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クドリャフカの順番



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【この小説が収録されている参考書籍】
クドリャフカの順番 (角川文庫)

クドリャフカの順番の評価: 7.38/10点 レビュー 8件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.38pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

クドリャフカの順番の感想

古典部シリーズの3作目。
奉太郎の一人称だった前2作と異なり、今作は古典部メンバー4人で視点をまわしていくスタイル。
冷静で堅物?な奉太郎の主観のみで語られるのではなく、それに学園祭って事もあってこれまでより明るい雰囲気。
今作も謎を解くのは奉太郎だけど、今作の謎解き自体余り論理的とは言えない内容で、里志、摩耶花が主役って感じもします。
前2作よりハチャメチャ感もあって、こっちの方が好みですね。

謎解きのミスリードのひとつに、シリーズ過去作品を読んでいないとミスリードにならないものがありますね。
なので、やっぱり順番に読んだ方がいいでしょうね。
サブタイトルにもなっている十文字事件はクリスティのABC殺人事件を下敷きにしています。
ほんとに偶然なのですが、この作品の2作後にABC殺人事件を読んだという・・・
逆だったらもっと面白く読めたかも知れません。

今回のテーマは「期待」ですかね。
ただ「期待」の裏には「絶望的な差」があるって事みたいだけど、これにはちょっと納得しかねるかな。
それにタイトルの意味がイマイチ分からないです。何故クドリャフカ?

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

クドリャフカの順番の感想

古典部シリーズのなかの一冊。古典部というよく訳の分からない部活動のメンバー4人の高校生活と、遭遇する不思議な事件?の謎解きと、それぞれの今向き合っている事柄や、人との関わりなどに対しての自身の心の内とそれぞれの行動を描いている。メンバー4人のキャラクターはまぁ、ある種のパターン化されたものと同類といった印象を受けるが。しかし、性格付けはうまくそれぞれ魅力的だ。
文化祭の各教室からひとつづつモノが無くなる。訳の分からないメモを残して。どうやら、誰かが盗んで持って行くらしい。ホームズ役の動かない男が中々面白く、不思議な能力を発揮して事態の答えを示すあたりは楽しめる。学園ものではあるが、チャラチャラした浮ついた所が無く、真摯な高校生活を送るメンバーの生活と日常のちょっとした謎。そういった描き方が好感が持てる。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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