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私雨邸の殺人に関する各人の視点



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私雨邸の殺人に関する各人の視点

私雨邸の殺人に関する各人の視点の評価: 6.00/10点 レビュー 1件。 Dランク
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(6pt)

私雨邸の殺人に関する各人の視点の感想

クローズド・サークルの館を舞台としたミステリで雰囲気はとても好みでした。

不思議な雰囲気模様な作品でして、登場人物達が「これがミステリだったらこうなるよね。」というメタ的な思考を持って動いていると感じるのが面白かったです。ある程度本格ミステリを読み慣れた方が、事件現場はこうだよね、演出や犯人はこうなるというお約束で期待する展開を作中内のキャラは理解しており、読者が期待する動きを自覚して行動していると感じます。

タイトルにある『殺人に関する各人の視点』と表現している通り、ミステリという事件模様を読者がどう感じるかを登場人物達が代弁しているような雰囲気を持つ作品です。ただ残念な点は各人の視点とあるのですが実際の所登場人物達の半分の視点しかなく、さらには各人の視点で得られる情報がミステリの仕掛けになることもなく、驚きの真相を得られるというものでもない事。ワクワク期待する要素が豊富なのですが、期待すればするほど終盤はあっさりに感じる為に読者の期待と結果が合いづらくて好みが分れそうな作品だと感じました。

表紙やタイトルや作中の雰囲気はとても好み。ただ肝心の事件や真相のミステリ部分はとくに印象に残らない為、消化不良なのが正直な気持ちです。この感情は作中の二ノ宮と読者をあえて合わせている企みなのかもしれませんね。なんか読後感がスッキリしないのが残念でした。

egut
T4OQ1KM0

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