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悪魔と警視庁



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【この小説が収録されている参考書籍】
悪魔と警視庁 (創元推理文庫)

悪魔と警視庁の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

親しみやすい、英国本格派

「クリスティと人気を競った英国本格派」で、1930〜50年代に71作もの長編を書いた人気作家とのことだが、まったく初めて目にする作家名、作品名だった。本作は、ロラックの主要作品である「マクドナルド首席警部シリーズ」の一冊で、本邦初訳とのこと。
事件は、マクドナルド警部が自分の車にメフィストフェレスの衣装をまとった男の死体が乗せられているのを発見するという、派手な幕開け。しかし、その後の捜査は、地道な聞き込みと鋭敏な推理力で複雑な人間関係の謎を解いて行く、英国本格派ミステリーの王道のような展開で、さまざまな伏線が張り巡らされた(もちろん、あとから気付くのだが)エピソードも続出して、ミステリー好きの興味をかき立てる。
冷静沈着でありながら、鋭い観察力で相手の心理を読んで行くマクドナルド首席警部は、間違いなくイギリスの警察小説の伝統を築いた一人だろう。派手なアクションより、地道な推理を楽しみたい方にオススメだ。

iisan
927253Y1

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