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再会



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【この小説が収録されている参考書籍】
再会
再会 (講談社文庫)

再会の評価: 3.18/5点 レビュー 60件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
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No.6:
(4pt)

書き続けた長編小説は実を結ぶ!―静かなドラマを予感させる表題

  プロフィールによれば、著者は8年連続で権威ある江戸川乱歩賞に作品を応募し続け、本作品「再会」(元表題は「再会のタイムカプセル」)にて、ついにその栄冠を勝ち取った気鋭の新人作家である。
  授賞式は今月9日なので、翌日の朝刊にその記事が掲載されるかもしれない。冒頭の「受賞のことば」にもあるように、8年連続で応募するということ自体に感銘をうけた。素人目からみてもなかなかできることではない。イチローのようにはいかない。選考委員の一人である天童荒太氏の選評と同様の感想をもつ読者は多いだろう。著者は「(今後については)不安がある」ともいう。だが、これまでの執筆年月の積み重ねは想像以上のトレーニングになったに違いない。読者の一人して、これからの著者の創作活動に期待したい。
  さて本書「再会」の巻末には選考委員諸氏の選評が掲載され、自分の読後感と(プロの)作家とのそれを比較することができる。あらためて「小説の読み方」について勉強になる寸評である。「再会」へと表題を変更したことは正解だったとおもう。単に「コンパクトになる」だけではない。もちろんタイムカプセルが重要な存在となってストーリーは進展するが、あくまでもタイムカプセルは「再会」を果たすためのきっかけであり、内容がそこに集約されるわけではない。わたしは結局のところ「何に再会したのか」という点が気になった。同級生の「再会」というありきたりなものでない、もっと大きな意味がその言葉に託されているのではないか。
  選評にあるように、題材は聞き慣れたものばかりでたしかに新鮮味は乏しいが、退屈させずに一定の高揚感を保ちながら読ませる内容にうまく設計されている。そこに著者の実力の片鱗を感じた。23年前の事件との繋がりを絶えず念頭に置きながら読んでいけることも退屈さを緩和させる。刑事にはみえない刑事が事件にこだわった理由、最後の締め方には好感をもった。一読推奨。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.5:
(4pt)

書き続けた長編小説は実を結ぶ!―静かなドラマを予感させる表題

プロフィールによれば、著者は8年連続で権威ある江戸川乱歩賞に作品を応募し続け、本作品「再会」(元表題は「再会のタイムカプセル」)にて、ついにその栄冠を勝ち取った気鋭の新人作家である。

  授賞式は今月9日なので、翌日の朝刊にその記事が掲載されるかもしれない。冒頭の「受賞のことば」にもあるように、8年連続で応募するということ自体に感銘をうけた。素人目からみてもなかなかできることではない。イチローのようにはいかない。選考委員の一人である天童荒太氏の選評と同様の感想をもつ読者は多いだろう。著者は「(今後については)不安がある」ともいう。だが、これまでの執筆年月の積み重ねは想像以上のトレーニングになったに違いない。読者の一人して、これからの著者の創作活動に期待したい。

  さて本書「再会」の巻末には選考委員諸氏の選評が掲載され、自分の読後感と(プロの)作家とのそれを比較することができる。あらためて「小説の読み方」について勉強になる寸評である。「再会」へと表題を変更したことは正解だったとおもう。単に「コンパクトになる」だけではない。もちろんタイムカプセルが重要な存在となってストーリーは進展するが、あくまでもタイムカプセルは「再会」を果たすためのきっかけであり、内容がそこに集約されるわけではない。わたしは結局のところ「何に再会したのか」という点が気になった。同級生の「再会」というありきたりなものでない、もっと大きな意味がその言葉に託されているのではないか。

  選評にあるように、題材は聞き慣れたものばかりでたしかに新鮮味は乏しいが、退屈させずに一定の高揚感を保ちながら読ませる内容にうまく設計されている。そこに著者の実力の片鱗を感じた。23年前の事件との繋がりを絶えず念頭に置きながら読んでいけることも退屈さを緩和させる。刑事にはみえない刑事が事件にこだわった理由、最後の締め方には好感をもった。一読推奨。
再会 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:再会 (講談社文庫)より
4062773473
No.4:
(4pt)

オーソドックスで読みやすい

 江戸川乱歩賞というと、「お勉強ミステリー」という言葉を思い浮かべるが、この作品に限ってはそうではない。そういう括りとは違う、極めてオーソドックスな手法で書かれた作品と言える。まずまず面白く読め、70〜80点は付けられる。
 ただ、何度も最終に残った作者の作品にしては、文章に少し拙い面があると感じた。特に、登場人物のセリフが普通の会話に近く(小説のセリフは実際の会話とは違う)、冗長かつ緊張感をそいでいる面がある。
 また、巻末の選評では、視点の移動などが一つのレトリックになっているとして好評価したものもあったが、これは疑問だ。場面や視点の切り替わりの最初に出てくる文章で必ずと言って良いほど主語を省いてあるのはかなり気になった。もしかして作者は、こういう書き方がプロっぽく、かっこいいとでも思っているのだろうか。もしそうだとすると、それは大きな間違いだと思う。少し読み進まないと場面が把握できないから、読んでいてイライラすることもある。リーダビリティの悪化を招く一因にもなっている。横関氏には、この辺りは真っ先に改めていただきたい。
 ミステリーにありがちな「ご都合主義」はこの作品にも少し見られるが、最後の、逃亡している万季子と正樹が偶然、刑事の恋人である博美と一緒になるところ以外は特に違和感を覚えなかった。
 スケールはやや小さく感じるものの、全体的に読みやすく、良くできたテレビの二時間ドラマを見るような安心感がある。少なくとも、今年度の江戸川乱歩賞受賞作として、特に不足はないレベルの作品だと思う。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655
No.3:
(4pt)

オーソドックスで読みやすい

本当は☆3.5くらいにしたいところだが、ないので4とした。
 江戸川乱歩賞というと、「お勉強ミステリー」という言葉を思い浮かべるが、この作品に限ってはそうではない。極めてオーソドックスな手法で書かれた作品と言える。まずまず面白く読め、70〜80点は付けられる。
 ただ、何度も最終に残った作者の作品にしては、文章に少し拙い面があると感じた。特に、登場人物のセリフが普通の会話に近く(小説のセリフは実際の会話とは違う)、冗長かつ緊張感をそいでいる面がある。
 また、巻末の選評では、視点の移動などが一つのレトリックになっているとして好評価したものもあったが、これは疑問だ。場面や視点の切り替わりの最初に出てくる文章で必ずと言って良いほど主語を省いてあるのはかなり気になった。もしかして作者は、こういう書き方がプロっぽく、かっこいいとでも思っているのだろうか。もしそうだとすると、それは大きな間違いだと思う。少し読み進まないと場面が把握できないから、読んでいてイライラすることもある。リーダビリティの悪化を招く一因にもなっている。横関氏には、この辺りは真っ先に改めていただきたい。
 ミステリーにありがちな「ご都合主義」はこの作品にも少し見られるが、最後の、逃亡している万季子と正樹が偶然、刑事の恋人である博美と一緒になるところ以外は特に違和感を覚えなかった。
 スケールはやや小さく感じるものの、全体的に読みやすく、良くできたテレビの二時間ドラマを見るような安心感がある。少なくとも、今年度の江戸川乱歩賞受賞作として、特に不足はないレベルの作品だと思う。
再会 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:再会 (講談社文庫)より
4062773473
No.2:
(5pt)

おもしろかった

ここ最近読んだ本の中でも1番おもしろかったです。話の筋や構成がとてもしっかりしていてあっという間に読めてしまいました。拳銃を撃つ撃たないのところは十分ではないと感じますが,それ以外は読んでいてよくイメージができるし,筆者の力がすごく感じられました。次作も期待していますのでぜひ頑張ってほしいと思います。
再会 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:再会 (講談社文庫)より
4062773473
No.1:
(5pt)

おもしろかった

 ここ最近読んだ本の中でも1番おもしろかったです。話の筋や構成がとてもしっかりしていてあっという間に読めてしまいました。拳銃を撃つ撃たないのところは十分ではないと感じますが,それ以外は読んでいてよくイメージができるし,筆者の力がすごく感じられました。次作も期待していますのでぜひ頑張ってほしいと思います。
再会Amazon書評・レビュー:再会より
4062164655

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