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森の中に埋めた



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【この小説が収録されている参考書籍】
森の中に埋めた (創元推理文庫)

森の中に埋めたの評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

キツネちゃん可愛い!

表紙のキツネちゃんが可愛くて何度も見てしまいました。

ミステリーとしては、いつもながら登場人物が多くて頭の中が混乱しますが、オリバー&ピアのシリーズの中では割と分かりやすい方だと思いました。
こういう昔のことが発端で始まるものも上手いですね。
あとは地理に詳しければもっと楽しめたのではないでしょうか、いかんせん右も左も全く分からず何度も地図を見て確認しました。

今回はオリバーが主役というよりピアの方が主役っぽく、それで読みやすかったのかもしれません。
未読の方にはお勧めです。


ももか
3UKDKR1P
No.1:
(7pt)

現在と過去が密接につながった、複雑怪奇な物語

「刑事オリヴァー&ピア」シリーズの第8作。オリヴァーが少年時代を過ごし、現在も住んでいる小さな村で起きた連続殺人事件の謎を解明する警察ミステリーである。
オリヴァーとピアが勤務する警察署管内で起きたキャンピングトレーラーの放火殺人事件。トレーラーの所有者はオリヴァーが知っている老婦人で、しかも被害者はその息子だと判明する。さらに、余命いくばくも無くホスピスに入っていた所有者の老婦人が殺害された。連続殺人事件として捜査を開始した警察だったが、事件の関係者や周辺人物がほとんどオリヴァーの知り合いで、しかもオリヴァーが関係した42年前の事件との関連をうかがわせる背景が判明し、オリヴァーは微妙な立場に立たされる。さらに、オリヴァーが一年間の長期休暇を取得する直前だったこともあり、捜査の指揮はピアがとることになった。閉鎖的な村社会で起きた事件は、そこに住む人々に激しい動揺を与え、それぞれが抱えてきた愛憎、隠された人間関係を容赦なく暴いていくことになる・・・。
現在の事件を42年前の事件を並行して解明していく、2つのワイダニット、フーダニットが重なり合う展開で、登場人物の数が多いのに加え人物間の姻戚関係、友人関係が複雑で、しょっちゅう登場人物リストや関係図を参照しないと物語についていけないのが難点。サクサクと読める作品ではない。最終的な真相も、事件の悲惨さの割には薄っぺらだが、複雑怪奇な事件を地道に解明していくプロセスは警察小説の王道を行くもので読み応えがある。本作ではオリヴァーの少年時代が詳しく書かれており、次作ではピアの家族の秘密が明らかにされるという。
シリーズのターニングポイントとしてファン必読。また、北欧警察ミステリーのファンには十分に満足できる作品といえる。

iisan
927253Y1

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