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(短編集)

検事の死命



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【この小説が収録されている参考書籍】
検事の死命
検事の死命 (宝島社文庫)
検事の死命 (角川文庫)

検事の死命の評価: 7.46/10点 レビュー 13件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.46pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(7pt)

王道の検察作品

これまでの前2作品は意外性に満ちたミステリアスな展開が特徴的であったが、今作は意外とシンプルにスマートにまとめてきた印象だ。とてつもなく意外な結末でもなく、これまでの佐方というキャラクターをしっかりと描いており、続編もまた手に取ってみたくなる。
この後検察をやめて弁護士へと転身するわけだが、いったいどんな事情があったのか。それが今後の作品で描かれているか知らないが是非とも読んでみたいと思う。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.9:
(8pt)

検事の死命の感想

勧善懲悪!スッキリしたはずなのに…果敢に権力に挑む佐方貞人に潜む悲哀が心を揺らします。この人、幸せになって欲しいな…そんな気持ちで本を閉じました。

はつえ
L7BVQMDY
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

検事の死命の感想


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松千代
5ZZMYCZT
No.7:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

検事の理想像を描いた、シリーズ前日譚

ヤメ検弁護士・佐方貞人シリーズの第3作。佐方が弁護士になる前の検事時代のエピソードを描いた4作品を収めた作品集である。
「心を掬う」は郵便局員の不正事件捜査、「業をおろす」は第二作の中の一編の後日談、「死命を賭ける」と「死命を決する」は痴漢事件をテーマに検事の正義感を描いた連作である。各作品それぞれに色合いは異なっているものの、通底するテーマは検事の使命とは何かという一本気で硬質な覚悟である。犯罪の動機、背景の描き方などにゆるさはあるが、物語の構成はうまい。
主人公のキャラクターを知るためにも第1作から読んだ方が良いのだが、本作だけでも楽しめる。社会派というより、人情派ミステリーのファンにオススメしたい。

iisan
927253Y1
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

安定のシリーズ小説

相変わらずの安定した佐方シリーズ第三弾。
しかしながら、前二作が凄すぎたので評価は若干落としてしまった。
第一話がスカトロ気味で、そこまでやるかという佐方の執念が見える作品。
第二話は前作の「本懐を知る」の裏話で、佐方視点になっている。「本懐を知る」で止めておけば良かったか?ちょっと書きすぎた印象を持つ。
第三話は痴漢冤罪を証明すべく佐方が立ち上がる作品。
どの話もA級品だが、そろそろ現代の弁護士としての話に持って行った方がいいと思う。
続きを書くためには、あの素晴らしき「最後の証人」を上回らなければ読者は納得しない。構想は練っているのだろうか。期待して待ちたい。

因みに、角川文庫版で読んだ後に、遂に宝島社版もゲットできた。
やはり表紙が違うだけかもしれない。角川版は1ページ18行で、宝島版は17行で構成されている。なので厚みが違うのかな?
恐らく少々の改訂はされていると思うので、気になる方は読み比べてもいいと思う。

yoshiki56
9CQVKKZH
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

検事の死命の感想

佐方検事シリーズの第三弾。
相変わらず面白いです。
前作の『本懐を知る』の解決編となる『業をおろす』でほろりとさせられた後、
表題作となる第三話、四話の連作『死命を賭ける』と『死命を決する』では、
佐方VS強大な権力を後ろ盾にした弁護士とのスリリングな戦いに目が離せなくなります。
前作程の衝撃は無かったもののシリーズものとして安定の作品だと思います。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

検事の死命の感想

「検事の本懐」から続いた話も入っているので、連続で読んだ佐方シリーズ第三弾。「死命を賭ける」「死命を決する」の2篇が中心となっていると思いますが、読み応えのある法廷劇でした。検事時代をここまで読んで来て感じるのは、佐方はなんやかんや言って結局挫折して無いんですね。青年であり正義の味方、一点の曇り無く真っ直ぐに進む。勿論組織の中ではそのままでは居られない、なのでこの後検事を辞める事になります。青臭くで眩しい青年時代、もっと読みたい様な、もう十分な様な気もしますが、辞める時の事件は最後ちゃんと読みたいですね。

なおひろ
R1UV05YV
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

検事の死命の感想

「最後の証人」で弁護士として登場した主人公佐方の検事時代の話を中心に描いた連作短編集。
佐方シリーズ3作目となります。
2本目の「業をおろす」は、前作の5本目「本懐を知る」の続編となっています。
作者の配慮はあるものの、やはり順番通りに読むべきでしょう。
ただ、ここまで謎を明らかにする必要なかったのでは。
要するに、「本懐を知る」で終わらせておいた方がよかったと思ったって事です。

今作は、前作に比べて案件が小粒。
どんな小さな案件だろうが、妥協せず何事にも屈せず正義を貫く佐方、という事なのだろうが、前作以上を期待して読んだ側からしたら幾分肩透かし感はある。
また、前作でしっかり描かれていた「相手に真実を吐かせようと思ったら、人間として向き合うべきでしょう」の部分が今作では希薄。

単独なら比較的高い評価が出来る作品ですが、前作を読んでいると「あれ?」になっちゃうかな。
まぁ前作が凄すぎたって事ですね。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:
(7pt)

検事の死命の感想


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FSD78H58
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

検事の死命の感想

「心を掬う」は何もそこまで?とツッコミを入れたくなるところもあったが、佐方の執念を感じさせる作品。
「業をおろす」は佐方の父が無実の罪を自ら受け入れた真相が明かされる。
連作短編「死命を賭ける」「死命を決する」は検察・佐方側と弁護側の応酬が面白かった。
痴漢行為が題材であるのと、弁護側に対抗する決め手が若干弱いかな?という気はしたが、佐方検事の冴えが
ここでも披露されました。佐方シリーズ、まだまだ続けてほしいですね。
今度は佐方、絶体絶命!?のピンチに陥るも見事に切り抜ける痛快作をぜひ。

本好き!
ZQI5NTBU

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