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ビューティフル・デイ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ビューティフル・デイ (ハヤカワ文庫NV)

ビューティフル・デイの評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

濃厚過ぎるアクション・ノワール

2017年のカンヌ映画祭で高評価を得た同名映画の原作。文庫本110ページのすべてに緊迫感がある、中身の濃いノワール小説である。
元海兵隊員、FBI捜査官で、現在は売春を強要されている少女たちの救出を生業としているジョーのもとに、誘拐された13歳の上院議員の娘を助け出すという依頼があった。救出を妨害するものは躊躇無く金槌をふるって排除する凄腕のジョーは無事に少女を取り戻し、上院議員の待つホテルへ連れて行ったのだが、なぜかそこに上院議員はおらず、待ち構えていた悪徳警官たちに襲撃された。自らは傷を負わされ、助けた少女を再びさらわれてしまったジョーは、猛烈な反撃を開始した・・・。
あっという間に読みきれる中編小説だが、最初から最後まで、いかにも映画の原作らしい映像的で徹底的にハードボイルドな作品である。あらゆる周辺エピソードを削った、まさにノワールの極致のすごみがある。普通にエンターテイメント作品として楽しむには短か過ぎるし、息苦しさを覚えるだろうが、独特の味わいを持った作品である。
アンドリュー・ヴァクスのファンならオススメだ。

iisan
927253Y1

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