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記念樹(メモリアル・トゥリー)



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【この小説が収録されている参考書籍】
記念樹(メモリアル・トゥリー) (創元ミステリ’90)

記念樹(メモリアル・トゥリー)の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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(8pt)

記念樹(メモリアル・トゥリー)の感想

鮎川哲也と十三の椅子1990年の最終候補四作のなかの一冊です。最後の解説に鮎川哲也氏が書かれていますが、有栖川氏ものんびりとは構えているわけにはいくまい。有望な新人が出現したものだ。と。しかし、この後この人はこの『記念樹メモリアル・トゥリー』の他に『歳時記ダイアリー』、『肖像画ポートレート』『夜想曲ノクターン』の四作と短編数作を書かれたあと作品を発表されていません。クイーンに傾倒する作者らしい論理でストーリーを構築する作品で物語のなかのすべてのエピソードが謎解きの手がかりとなっています。お約束どうりフェア・プレイで書かれていることを証明するために読者への挑戦をしますというページがあり、必要な手がかりはすべて提出されました。論理的に犯人を決定することが可能です。とあります。この本は密室がテーマで、物語に出てくる全員の云った言葉、行動、表情までもが解決へのヒントとなっています。本格ファンには充分楽しめる内容といえるでしょう。
大阪市役所職員とありますから市民のため職務に勤しんでおられるのでしょうが、ちょっと残念です。ミステリ作家として活躍してもらいたい人だと思いました。四作のうち三作は読みました。最後の一冊『歳時記ダイアリー』も近々読むつもりです。
とにかく近年の有崎有吾氏の『体育館の殺人』や『水族館の殺人』が楽しめたという人にはこの本も楽しめると思います。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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