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贄の夜会



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【この小説が収録されている参考書籍】
贄の夜会
贄の夜会〈上〉 (文春文庫)
贄の夜会〈下〉 (文春文庫)

贄の夜会の評価: 7.67/10点 レビュー 6件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

贄の夜会の感想

かなり読み応えのあるハードボイルド作品。
とにかく長い。分厚い。けれどサクサクと読めてしまう。

殺し屋と、その相棒のパートが上巻の見せ場。ここはハードボイルド感満載。
非常によい場面がある、と言えば読んだ方なら、あああそこかとピンとくるだろう。

とにかく長いので時間が無いときには、あまりお勧めできないが、
歯ごたえのある作品であることは間違いない。

もっとも最後の犯人を特定していく下りは、もう少しひねりがあっても良かった気はする。
ともあれ、ハードボイルドミステリーの傑作であることに疑いようはない。

余談になるが本書には、あたかもサカキバラセイトを彷彿とさせる登場人物が出てくるが、
これは正確にはサカキバラをモデルにしたのではなく、
先立つこと数十年前に起きた類似事件の方をモデルにしているのではないかと思われた。
(関連したノンフィクション本もあり)

映画化でもされたら上質なミステリーになりそうだとは思ったが、
絶歌のような騒動があると、それもサカキバラを増長させるかのようにも思え
いかがなものかという気にもなってくる。
本書を読むと、加害者と被害者の残酷な温度差を実感できるかもしれない。

mana
36L2FE0P
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

贄の夜会の感想

物語の構成とか人物描写とか、とにかく非常に面白かったです。
比べるのは申し訳ないのですが、これの前に読んでいた逢坂剛さんの『百舌シリーズ』もやはり同じように公安がからむ警察小説なのですが、サスペンスとしてもハードボイルドとしてもこちらに軍配が上がりました。日本では欧米ほど多くないサイコ系のエンターテイメントですが、犯人の背景や実際にあった事件なんかを巧みに盛り込みながら、被害者の遺族の気持ちを問いかけるような内容も秀逸です。
結末がなんとなく想像できてしまったのでマイナス1ですが、読後感は良かったです。

たこやき
VQDQXTP1

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