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人ノ町



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【この小説が収録されている参考書籍】
人ノ町
人ノ町 (新潮文庫nex)

人ノ町の評価: 4.00/10点 レビュー 1件。 Dランク
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(4pt)

「町」

 旅人は巡る。 崩壊した世界で目の当たりにする小さなコミュニティ、そこでは新たな文明・規律がまた始まろうとしている。 6つの町を巡り最期の町で彼女が告げる人類の犯したタブーと繁栄への希望。 旅人の正体とは一体・・・。

 気軽に読もうと思って手に取ったら凄く哲学的な作品だった。人類が一度崩壊した世界で既存の文明は一度リセットされている。各地を巡る旅人はそれぞれの町で独自のコミュニティに触れていく。旅人は表紙の女の子で物凄く淡白で口数も少ない。頽廃した世界も相俟って作品の印象は白だとか灰とか感じられる。派手だったり艶だったり彩りのようなものが作品の世界観からも文体からも除かれている。 しかし最期の町で彼女が見た光景、伝えたかった事、それだけが未来に繋がる光のような色を持っているように思える。
 


りーり
9EDFH0HC

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