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嗤うエース
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嗤うエースの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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人気球団スターズのエース浪岡龍一は、才能、頭脳、闘争心のどれもが超一流だった。しかも極貧からのし上がった苦労人。だが、週刊誌に暴力団との交際を報じられたことで評価が揺らぎ始める。各メディアは特ダネ合戦に沸き、黒い噂は八百長の可能性にまで広がる。真相を究明すべく、ベテラン刑事と敏腕記者が浪岡を調べるが……。衝撃ミステリ! | ||||
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これだけいい素材なのになんでこんな調理をしてしまうんだ?という気分です。 素材の評価だったら☆を10個でも20個でもあげたい。 出だしからこれからの展開を暗示する内容で期待をしました。 しかし、筆者は読者の気持ちを悪い意味で裏切ります。 四ノ宮との関係の裏に何かあるのではないか?と想像しながら読んでいっても 結局何もない。誤解じゃなかったの?と突っ込みを入れたくなります。 浪岡など登場人物のキャラが立っているのにそれを生かし切れていません。 これだけで警察がパクることは不可能なのにそうしてしまって結末もしまらず。 勿体ない作品ですねえ。 もう少し調理が上手ければ大ヒットする作品なのに・・・。 | ||||
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若き刑事・半澤が紀伊半島の小さな町で、天才的な投球をする草野球の少年ピッチャー・浪岡龍一を見る。彼は後に人気球団のエースとなる。この物語は、彼が少年野球で活躍する時代から〜プロの世界で頂点に立つまでの龍一と刑事のその後の15年を追うミステリーである。時代は、高度経済成長が始まる時期でもあった。超一級の投手にのし上がった孤高の龍一であったが、暴力団との交際が取りざたされスキャンダルに。やがて、彼の周辺には、八百長試合の疑惑がつきまとうように・・・それでも平然とマウンドに立ち続ける龍一であった。少年時代の龍一を知るベテラン刑事となった半澤、高校時代のチームメイトであった週刊誌記者の2人が真相を追う。この2人の存在が良い。事の真相は?・・・お読みください。野球界の裏側を含め、元スポーツ記者ならではの記述が非常に好い。また、単なる野球賭博だけの話に終わらせなかった点に作者の力量を感じた。 これは読ませる! | ||||
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若き刑事・半澤が紀伊半島の小さな町で、天才的な投球をする草野球の少年ピッチャー・浪岡龍一を見る。彼は後に人気球団のエースとなる。この物語は、彼が少年野球で活躍する時代から〜プロの世界で頂点に立つまでの龍一と刑事のその後の15年を追うミステリーである。時代は、高度経済成長が始まる時期でもあった。超一級の投手にのし上がった孤高の龍一であったが、暴力団との交際が取りざたされスキャンダルに。やがて、彼の周辺には、八百長試合の疑惑がつきまとうように・・・それでも平然とマウンドに立ち続ける龍一であった。少年時代の龍一を知るベテラン刑事となった半澤、高校時代のチームメイトであった週刊誌記者の2人が真相を追う。この2人の存在が良い。事の真相は?・・・お読みください。野球界の裏側を含め、元スポーツ記者ならではの記述が非常に好い。また、単なる野球賭博だけの話に終わらせなかった点に作者の力量を感じた。 これは読ませる! | ||||
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作者は元スポーツ新聞の記者。 この本は、ある神童的なセンスと実力を持ったピッチャーの14歳から27歳までの激動が描かれている。当然フィクション。 この本は、八百長と言うより、野球賭博について本当に詳しく説明してあり、さすが元スポーツ新聞の記者と言うことと、今回の相撲界に激震を巻き起こした「野球賭博事件」を狙って書いたのだろうと想像がつく。 この本の内容とは少しずれるが、あの相撲界の野球賭博が突然露見したのは、何か分けがあるのかもしれないが、相撲の記者は野球賭博が普通にそれこそ日常茶飯事的に行われているのは公然の事実と言うことだった。 野球賭博が全国組織で繰り広げられていて、全国統一のハンディで成り立っているという日本のすごさには驚かされる。日本の国技は相撲ではなく野球ではないのか? さてこの本、赤貧の家庭で育った主人公ピッチャー。父親は賭事で借金を作り蒸発。その環境で淡々と野球に打ち込み、高校時代は春も夏も甲子園で準優勝。プロに入っても二年目からエースで活躍している。 ただ甲子園の決勝の際には、8回まで完璧に押さえていて楽勝ムードだったのに9回に突如フォアボールとフィルダースチョイスでピンチを招き、味方のエラーで負けてしまう。二度とも。 プロ野球でも年に何試合か、突如乱れて楽勝が辛勝になったり逆転負けを食らったり…。 その原因が「野球賭博」関連にあるのでは…と気づいた警察・新聞記者・友人などいろいろな人間がそれぞれの立場で事実を解明しようと動く。 実際にこの主人公は八百長をしているのだ。しかしその方法が予想もできないすごいやり方で。 なぜそのようなことが出決るのか? どうしてそれができるようになったのか? いやそれをしなければならなかったのか。 完全にフィクションなのだが、いろいろな想いで読み込むことでものすごくおもしろい小説になってます。 この作者少し読んでみたいと思います。 | ||||
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40代男性です。 自分自身、高校で野球をし、その後も色々なゲームを観戦したり、プレーしたりして楽しんできました。 さらには、多くの野球ドラマを漫画、映画、歌、読書、などなどでも楽しみました。 この作品は八百長を題材にしているだけに、暗く、疑心暗鬼の雰囲気を持ちながら進んでいきました。読んでいて、興味深い話でした。しかし、「野球の事を悪く言うならば、もう、本城さんの作品は読まないぞ」という、こちらが疑いの気持ちを持ちながら読みました。そんな危うい所も感じさせる内容でした。 結末に驚きました。「本城さんも野球が好きなんだ」と思いました。「野球を正しく愛さない人への憤りをもっているんだ」とも思いました。 必ずしもハッピーエンドではない。しかし、同時に、精一杯生きた一人の野球人の人生を描いてくれたと思います。 他の作品を読むのが楽しみです。 | ||||
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野球賭博の実態を、もとスポーツ記者ならではの視点から描いた社会派サスペンスを期待していましたが 人と人とのつながりは理屈ではなく、望むと望まらず否応なしの絆で結ばれているのだと教えてくれた 少し物悲しい中にも温かななにかを感じる、人間ドラマでした。 主人公がたどりつく運命があまりに悲しくて、ラストシーンは作者を少し恨んでしまいましたが 浪岡の想いがこの究極の状態になってこそでしか語られることがなかったのであれば 必然の運命だったのだ、と納得できました。 他の野球を扱った2作品同様、これを知ってから野球を観戦するともっと面白いという情報も。 野球好き、人情ドラマ好き、の方には、お勧めしたい作品です。 | ||||
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野球賭博の実態を、もとスポーツ記者ならではの視点から描いた社会派サスペンスを期待していましたが 人と人とのつながりは理屈ではなく、望むと望まらず否応なしの絆で結ばれているのだと教えてくれた 少し物悲しい中にも温かななにかを感じる、人間ドラマでした。 主人公がたどりつく運命があまりに悲しくて、ラストシーンは作者を少し恨んでしまいましたが 浪岡の想いがこの究極の状態になってこそでしか語られることがなかったのであれば 必然の運命だったのだ、と納得できました。 他の野球を扱った2作品同様、これを知ってから野球を観戦するともっと面白いという情報も。 野球好き、人情ドラマ好き、の方には、お勧めしたい作品です。 | ||||
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週刊現代に後藤正治さんが書評を書かれていて絶賛していましたのでさっそく買いました。 和歌山の農村に住む極貧の家に生まれた少年が投げている試合で 偶然、刑事があやしい中年が少年にお金をはらい、八百長らしきことをやらせてしまったのを目撃する。 少年は地元名門校から甲子園の決勝までいくのですが、そこでも同僚選手はあやしいやくざものとの接点を目撃する。しかも試合には負けた。 刑事、そして高校時代のチームメイトが雑誌のトップ屋として、プロに入ったエースを追いつめていきます。 後藤さん曰く、この小説に中上健次さんの雰囲気を感じたとか。 そうですね。前半の場面ですよね。私もそう思います。あの雰囲気があるからエースが悪いことをしているのに感情移入しているわけですね。 読み終えてしまって、自分がなぜ追いかける側の刑事や記者ではなく逃げる側に関心がいくのか、やっと分かりました。 逃げる側に感情が入るか、追いかける側に入るかでは最後の気持ちはまったく違ってきます。 そして最後。私は深くにも目頭が熱くなりました。 野球のシーンはすくないので女子でも全然いけますよ | ||||
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世間をにぎわせている野球賭博が題材ですが、時代的には少し前の、昭和40年代から50年代を背景にしています。 一概に野球賭博といっても、賭博のからくりなど初めて知る事実は多くて、こういうふうに一般の人を引き込んでいるのかと勉強になりました。確かにこれなら勝てると思って賭けてしまうかも(笑) 各登場人物を通してリアリティーが伝わってきたし、野球が市民の生活にいかに深く根付いてきたか(特に戦後から50年代にかけて)を改めて感じました。スポーツ小説というよりは、社会派小説といったほうがいいかもしれません。 不思議な事にいつの間にか主人公の浪岡に感情移入。でもオチで明かされた浪岡の本音、よく読めば伏線としてところどころ書かれていたことに気づきました。 | ||||
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世間をにぎわせている野球賭博が題材ですが、時代的には少し前の、昭和40年代から50年代を背景にしています。 一概に野球賭博といっても、賭博のからくりなど初めて知る事実は多くて、こういうふうに一般の人を引き込んでいるのかと勉強になりました。確かにこれなら勝てると思って賭けてしまうかも(笑) 各登場人物を通してリアリティーが伝わってきたし、野球が市民の生活にいかに深く根付いてきたか(特に戦後から50年代にかけて)を改めて感じました。スポーツ小説というよりは、社会派小説といったほうがいいかもしれません。 不思議な事にいつの間にか主人公の浪岡に感情移入。でもオチで明かされた浪岡の本音、よく読めば伏線としてところどころ書かれていたことに気づきました。 | ||||
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