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(短編集)

退出ゲーム



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【この小説が収録されている参考書籍】
退出ゲーム
退出ゲーム (角川文庫)

退出ゲームの評価: 6.40/10点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.40pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

退出ゲームの感想

米澤穂信の「古典部シリーズ」や、その他の青春ミステリーのジャンルの中で良くあるパターンの主役とか設定自体はありきたりだ。しかし、物語を読ませるその著者のスタンスや思考が他とは一線を画している。
ミステリーとしてのアイテムなども意外なものを使い、話の奥も深いので読み応えがある。軽いチヤラチャラした青春ミステリーと思ってはいけない。二話目の「クロスキューブ」などは手が込んでいて、云ってみれば人情話しなのだけれどアプローチと切り口の上手さに素直に感激する。文章も簡潔にして的確で非情に読み易い。やはり他の作家に無いものを持っている人で、つまりはそれが個性なんだろう。私にとってはそれは好ましい個性なのでこの後も楽しみな作家だ。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

退出ゲームの感想

「わたしはこんな三角関係をぜったいに認めない」―。清水南高校に通う高校1年生穂村千夏は部員が少ない弱小吹奏楽部のフルート奏者。彼女は幼なじみのホルン奏者上条春太とのある三角関係に悩んでいた。そして、そんな二人の前にはいつも奇妙な謎が襲ってきて・・・。これは、自分好みの日常の謎系連作短編集でした!特に表題作の「退出ゲーム」は、部員獲得を巡った即興劇対決で「いかに困難な状況で相手を退出させるか」というゲームとその意外な解決法が抜群に面白かった!話が進む毎に仲間が増えていくという展開も良いので、次作もぜひ読もう。

ジャム
RXFFIEA1
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

青春ミステリーのホロ苦さを感じる作品

米澤穂信の『春季限定いちごタルト事件』 に続いて、青春ミステリー小説を読んでみました。
今回は、吹奏楽部を舞台にした短編連作作品です。
タイトルになっている『退出ゲーム』が一番楽しく読むことができました。
謎解きの面白さはもちろん、キャラクターのイメージがすぐわいてくるような展開で、映像化しても楽しめそうだな、と思いました。
後半の想像以上に重いテーマは驚きましたが、学生ゆえに自分たちでは解決できないもどかしさがとてもよく伝わります。
現実にはこんな場面に直面することはないのですが、なぜか自身の学生時代を思い出しました。
学校という枠の中で守られながら、でも外には出ていけない、そんなホロ苦さを感じることができました。

花筏
12TTSXT9

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