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【初野晴】
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退出ゲームの評価:
6.40/10点 レビュー 5件。 B ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点6.40pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
退出ゲームの感想
さらっとした学園ミステリ。人が死なない作品でもあります。ミステリとしては謎や手がかりの魅力が弱く伏線と言った要素もないので物足りなさを感じました。タイトルとなる『退出ゲーム』は即興演劇の頭脳戦。行動やセリフをその場で考え、巧く相手を出し抜いて舞台から退場できれば勝ちと言うもの。新鮮な設定で面白かったのですが、読中に条件が変化して行き、解決へ向けての展開に置いてけぼりにされてしまった印象でした。作品の背景は良かったです。2話目の『クロスキューブ』は好み。遺品となる6面が白のルービックキューブの謎は、登場人物とともに何故こんなものが?と共感しながらストーリーが進行していったので最後の解決まで楽しめました。学園物としてはキャラが明るくて可愛らしいです。特にハルチカの千夏が元気よいのが好感でした。その明るさの影にただの日常の謎ではなく、少しテーマに毒っ気を加えている所も個性的で魅力でした。
米澤穂信の「古典部シリーズ」や、その他の青春ミステリーのジャンルの中で良くあるパターンの主役とか設定自体はありきたりだ。しかし、物語を読ませるその著者のスタンスや思考が他とは一線を画している。ミステリーとしてのアイテムなども意外なものを使い、話の奥も深いので読み応えがある。軽いチヤラチャラした青春ミステリーと思ってはいけない。二話目の「クロスキューブ」などは手が込んでいて、云ってみれば人情話しなのだけれどアプローチと切り口の上手さに素直に感激する。文章も簡潔にして的確で非情に読み易い。やはり他の作家に無いものを持っている人で、つまりはそれが個性なんだろう。私にとってはそれは好ましい個性なのでこの後も楽しみな作家だ。
「わたしはこんな三角関係をぜったいに認めない」―。清水南高校に通う高校1年生穂村千夏は部員が少ない弱小吹奏楽部のフルート奏者。彼女は幼なじみのホルン奏者上条春太とのある三角関係に悩んでいた。そして、そんな二人の前にはいつも奇妙な謎が襲ってきて・・・。これは、自分好みの日常の謎系連作短編集でした!特に表題作の「退出ゲーム」は、部員獲得を巡った即興劇対決で「いかに困難な状況で相手を退出させるか」というゲームとその意外な解決法が抜群に面白かった!話が進む毎に仲間が増えていくという展開も良いので、次作もぜひ読もう。
青春ミステリーのホロ苦さを感じる作品
米澤穂信の『春季限定いちごタルト事件』 に続いて、青春ミステリー小説を読んでみました。今回は、吹奏楽部を舞台にした短編連作作品です。タイトルになっている『退出ゲーム』が一番楽しく読むことができました。謎解きの面白さはもちろん、キャラクターのイメージがすぐわいてくるような展開で、映像化しても楽しめそうだな、と思いました。後半の想像以上に重いテーマは驚きましたが、学生ゆえに自分たちでは解決できないもどかしさがとてもよく伝わります。現実にはこんな場面に直面することはないのですが、なぜか自身の学生時代を思い出しました。学校という枠の中で守られながら、でも外には出ていけない、そんなホロ苦さを感じることができました。
まあ、読みやすくてよかったんじゃないですかね悪くはないが、僕の知識では推理のしようがなかったので、がっかりしたな…そもそもの僕の期待が高かったのかもしれないですね ▼以下、ネタバレ感想
さらっとした学園ミステリ。人が死なない作品でもあります。
ミステリとしては謎や手がかりの魅力が弱く伏線と言った要素もないので物足りなさを感じました。
タイトルとなる『退出ゲーム』は即興演劇の頭脳戦。行動やセリフをその場で考え、巧く相手を出し抜いて舞台から退場できれば勝ちと言うもの。新鮮な設定で面白かったのですが、読中に条件が変化して行き、解決へ向けての展開に置いてけぼりにされてしまった印象でした。作品の背景は良かったです。
2話目の『クロスキューブ』は好み。遺品となる6面が白のルービックキューブの謎は、登場人物とともに何故こんなものが?と共感しながらストーリーが進行していったので最後の解決まで楽しめました。
学園物としてはキャラが明るくて可愛らしいです。特にハルチカの千夏が元気よいのが好感でした。
その明るさの影にただの日常の謎ではなく、少しテーマに毒っ気を加えている所も個性的で魅力でした。