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自由研究には向かない殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫)

自由研究には向かない殺人の評価: 6.67/10点 レビュー 3件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.67pt

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

SNSネイティブ世代の青春ミステリー

イギリスの新人のデビュー作。女子高校生がSNSを駆使して事件の真相に迫る謎解きミステリーであり、児童文学賞候補になった青春小説の傑作でもある。
平和で楽しい家庭で暮らす元気な女子高校生・ピップが自由研究のテーマに選んだのは、5年前に町を騒がせた17歳の女子高生・アンディ失踪事件だった。死体は見つかっていないものの、アンディの恋人だったサル・シンが警察の事情聴取の後で睡眠薬を飲み、頭からビニール袋を被った死体で発見されたことから、サルがアンディを殺して自殺したとされてきた。しかし、サルと親しかったピップはサルが犯人とは思えず、サルの無実を証明するために関係者へのインタビューを行い、それをレポートにまとめようとするのだった。何の権限もない高校生のピップだが、徹底的にSNSを調べ上げ、サルの弟のラヴィの助けも借りて事件関係者が隠してきた真実を次々に明らかにする。そしてたどり着いた結末は……。
誰もが顔見知りの小さな町での少女失踪事件は、昔から繰り返されてきた話だが、本作は探偵役が女子高校生ということで新鮮な作品となっている。特に、SNSを駆使して真相に迫るプロセスはユニークで軽快、ピップのキャラクターの良さもあり、爽やかな読後感をもたらしてくれる。また謎解きの部分も高レベルである。
若い世代だけでなく、幅広い年齢層の謎解きミステリーファンにオススメしたい。

iisan
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