■スポンサードリンク


羊の頭



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
羊の頭 (小学館文庫 フ 8-2)

羊の頭の評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

フェーア氏の小説な二作目ですが、この雰囲気は何だろう

独特の雰囲気があります。
寒さ知らずのところで育った身としては北欧の厳しさがピンときませんが、それでも「厳しい」ということは十分伝わってきます。
タイトルの「羊の頭」というのが最初分からなかったのですが、これも独特の雰囲気を醸し出している要因ではないでしょうか。
こういう唯一無二の作風ってきらいじゃないです。

ミステリーに主体を置いたというよりも、人間対人間、駆け引きですね。
次の小説も楽しみです。


ももか
3UKDKR1P
No.1:
(7pt)

謎解きより人間ドラマに重点が

ドイツでは大人気の警察ミステリー「ヴァルナー&クロイトナー」の第2作。殺人事件被害者と過去の事件が複雑に絡み合う警察ミステリーである。
クロイトナー上級巡査は偶然、殺人の現場に居合わせた。被害者は顔見知りの男で、2年前に失踪した恋人にDVを加えていた乱暴者だっただけに、容疑者の数に不足はなかった。しかし、殺される直前に「ある弁護士が、失踪した恋人の行方を知っている」と告げられていたクロイトナーは、自分が事件を解決すると張り切って独自の捜査を進めようとする。一方、ヴァルナー首席警部は被害者の身辺調査から容疑者を絞り込もうとして、2年前の出来事が複雑に関係していることに興味を持った。事件の背景には弁護士の詐欺まがいの金銭トラブルが絡んでいたのだが、警察はその真相を知らず、捜査は混迷するばかりだった…。
デビュー作「咆哮」同様に本筋は犯人捜し、動機の解明という王道の警察ミステリーだが、肝心の警察の捜査力に難点があり、ミステリーとしてはやや物足りない。代わりに、被害者を中心にした人間ドラマの側面は複雑で面白い。また、シリーズ作品らしく登場人物の関係性が変化を見せていくのも読みどころ。特に、堅物・ヴァルナー首席警部が恋に陥るエピソードは今後の展開に興味を持たせるものである。
派手ではないが読みごたえがあり、北欧ミステリーのファンにはおススメできる。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!