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獄門島
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獄門島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 61~67 4/4ページ
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作品全体に妖しい雰囲気で良いです。 妖しげな美人三姉妹、時代から切り離されたかのような離れ小島、何より時代背景が・・ で、役立たずといわれてる金田一さん、この人事件を未然に防ぐより寧ろ初代の明智小五郎みたいに事件そのものを楽しんでる風な感じでは・・。 まぁ友人の遺言のことを言えば島は大パニックになるし、「八つ墓村」みたいな暴動になりかねない、という懸念もあったかもしれないけど。そもそもあのとき犯人はあいつだ、という疑惑が島に渦巻いていたし、一応家に何人か残しておいたんだから・・、というのもあるかもだけど・・。 そもそも全ての話において金田一さんは何もしてないし | ||||
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多く映画化され有名だが、いささか内容のブレが感じられる昭和40年代以降の作品とは違い戦後まもなくの作品で、戦前の猟奇・伝奇色の強い「鬼火」「真珠郎」などの雰囲気を残しながらも、しっかり推理物として成立している。「悪魔が来たりて笛を吹く」もそうだが、この時代背景でないと出せなかった独特の味というものがあるようだ。乱歩翁のこの作品書評でも、殺害の動機付けが弱いということを言っていたが、意味不明の事件が跋扈する今日から見ればこれほどの動機はないであろうと思うし、金田一はじめ登場人物全てが魅力的に描かれていて、欠点が見えない最高傑作といって差し支えない。 | ||||
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この作品をきっかけに金田一耕助シリーズを集中的に読んだが,多くの人が言うように,この作品が「金田一耕助シリーズの最高傑作」だと思う.三姉妹の最後の殺人は無理があるという批判も理解できるが,犯人と思われた犯罪者が島に逃げ隠れており,この犯罪者を捕まえるために村人・警察が動員されていることを考えると,それほどおかしくないと思う.普通,殺人の動機は利害関係・怨恨・快楽のいずれかだろうが,三姉妹殺人の実行犯にはどれもあてはまらない.実行犯は,金田一が(そして読者も)想像もしていなかった人物であり,金田一が事件の真相を解明できたのも,実行犯の一人が屏風にヒントを与えてくれたからである.この作品に不満な人は再読してほしい.いろいろな伏線が巧妙に張巡らされていて,美しい構成であり,しかも後の金田一シリーズにあるような過剰な部分がほとんどない. | ||||
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私が金田一シリーズに求める要素が全て集約された作品です。日本独特の血にまつわる因習が犯罪の大きな原因となっている作品で、金田一シリーズといったらみんなこれを求めるのでは。舞台についても現実感があって恐怖が高まります。いろいろな批判もあるでしょうが、そんなの気にしないでみんな読もう。 | ||||
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間違いなく横溝正史の最高傑作の一つ.描写,プロット,トリックどれをとっても一級品.耽美的・猟奇的な見立て殺人と金田一耕助の苦悩と推理の思考の道のりなど,ミステリとしてのさまざまな要素が高いレベルで凝縮されている.登場人物間の関係や設定も他の横溝作品と比べると比較的分りやすいので横溝正史を初めて読む人は,この本から入るのがお勧め.ただ,犯行動機と死体の見立ての理由付けについてはややご都合主義的なところがないでもない. | ||||
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金田一耕介シリーズを読み返しています。小学生か中学生の頃に幾つか読んだ筈なのですが、僕の記憶力をもってすれば、もはや新作を読んでいるのとそう変わらず、実に新鮮な気持ちで読めるのでした。 それは兎も角。 いわゆる「本格」ミステリということでいえば、金田一シリーズの中でも最高峰に位置する一つではないでしょうか。見立て殺人をベースに、クイーンばりのロジックによる謎解き、横溝正史独特の、日本型村社会における因習の業、などが満載です。一個の作品が出来るレベルと思われるトリックが、複数盛り込まれているのも贅沢極まりなし。ま、金田一耕介はあまり役に立っていないという気は確かにしますが‥‥。 改めて思ったのは、推理小説としては言うまでもなく、一個の小説として横溝作品は面白いという事実でした(何を今更)。ちょっと古いし、大御所過ぎて何となく敬遠しているミステリ好きの人も居るかと思いますが、やっぱり横溝正史は避けて通れない、という気がします。 | ||||
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金田一耕介ものというと、恐ろしげな物語を思い浮かべるひとも多いと思いますが、この作品についてはそんなことはありません(怖いのはタイトルだけ)。何よりもミステリーとしての構成が恐ろしいまでに完成されている、傑作です。3つの殺人の鮮やかな印象や、加えて瀬戸内の島の風景(地蔵の祠や、つづら折の道など)の描写がすべて、真相を支えるための伏線でありながら、微塵も不自然さを感じさせないストーリー運びとなっている様は、作者の着想と技量のすごさに身震いがします。さらに事件に芭蕉の俳句が深くかかわり、言葉の問題が非常に重要な要素となります。視覚と言葉を自在に操っている様はまるでマジシャンのようです。 | ||||
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