ビューティフル・デイ
- ノワール (113)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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2017年のカンヌ映画祭で高評価を得た同名映画の原作。文庫本110ページのすべてに緊迫感がある、中身の濃いノワール小説である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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クライマックスまでに主人公以外の登場人物がみんな死ぬ、というかなり破天荒な展開に度肝を抜かれるし、スピード感のある語りにも好感が持てる。わずか120ページにできるだけ詰め込んだという内容だが、後半で明かされる「真相」は少々分かりづらいし、物語が終わっても実のところ当初の目的は達成されない。したがって当然に続編が書かれているのだろうという思いとは裏腹にそれも見当たらない。したがって結末は受け取りようによっては中途半端な印象があるかも知れないが、このような終わり方もありと言えばありだろう。内容は結構重いが面白い。 | ||||
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ホアキン・フェニックス主演の映画「ビューティフル・デイ」の原作ということで読んでみました。 この原作小説は、映画版よりも主人公のストイックさがより強調された内容になっています(これは映画監督が女性だったので、少しマイルドになってしまったのかもしれませんが)。 (映画版の)タイトルと同じ「ビューティフル・デイ」という書題になってしまっていますが、この小説は、決して「ビューティフル」ではなく、原題の「You Were Never Really Here(君はここに居たらいけない)」の方がぴったりくる作品です。 | ||||
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映画が面白かったので原作も読んでみた。 小説は映画よりもさらに面白かった。 | ||||
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映画のほうを先に観ました。 映画ではわからない点もあったので原作を読んでみました。 映画は冒頭ジョーが襲われるシーンから何の説明もなく進んでいきます。 原作を読んで襲った相手は悪徳警官だったと知りました。 映画では過去のシーンが時どき短く入りましたがジョーが海兵隊員で湾岸戦争で18人を殺害しFBIでは性的人身売買対策本部で覆面捜査官をしていたなども原作を読まなくてはわかりません。 コンテナのシーンも人身売買組織が口封じのために30人の中国人少女を一酸化炭素中毒により殺害したものでした。 そのことによりジョーがはじめて「壊れた」そうです。 映画化されたリー・チャイルドの「ジャック・リーチャー」シリーズのように「ビューティフル・デイ」も原作のジョーと映画のジョーでは身長や体格などかなり違っています。 半分はイタリア人。精神上の自己免疫疾患の一種です。 原作では意外な犯人や動機に事件の黒幕と巨額の金がからんでいることも知れます。 まだまだ映画と原作では相違点が多く映画と原作の両方をあわせて見ることがいいようです。 ラストのシーンも映画と原作では違っています。原作ではニーナの行方不明はわからないままでジョーが探しに向かう場面で終わってしまいます。 続編の計画もあるのでしょうか? 「あとがき」ではジョナサン・エイムズは1964年生まれニューヨーク市出身のコメディ作家で犯罪スリラーは本作がはじめてだとあります。 本作は2013年に電子版として2018年に20ページ書き足し書籍として刊行されたそうです。 | ||||
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大満足で唸りながら読み終える。 ああ、読んでよかった。 原作を基にしたリン・ラムジー監督の映画をとても面白く観賞した。 なかなか面白かったが、 実はおれにはよくわからない部分も多かったのだ。 だから原作を手にした。 長めの短編ともいえる約100頁のノワール。 3人称1視点の文体は実に端正な翻訳ではないか。 文章を読んでいること、 それ自体がおれには快楽だったな。 映画のラストは、アメリカンニューシネマのよう。 ここから始まるロードムービーがあると思わせる。 これが余韻ちゅうやつか。 原作小説には、また別の余韻がある。 この作品は、 長編冒険小説の起承転結のうち、起ではないのか と言いたい。 ぜひ作者には続きを書いてもらいたいと思ってしまうのも、 これも余韻か。 むろん、この主人公が登場する別の長編もね。 | ||||
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