には、八百長試合の疑惑がつきまとうように・・・それでも平然とマウンドに立ち続ける龍一であった。少年時代の龍一を知るベテラン刑事となった半澤、高校時代のチームメイトであった週刊誌記者の2人が真相を追う。この2人の存在が良い。事の真相は?・・・お読みください。野球界の裏側を含め、元スポーツ記者ならではの記述が非常に好い。また、単なる野球賭博だけの話に終わらせなかった点に作者の力量を感じた。
これは読ませる!
嗤うエースAmazon書評・レビュー:嗤うエースより
4344018788
No.6:
(5pt)

野球、大好きです

40代男性です。
自分自身、高校で野球をし、その後も色々なゲームを観戦したり、プレーしたりして楽しんできました。
さらには、多くの野球ドラマを漫画、映画、歌、読書、などなどでも楽しみました。

この作品は八百長を題材にしているだけに、暗く、疑心暗鬼の雰囲気を持ちながら進んでいきました。読んでいて、興味深い話でした。しかし、「野球の事を悪く言うならば、もう、本城さんの作品は読まないぞ」という、こちらが疑いの気持ちを持ちながら読みました。そんな危うい所も感じさせる内容でした。

結末に驚きました。「本城さんも野球が好きなんだ」と思いました。「野球を正しく愛さない人への憤りをもっているんだ」とも思いました。
必ずしもハッピーエンドではない。しかし、同時に、精一杯生きた一人の野球人の人生を描いてくれたと思います。

他の作品を読むのが楽しみです。
嗤うエースAmazon書評・レビュー:嗤うエースより
4344018788
No.5:
(5pt)

運命が悲しすぎるけど・・・

野球賭博の実態を、もとスポーツ記者ならではの視点から描いた社会派サスペンスを期待していましたが
人と人とのつながりは理屈ではなく、望むと望まらず否応なしの絆で結ばれているのだと教えてくれた
少し物悲しい中にも温かななにかを感じる、人間ドラマでした。

主人公がたどりつく運命があまりに悲しくて、ラストシーンは作者を少し恨んでしまいましたが
浪岡の想いがこの究極の状態になってこそでしか語られることがなかったのであれば
必然の運命だったのだ、と納得できました。

他の野球を扱った2作品同様、これを知ってから野球を観戦するともっと面白いという情報も。
野球好き、人情ドラマ好き、の方には、お勧めしたい作品です。
嗤うエースAmazon書評・レビュー:嗤うエースより
4344018788
No.4:
(5pt)

運命が悲しすぎるけど・・・

野球賭博の実態を、もとスポーツ記者ならではの視点から描いた社会派サスペンスを期待していましたが
人と人とのつながりは理屈ではなく、望むと望まらず否応なしの絆で結ばれているのだと教えてくれた
少し物悲しい中にも温かななにかを感じる、人間ドラマでした。

主人公がたどりつく運命があまりに悲しくて、ラストシーンは作者を少し恨んでしまいましたが
浪岡の想いがこの究極の状態になってこそでしか語られることがなかったのであれば
必然の運命だったのだ、と納得できました。

他の野球を扱った2作品同様、これを知ってから野球を観戦するともっと面白いという情報も。
野球好き、人情ドラマ好き、の方には、お勧めしたい作品です。
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4344018788
No.3:
(5pt)

後藤正治さんの推薦

週刊現代に後藤正治さんが書評を書かれていて絶賛していましたのでさっそく買いました。
和歌山の農村に住む極貧の家に生まれた少年が投げている試合で
偶然、刑事があやしい中年が少年にお金をはらい、八百長らしきことをやらせてしまったのを目撃する。
少年は地元名門校から甲子園の決勝までいくのですが、そこでも同僚選手はあやしいやくざものとの接点を目撃する。しかも試合には負けた。
刑事、そして高校時代のチームメイトが雑誌のトップ屋として、プロに入ったエースを追いつめていきます。
後藤さん曰く、この小説に中上健次さんの雰囲気を感じたとか。
そうですね。前半の場面ですよね。私もそう思います。あの雰囲気があるからエースが悪いことをしているのに感情移入しているわけですね。
読み終えてしまって、自分がなぜ追いかける側の刑事や記者ではなく逃げる側に関心がいくのか、やっと分かりました。
逃げる側に感情が入るか、追いかける側に入るかでは最後の気持ちはまったく違ってきます。
そして最後。私は深くにも目頭が熱くなりました。
野球のシーンはすくないので女子でも全然いけますよ
嗤うエースAmazon書評・レビュー:嗤うエースより
4344018788
No.2:
(5pt)

スポーツ小説というより、社会派小説?

世間をにぎわせている野球賭博が題材ですが、時代的には少し前の、昭和40年代から50年代を背景にしています。
一概に野球賭博といっても、賭博のからくりなど初めて知る事実は多くて、こういうふうに一般の人を引き込んでいるのかと勉強になりました。確かにこれなら勝てると思って賭けてしまうかも(笑)
各登場人物を通してリアリティーが伝わってきたし、野球が市民の生活にいかに深く根付いてきたか(特に戦後から50年代にかけて)を改めて感じました。スポーツ小説というよりは、社会派小説といったほうがいいかもしれません。
不思議な事にいつの間にか主人公の浪岡に感情移入。でもオチで明かされた浪岡の本音、よく読めば伏線としてところどころ書かれていたことに気づきました。
嗤うエースAmazon書評・レビュー:嗤うエースより
4344018788
No.1:
(5pt)

スポーツ小説というより、社会派小説?

世間をにぎわせている野球賭博が題材ですが、時代的には少し前の、昭和40年代から50年代を背景にしています。
一概に野球賭博といっても、賭博のからくりなど初めて知る事実は多くて、こういうふうに一般の人を引き込んでいるのかと勉強になりました。確かにこれなら勝てると思って賭けてしまうかも(笑)
各登場人物を通してリアリティーが伝わってきたし、野球が市民の生活にいかに深く根付いてきたか(特に戦後から50年代にかけて)を改めて感じました。スポーツ小説というよりは、社会派小説といったほうがいいかもしれません。
不思議な事にいつの間にか主人公の浪岡に感情移入。でもオチで明かされた浪岡の本音、よく読めば伏線としてところどころ書かれていたことに気づきました。
嗤うエースAmazon書評・レビュー:嗤うエースより
4344018788

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