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彼女が追ってくる



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彼女が追ってくるの評価: 7.50/10点 レビュー 8件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全8件 1~8 1/1ページ
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

彼女が追ってくるの感想

倒叙ミステリー。文章キレキレで面白かった。探偵vs犯人の心理戦も良かったです。

すえさだ
ZKC29U3R
No.7:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

彼女が追ってくるの感想

シリーズ物の倒叙ミステリ。ページ分量に対する質が高い。面白かったです。

なんというか舞台内容はとても現実的で、何か特徴的な派手さがあるわけではない。一見地味に思える内容でも楽しめるのは、登場人物達の質の高い会話と心理模様が巧く描かれているからだと思う。このシリーズの良さが本作でも健在でした。

現場検証パートにおける可能性の模索は非常にざっくりしていて、読者視点から見たら結末は2つ。犯人が特定されてしまう道筋があるのか?疑われた人が犯人なのか?だけに焦点をあてているのですよね。他の登場人物達が犯人の可能性はあるのか?などはカットです。必要ない人物と主要人物の差が目立ちました。事件後の模様を想像すると警察による現場検証で直ぐに犯人が特定できてしまいそうな犯行の粗をとても感じる読書でした。
が、たぶんそれはそれで良いのだと思います。読後に納得できました。本書のポイントは彼女の恐ろしさですから。
ラストの幕引きも見事でした。

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egut
T4OQ1KM0
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

彼女が追ってくるの感想

このシリーズは3作目となります.どうもこの主人公は人として大事な何かが欠落している感じがしますね.私も人のこと言えませんが...どうしてこんな人になってしまったのか?それが4作目で明かされるのだとすれば,いずれ読んでみたいです.現時点では彼女に対してあまり良い印象は持てません.男の悲しい性と言われるとそれまでなのですが,女性には「情の深さ」みたいなものをどうしても求めてしまう.
それから,その能力故,この先起こるであろう事態も判っていながら,それを防ぐ,阻止することに興味がない.いったい何なのでしょう...でも,話自体は結構面白い.先述の話とも関係するのですが,動機や人間関係の内面的な部分を極力考慮から外した形で,状況と会話の整合性などから帰納的に結論を導いてしまう(でも解決には興味なし).いかにもリケ女な感じ自体は,嫌いではありません.

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マー君
S2HJR096
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

彼女が追ってくるの感想

(化け物)碓氷優佳シリーズの3作目にしてこのタイトルですから、読む前から否が応でも期待が膨らむわけです。
「多分半ばホラーだな」とか「犯人カワイソス」などなど色々想像していたのですが、期待していたものとは違いました。
タイトルにある「彼女」とは(怪物)碓氷優佳の事ではなかったからです。
序盤は「もしかしてイマイチ」と思って読んでいましたが、やはり(モンスター)碓氷優佳は期待を裏切らない。
彼女とは被害者の女性の事だったのですが、(悪魔)碓氷優佳の存在によって加害者が被害者に追われているような錯覚に陥るといった感じでしょうか。
読了後はこのタイトルもしっくりするものになります。


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梁山泊
MTNH2G0O
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

彼女が追ってくるの感想

碓氷優佳倒叙シリーズ3作目。コテージに来た時点で実は勝負はついていたという結末に戦慄。碓氷優佳の思考は今回は特に納得いかなかったが、心理戦自体は読みごたえがあった。

水生
89I2I7TQ
No.3:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

彼女が追ってくるの感想

かつての職場仲間が集う「箱根会」の夜に親友の姫乃を亡き恋人の復讐のため殺害した夏子。彼女は偽装工作を施し容疑を免れようとしその目論見は成功するが、ただ一つの誤算は姫乃が握っていたカフスボタンにより全く予想外の人物に疑いが向けられてしまったことで・・・。 碓氷優佳シリーズ第3弾は、親友を殺し彼女に勝ったはずの女が想定外の出来事により逆に殺された彼女に追われている気になるというちょっとホラーじみた話。しかし、その裏に隠されているのは女同士の血で血を洗う確執で本当にこれを読んだ後は女は怖いなと思いました(笑)

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ジャム
RXFFIEA1
No.2:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

彼女が追ってくるの感想

死体の手に握られていたカフスボタン。覚えのない事態に殺した中条夏子は混乱する。倒叙小説だけれど一味違った展開で読ませるミステリーだ。夏子の視点でストーリーが始まり、死体発見の後はディスカッションから論理的な考察により事件の犯人を考えるメンバーの様子と、夏子の心情をモノローグで読ませ事態の収拾を図ろうとする各人の思惑が描かれる。肝心なのはカフスボタンだ。何故そんなものを姫乃が握っていた。理解できない夏子はさりげなく会話をリードしてカフスボタンの謎を解き明かそうとする。用心しなければいけないのはゲストの碓氷優佳だ。彼女の考えが読めない。気を付けながら夏子は場をリードして混乱させる。明かりの点いていたロッジ。時間のあいまいさ。大丈夫、逃げ切れる。夏子はそう考えていた。
しかし、ポケットから出てきたもの。殺人者と殺された者。その構図が大きく変わるラストまで一気読みでした。石持 浅海、楽しませてくれる作家だ。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

彼女が追ってくるの感想

前2作に続く、碓氷優佳の登場。
相変わらず超能力じみた推理力で犯人をバッサリ。
推理小説には登場してはいけない類の人種なのではないかと思いますが、
そこが良いのかもしれません。
「扉は閉ざされたまま」、「君が望む死に方」と同様、倒叙物です。
倒叙物の常として読者側が推理することは無く、
探偵役(本作では碓氷優佳)が犯人を追い詰める論理の道筋を楽しむはずのものなのですが、
ロジックが飛躍しすぎていて爽快感はあるものの、説得力に欠ける。

前2作のその後を示唆する叙述があり、
前2作を読んだ方は読む価値があるかと。

OZ
8U24PHAV

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