■スポンサードリンク


金雀枝荘の殺人



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

金雀枝荘の殺人の評価: 7.42/10点 レビュー 12件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.42pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:6人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

金雀枝荘の殺人の感想

ドイツ様式の旧めかしい館。
約80年前、田宮弥三郎がドイツから娶った美女エリザベートのために建てたものである。
その後、館は不可解で凄惨な事件に見舞われる。
エリザベートは2年足らずで夫子を捨て帰国。
70年前には管理人一家が無理心中。
そして昨年のクリスマスには管理人含め一族6人殺しが起きた。
それもグリム童話「おおかみと、7ひきの子やぎ」に見立てて。
1人目の被害者には2人目の被害者の指紋が。
2人目の被害者には3人目の被害者の指紋が。
まるで6人が順番に殺し合った様子。
では6人目が最終的な加害者かというと、6人目は自殺とは思えない死に様だった。
いったいおおかみは誰なのか?
なぜ子やぎは殺されたのか?
やはり館の呪いなのか?
残された一族は真相を探るべく館へ訪れたが―・・・

旧い洋館。
不可解で凄惨な過去。
幻想的な肖像画。
お金持ちの一族。
異国から嫁いできた美女。
密室状況。
見立て殺人。
これらのキーワードからわかるように、ミステリの要素満載です。
こてこての館ミステリ好きにはたまらないと思います。
時系列は少し複雑で、物語は1999年の「序章という名の終章」から始まります。
主となる時代は1990年で1989年の一族6人殺しの真相を探ります。
その際、70年前の管理人一家無理心中事件、さらにエリザベート帰国の真相へとリンクしていきます。
登場人物も時系列も多いですが、著者の文才か、意外と混乱せず読みやすいです。
事件は二転三転し、どんでん返しがあります。
最も古い事件は次に古い事件へ、次に古い事件はその後の事件へと、事件はすべて関連しています。
また、密室のトリックは明確にされるし、見立てにも意味があります。
そのうえで推理に必要な伏線はしっかり提示されているので、フェアな作品だと思います。
しかし、こてこてで要素満載と記したように、少し盛り込みすぎ感があります。

館ミステリらしい館ミステリです。
こてこてながら質は高くて面白く、文章事態も読みやすかったです。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

あんみつ
QVSFG7MB
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

金雀枝荘の殺人の感想

館で起きた見立て殺人。やはり新本格時代のミステリはいいですね。
グリム童話七匹の小ヤギの見立ての謎や最後に明らかになる真実。
雰囲気も抜群でした。

jom
GUZPXBJJ

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!