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笑う男



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【この小説が収録されている参考書籍】
笑う男 (創元推理文庫)

笑う男の評価: 7.33/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(6pt)

なぜタイトルが「笑う男」なのか

読み進めると、その理由が分かる・・・という展開が、個人的には好きでした。
ヴァランダラー個人のことは、そこまで落ち込むものなのか?と、その点は理解不能でした。
こんなにヤワで警察の仕事が勤まるの?


ももか
3UKDKR1P
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

悩む男、苛立つ男、ヴァランダー

シリーズ4作目の本作は、主人公・ヴァランダー警部のキャラクターが際立つ、良質な警察小説に仕上がっている。
前2作が警察小説というより国際謀略小説みたいな展開になっていて、面白くはあるんだが小さな違和感が残っていたのに対し、本作は地元・イースタにとどまり、地道な捜査を重ねて巨悪を暴くという警察小説の王道の作品である。
前作で、正当防衛とはいえ人を殺したことに悩むヴァランダーは、一年半もの引きこもり休暇を過ごした末に立ち直ることができず、とうとう警察を辞める決心をする。引きこもっていたデンマークの海岸に訪ねてきた知人の弁護士の「弁護士である父親の交通事故死に疑問があるので捜査してもらいたい」という依頼も断り、イースタに戻って辞職願を出そうとする。ところが、当日の新聞で知人の弁護士が射殺されたことを知り、依頼を受けなかったことの罪悪感にさいなまれたヴァランダーは、再び捜査の現場に復帰する。
ストーリーの本筋は弁護士親子を殺害した犯人捜しだが、その背景には個人を超越して利益を追求するグローバル経済と個人の良心の対立があり、社会の変化についていけない警察組織の不協和音があり、ヴァランダーは常に悩み、苛立つことになる。さらに、妻とは離婚し、一人娘は家を出て独立し、身近に住む父親とは良好な関係が維持できない、孤独な中年男の悲哀が重なり、小説全体のトーンは重く、暗い、まさにスウェーデンの冬のようになっていく。
しかし、最後には、ヴァランダーの獅子奮迅の活躍で犯人を捕らえることができ、読者はほっとすることができる。
常連登場人物のキャラクターの深化に加えて新たなヒロインも登場し、シリーズの方向性が確立され、これからますます面白くなるという期待が膨らんでくる。

iisan
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No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

笑う男の感想

前回までは国際色豊かでしたが、今回は国内でのお話で、警察小説らしい面白さが満載でした。
それにしてもネガティブな人で中年の哀愁がただよいまくりで、人としての葛藤がすごく上手く書かれていると思います。とにかく気分の浮き沈みがめちゃくちゃ激しい。
ものすごく不況な現在ですが、お金を持っている人はみんななんか悪いことをしてる・・・と言うところについ共感してしまいます。


▼以下、ネタバレ感想

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たこやき
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