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朽ちないサクラ



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【この小説が収録されている参考書籍】
朽ちないサクラ
朽ちないサクラ (徳間文庫)

朽ちないサクラの評価: 6.38/10点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.38pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全8件 1~8 1/1ページ
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

朽ちないサクラの感想

映画化されたということもあって、手にした。
手頃な薄さで、簡単に読めそうである。

序盤は中々引きこまれる。
なぜ辺見はストーカー被害の届の受理を渋ったのか?
所轄の担当者が当時慰安旅行に行っていた内部情報を密告したのは誰か?
なぜ女性記者津村が殺害されなくてはならなかったのか?
さらに関係者百瀬の自殺?

中盤までは良かったんだけどね。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.7:
(8pt)

展開の意外さに感心した

雑誌連載に加筆訂正した長編小説。著者お得意の警察ものだが、主人公が刑事ではなく一般職の女性職員というのがユニークで、ストーリー展開も意表をつく捜査ミステリーである。
若い女性がストーカーに殺害される事件が起き、所轄署が事件前に被害者家族から相談されながら被害届の受理をしぶっていたことが発覚した。さらに地元紙に、被害届を放置したまま担当部署の職員が慰安旅行に出かけていたことまですっぱ抜かれ、警察は県民からの激しい非難の嵐に見舞われた、県警広報課に勤務する森口泉は、慰安旅行の件が漏れたのは、親友である地元紙の記者・千佳に洩らした自分の不用意な一言が原因ではないかと悩み、記事にはしないと約束した親友を信じられなくなっていた。ところが、自分が記事にしたのではないと断言して「名誉を回復する」と語り、すっぱ抜きの背景を探っていた千佳が不審死をとげ、泉は激しく動揺する。千佳は何を見つけ出したのか、なぜ殺されなければいけなかったのか、泉は友人である刑事や上司の助けを得ながら真相を探ろうとする。しかし、彼ら二人の前には得体の知れない闇が広がっていた・・・。
現実に起きた事件のあれこれを想起させる舞台装置だが、話の筋書きは独創的でスピーディーに展開され、ワイダニットの警察ミステリーとしてよくできている。殺人事件が次々に発生するのだが事件そのものよりも背景の解明に力点が置かれた社会派ミステリーである。
警察ミステリーのファン、社会派ミステリーのファンにオススメする。

iisan
927253Y1
No.6:
(5pt)

朽ちないサクラの感想

柚月氏の作品は面白いもの否のものの差が激しいですね。私にはこれは後者です。ストーリーもラストの展開も超優等生の主人公もダメでした。謎は途中でバレバレ、最後の主人公の意気込みもなんだか虚しい…。
若い時によんでたら、きっと違った感想もったかもしれませんが。

はつえ
L7BVQMDY
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

続編に期待

柚月さんの描く警察官は魅力的です。また、美味しそうな小料理屋が登場するのも柚月作品のいいところ。今作でも主人公はもちろん何人か魅力的な警察官と小料理屋が登場します。前半は若手の警察官。終盤にかけてはベテラン警察官。特に中盤以降、犯人に迫っていく展開はスピード感もあって惹きつけられる内容でした。そしてこれだけではないんだろうなぁと思っていた通りの最後の展開。でもちょっとスッキリとはいきませんでしたが。続編がありそうな感じで終わりましたが、是非期待したいところです。

タッキー
KURC2DIQ
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

いろいろな意味があるサクラ

サクラっていろいろな意味があるのだなと感じた作品。
もちろん樹木の桜、人数合わせの為に呼ぶ人間のことを指すサクラ、そしてこの小説で新しい意味を知った。
警察組織のサクラだ。これは公安部を指すそうな。
でも今回の主人公が警察内部の広報課に属する事務員の女性で、ちょっとタイトルの意味と合わない気がした。
もっとダークな物語を期待していたのだが。
犯人と言うか、誰がサクラかは途中の会話で大体読めてしまうしね。
なぜこの人まで死んでしまう?という不可解な事件や、あのカルト教団って多分オウムのことでしょうしね。構成が雑な感じを受けた。

良いのは米崎県警という架空の地が、佐方弁護士と同じ世界で起こった出来事であることを想像させ、思わずニヤリとするところと、
ラストの続編を匂わせる終わり方だ。これだけで次第点ですな。構成がイマイチでも読ませてくれるので。

yoshiki56
9CQVKKZH
No.3:
(6pt)

朽ちないサクラの感想

佐方シリーズのような曲者は登場しない正統派ストーリー?
結末が、序盤からのプロセスとピントがズレてる。
柚月作品ならではの味付けが薄いなと感じました。

kmak
0RVCT7SX
No.2:
(5pt)

朽ちないサクラの感想

この作品は、秘密警察とも言われるサクラ、つまりは「公安」を描いた物語です。
慰安旅行を理由に被害届受理を先延ばしにした事で発生したストーカー殺人。
数年前に某県で起こった事件を下敷きにしているのかなと思います。
毎度骨太作品を世に送り出さいているこの作者ですが、この作品は全体的に少し浅い気がしました。

主人公は県警広報課の女性。
こういう一線から離れた部署にいる人物を主人公にするのは横山秀夫さんの警察小説によくあるパターンですが、この作品の場合、まずこのテーマでありながら、主人公が広報課の人間である必然性を感じないですね。「公安VS刑事」っていう図式はよく目にしますが、主人公が刑事ですらない、しかも女性なわけですからね。
一歩踏み込んだ描写も期待できずって感じでした。
ラストの主人公の決意に繋げるためなのかなと思ったのですが、ここは感動するところなんでしょうか?
そもそもそんな決意叶うはずもないし、「死にたいの?バカなの?殺されなかっただけでもらっきーだとおもわないと。世間知らずも程々にしてよ」で個人的には「はぁ?」だったのですが・・・軽さにダメ押しでしたよ。
しかも、描かれる公安側の人間が主要登場人物に一人もいないってのは、どういう狙いだったのでしょうか。
これが、書き込みが浅いって感じる一番の理由なのではないかと。
また、途中でカルト教団が絡んでくるのですが、某事件が発生した頃、オウムと公安の関わりみたいなものが話題になっていた記憶があります。
公安を語るには欠かせないという事なんですかね。
蛇足というか、これで物語が発散しかかってラスト力技で筋だけは通したって感じましたが。

何れにせよ、これまで読んだ作者の作品の中では群を抜いてダメダメじゃなかったかな。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

朽ちないサクラの感想

著者の作品は佐方貞人シリーズに見られるように、女性作家らしからぬ骨太さが売りだと思うのですが、本作品は女性の警察事務員が主人公のせいか、その特徴が希薄な印象を受けました。警察小説を謳っていて、後半は骨太さが戻ってくるけど、全体的には物足りなさが...

あの極悪宗教団体を思わせる団体が出てきて(やや唐突に)、それなりの面白さはあります。
また警察、とりわけ公安の闇の部分をえぐってくるところは、警察嫌いの私にとっては読みどころではあります。

やはり、佐方シリーズの骨太さ・えげつなさが持ち味なので、(佐方ばかり書けとは言わないが)それを忘れないで新たな作品を手がけてほしいと思います。

本好き!
ZQI5NTBU

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