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磔の地



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【この小説が収録されている参考書籍】
磔の地

磔の地の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

人は土地に根付いて生き、そこからは逃れられない。

英米を代表する現代ミステリーの巨匠・バークのゴールド・ダガー賞受賞作。デイヴ・ロビショー刑事シリーズの第10作である。
ルイジアナの地元保安官事務所の刑事で釣り用貸しボート屋も営み、妻と養女の三人で平穏に暮らしていたロビショーを、著名なフォトジャーナリストとして活躍しているミーガンが訪ねて来た。拘置所にいる黒人男性・ブルサードが看守から虐待されているというのだ。ロビショーが調べてみると、ブルサードはFBIの情報源として使われてるらしく、FBIが捜査の邪魔をしているのではないかと疑われた。さらに、過去に起きたブルサードの妻の自殺、白人のレイプ犯への私刑、ミーガンの父親が磔で殺された事件までもが絡んでいるようだった…。
物語はかなり複雑で登場人物も多くて読みやすいとは言えないが、ストーリーははっきりしている。主人公のロビショーのキャラも明快。落ち着いて読めば地味深いハードボイルドである。いつもながらアメリカ深南部の体に巻き付くようなドロドロした人間性にはうんざりするが、そこもまた読みどころである。
刑事、警察ものというよりハードボイルド・ミステリーとして読むことをオススメする。

iisan
927253Y1

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