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迷宮百年の睡魔
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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ノンシリーズだと思われた『女王の百年密室』は実は「女王」シリーズとなっており、本書はその第2巻。エンジニアリング・ライタのサエバ・ミチルと相棒のウォーカロン、ロイディの2人がルナティック・シティに続いて訪れるのは周囲を海に囲まれた巨大な建造物からなる島イル・サン・ジャック。そう、もうお分かりであろう、フランスのモン・サン・ミシェルをモデルにした島が物語の舞台である。 | ||||
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女王シリーズ3部作の第2弾。このSF的世界観、好きです。 | ||||
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久しぶりの森 博嗣氏の本。これは異質のSF作品だった。個人的にはSF物は好みじゃない。有名な「星を継ぐもの」なんてのも未だに未読。しかし、森 博嗣は森 博嗣で相変わらずの会話の面白さが楽しくて、500ページ程あるがほとんど一気に読み終えた。未来の世界は森 博嗣の心の内の世界なんだろうが、私も共感できる世界だ。閉ざされた迷宮の島イル・サン・ジャック。宮殿モン・ロゼの内部のレポートは100年間一切存在しない。サエバ・ミチルは相棒ロイディと招待されたこの島にやって来た。しかし、僧呂長クラウド・ライツの死体が発見され切断された首が現場には見当たらない。そして老人オスカも殺され首がない死体で見つかる。ふたつの事件とサエバ・ミチルの運命。メグツシュカ女王と島の秘密。一夜にして森が海になった伝説の島。ミチルとロイディとの会話の楽しさ。犀川助教授と西之園 萌絵や瀬在丸 紅子と保呂草などのシリーズでお馴染みの理系的な思考と言葉のやり取りがとても面白くて楽しい。ミステリー度は低いけれどひとつの物語として充分な面白さで森ファンにはおススメの一冊。でも森ファンじゃない人からすればこの本のどこが面白い?と云われるのも考えられる。ロイディなら「不確定だ」ときっと云うだろう。 | ||||
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