死のチェックメイト
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死のチェックメイトの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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派手さもなくビックリするような展開もなく。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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大戦中に殺人事件が発生し、警察が捜査を開始するが・・・というお話。 守銭奴だった被害者を巡り誰が犯人かのフーダニットが展開される典型的な推理小説で結構のよくできた本格派の作品ですが、はっきりいってただそれだけの小説なので些か喰い足りませんでした。この作品が悪いのではなく、当方が30年近く推理小説を読んできたもので、よっぽどのことがないと驚かない、+αを求めてしまう人間なので単なる推理小説だと一寸・・・。私みたいに黄金時代の推理小説の未訳の傑作の発掘、伝説の作品の復刊だと無性に血が騒ぐというようなマニア向けの感は否めないと思います。悪い小説ではないですが・・・。 大戦中の庶民の生活がわかるところとかは資料的価値があると思いますが、それだけだとなんだかなぁと思いましたがどうでしょうか。 著者のロラックは生涯で70冊以上の推理小説を書いているそうですが、残念ながらこれが代表作とはいえないと思うのでさらなる発掘作業が望まれます。今度でる「悪魔と警視庁」というのが最高傑作らしいので期待していますが・・・。 | ||||
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英国を代表する女流本格ミステリー作家ロラックの邦訳第3作目となる秀作の紹介です。著者は1931年にデビューしてから64歳で亡くなられる58年までの27年間に別名義を含めて70冊以上もの作品を著した多作家ですが、地味な作風が災いしたのか紹介の機会に恵まれず本書が日本語で読めるわずか3冊目だというのは本当に残念に思います。本書を読むと著者の実力は相当の物だと言う事がわかりますので、我が国ではまだ知名度が低いですが、ぜひこれを期にもっと数多く紹介して頂きたいと思います。 灯火管制が敷かれている第二次大戦下の霧の濃いロンドンで、ある夜影で守銭奴と囁かれていた老人が銃殺される。その時、隣家のアトリエには画家とモデル、チェスに熱中する二人の計四人の男と、入口との間の台所に画家の姉がいた。直ちにスコットランドヤードのマクドナルド警部が捜査に乗り出し、現場で逮捕された被害者の甥や偶然立ち寄り逮捕を執行した特別警察官ら複数の容疑者の取調べを始める。 探偵役のマクドナルド警部は、全く派手さはありませんが例え相手が警察官と言えども優遇する事なく公正に疑いの目を向け、あらゆる可能性を考慮し瑣末な事実をも見落とさない最高に有能な人物です。それから安易な結論に走らず、自分が納得する答が出るまで徹底的に手掛かりを追う忍耐強く粘り強い性格が身上です。本書の要は人間心理の盲点を突いた巧緻な錯覚トリックですので、先入観を完全に捨てて謎解きパズルに取り組まれる事を忠告致します。欲を言えば、犯罪動機が単純でありふれている点、男女のロマンスが一方通行に終わっている点等やや不満は残りますが、ミステリーとしての出来栄えは素晴らしく完全に満足出来ます。けれど深く考え直すと、著者は戦時中という暗い時代背景を考慮して切実な動機を描き、ハッピーエンドを避けて物語に翳りを帯びさせようと意図されたのかも知れないなとも思います。 | ||||
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英国を代表する女流本格ミステリー作家ロラックの邦訳第3作目となる秀作の紹介です。著者は1931年にデビューしてから64歳で亡くなられる58年までの27年間に別名義を含めて70冊以上もの作品を著した多作家ですが、地味な作風が災いしたのか紹介の機会に恵まれず本書が日本語で読めるわずか3冊目だというのは本当に残念に思います。本書を読むと著者の実力は相当の物だと言う事がわかりますので、我が国ではまだ知名度が低いですが、ぜひこれを期にもっと数多く紹介して頂きたいと思います。 灯火管制が敷かれている第二次大戦下の霧の濃いロンドンで、ある夜影で守銭奴と囁かれていた老人が銃殺される。その時、隣家のアトリエには画家とモデル、チェスに熱中する二人の計四人の男と、入口との間の台所に画家の姉がいた。直ちにスコットランドヤードのマクドナルド警部が捜査に乗り出し、現場で逮捕された被害者の甥や偶然立ち寄り逮捕を執行した特別警察官ら複数の容疑者の取調べを始める。 探偵役のマクドナルド警部は、全く派手さはありませんが例え相手が警察官と言えども優遇する事なく公正に疑いの目を向け、あらゆる可能性を考慮し瑣末な事実をも見落とさない最高に有能な人物です。それから安易な結論に走らず、自分が納得する答が出るまで徹底的に手掛かりを追う忍耐強く粘り強い性格が身上です。本書の要は人間心理の盲点を突いた巧緻な錯覚トリックですので、先入観を完全に捨てて謎解きパズルに取り組まれる事を忠告致します。欲を言えば、犯罪動機が単純でありふれている点、男女のロマンスが一方通行に終わっている点等やや不満は残りますが、ミステリーとしての出来栄えは素晴らしく完全に満足出来ます。けれど深く考え直すと、著者は戦時中という暗い時代背景を考慮して切実な動機を描き、ハッピーエンドを避けて物語に翳りを帯びさせようと意図されたのかも知れないなとも思います。 | ||||
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大戦中、灯火管制下のロンドンを舞台とした殺人事件。まずミステリとして面白い。くわえて、描き出される当時の世相・風俗も興味深い。事件を追うマクドナルド警部はまじめで安心できる人間。(エキセントリックな探偵が好きな読者には物足りないかもしれない。)結末ではある人物の人生の転機も暗示され、しみじみとした感動も味わえた。 装丁がとても斬新でしかも飽きが来ない感じで、シリーズをずらりと自分の本棚に並べたくなる。 | ||||
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大戦中、灯火管制下のロンドンを舞台とした殺人事件。まずミステリとして面白い。くわえて、描き出される当時の世相・風俗も興味深い。事件を追うマクドナルド警部はまじめで安心できる人間。(エキセントリックな探偵が好きな読者には物足りないかもしれない。)結末ではある人物の人生の転機も暗示され、しみじみとした感動も味わえた。 装丁がとても斬新でしかも飽きが来ない感じで、シリーズをずらりと自分の本棚に並べたくなる。 | ||||
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