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彼女が追ってくる
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彼女が追ってくるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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最後の終わりかたに尽きると思う。 読んでいる途中は正直平凡な物語だった印象があったのだが、最後の部分で一気に面白くなったように思う。 伏見は相変わらず不在だが、碓氷さんとその友人から語られる2人の現状がどんどん進行していっているので、もう一度『扉は閉ざされたまま』を読み返したくなってしまう。 シリーズを出す度に、『扉は閉ざされたまま』の素晴らしさが際立っていくようだ。 | ||||
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石持流のストーリー展開で楽しく読めました。でも、ちょっと無理のあるところも。まっ、これも石持ならではと思うと楽しい。 | ||||
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"わたしは、彼女に勝ったはずだ。それなのに、なぜ……" 愛した男の命を奪う原因になったかつての同僚で親友を刺殺した中条夏子。あとは警察との対決が始まるはずだったが、殺害現場に残された覚えのないカフスボタンが、計画の調和を崩してしまった。 2006年の「このミステリーがすごい!」第2位になった「扉は閉ざされたまま」(ちなみにその年の1位は東野圭吾「容疑者Xの献身」)で登場した碓氷優佳が探偵役を務めるシリーズ物の3作目 犯人が犯罪を犯すところから物語が始まり、探偵が犯人のミスをひとつずつ暴いて真相に近づいていくという倒叙型のミステリです。刑事コロンボや古畑任三郎のような形ですね。 コロンボや古畑はどちらかというと見た目はぼんやりしてコミカルなところが魅力なんですが、このシリーズの碓氷優佳は他のレビュアーも書いていますが、「ドS」というか犯罪に対する姿勢がどうにも好きになれません。 それでも新作が出ると読むのは、倒叙型のミステリとして読み応えがあるから。 今作は、犯人である中条夏子の犯罪がかなり稚拙なため(それも理由があるのですが)、その魅力が薄くちょっと残念な気がしました。 | ||||
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1作目の「扉は閉ざされたまま」に続いて本作を読んだ。「扉は閉ざされたまま」の方が評価が高いようですが、一作目の動機にどうにもリアリティが感じられなかったので、本作の方がストレートに違和感なく読めた。基本的な展開は「扉は閉ざされたまま」とよく似た雰囲気ですが、今回はカフスボタンの謎が大きくフィーチャーされ、そこの謎ときが主となる。故に、犯行を隠す犯人と見破ろうとする側の息詰まる駆け引きの側面はやや弱くなっているかもしれない。オチは非常にまとまっていると思う。「扉は閉ざされたまま」の方がどうにも着地しない終わり方だったので・・・。 | ||||
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優佳シリーズ第三弾です。 シリーズと言いつつ、優佳目線で話が進まないのが、特徴。 今回もストーリー展開のテンポも良く、最後まで一気に読んでしまいました。 いつもながら、なるどぉ!なエンディング。 | ||||
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本シリーズ三作目は、シリーズ中で最もテンションの低いものだった。 「扉は〜」はシリーズ化が意識されていたかどうか分からないが、その設定の妙と密度の濃さに驚いた。 続く「君の望む〜」は、シリーズ作品としてのマンネリ化を避けた工夫が、うまく嵌った高いリーダビリティの作品だった。 しかし、シリーズ掉尾のはずの本作は、そのレベルの低さに驚く作品だった。 本シリーズは彼女を描くためのものである。 つまり本作のレベル、密度、テンションの低さは、描かれるべき彼女の存在を、著者が重要視していないということなのだ。 シリーズ作品は、著者が進んで作るものと、不本意ながらのものとがある。 本作は、その不本意ながらの作品だったのではないか、と考えてしまう。 そのくらい、本作は著者の作品としてはレベルが低い。 なにしろ、ロジックが緻密ではない、というのが致命的だ。 カフスボタンをめぐる展開は、これでいいのか?と唖然としてしまった。 いくら極限状態という設定とはいえ、そこはフィクションである。 しかも著者のミステリなんだから、当然のごとく緻密なハイレベルのロジックが展開されるものと期待するのが読者というものだ。 悪い意味で読者の期待を裏切る作品、という厳しい言い方をしたくなる。 本シリーズは実に面白い設定なのだから、本作で終わりにして欲しくない。 もっと濃厚なロジックの、そして底意地の悪いイメージと読後感を残す作品を期待したい。 、 | ||||
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犯人が間抜けすぎ。この程度で完全犯罪をしようとは・・・。そりゃあ、探偵役にしてみれば、楽勝でしょ。結果、碓氷が犯行を暴いても、爽快感がないし、むしろ嫌味にも感じる。過去2作も読んでいるが、今回の彼女には、まるで魅力を感じなかった。 | ||||
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「扉はとざされたまま」を読んで、その軽快さと微妙な伏線の張り方。碓氷優佳の出来すぎ(?)感のある冴え渡る推理にハマリ、今回も購入。 もう完全に碓氷優佳を中心に話が進んでいるので、悩む必要もありません。犯人も最初からわかってる訳ですし(笑)。 途中、ちょっと強引かなあ?と思う推測もありますが、それは名探偵にはあってもいいお約束としましょう。 そして衝撃の?ラストですが、分かってしまうというマニアは別にして、きれいにまとまってると思います。 ほぼ1日で読破できる本格知的ミステリとして僕はオススメします。 | ||||
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石持浅海の本はなぜか出たら買ってしまう。 それでいつも「惜しいなぁ」と思う。 アイデアと結末はいつもいい。今回も事件後も加害者と被害者の 闘いが続く,というのがいいし,ラストとかも格好いい。 でもいつも途中にひねりがない。 今回も「カフスボタンの謎」1つでいつまでページ裂くの,って感じで 状況説明がくどくて(いつもだが)はじめと終わり以外の 中盤が1本調子で動かないのだ。 特に本作はラスト近くでドカドカと無理矢理動いて急速に収束して しまい,シリーズ探偵役の優佳の推理がかなり強引だ。 主人公が常人離れした観察力の持ち主でクールなのは前作を読んで わかっているが,これでは無機質過ぎてキャラがない。 と,コキおろしてしまったが私は石持浅海が好きだ。 現在少ない本格派推理作家だと思うし,ドラマ化狙いの流行作家には なって欲しくない。 次に出た本もきっと買ってしまうだろう。 だから次回は頼む。いい意味で唸って本を閉じたい。 | ||||
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扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)君の望む死に方 (ノン・ノベル)に続く<碓氷優佳>シリーズ、第三作。 ある思惑を胸に旧知の集まりに参加する犯人(女性)。そこにはかつての同僚(女性)もいた。 集まりの夜、殺人が起きる。殺人の瞬間は(倒叙モノなので)きっちり書かれている。 翌日、被害者が発見された時、彼女は手にカフスを握っていた。 疑われるのはカフスの持ち主である男性。皆の疑いの目は彼に注がれる。 犯人は早く警察に介入して欲しいのに、本当に彼が犯人なのかどうか・の議論が始まってしまう。 たまたまその場に参加していた<碓氷優佳>は、冷静な意見をはさみ、時に議論を誘導する。 そして、警察が介入する10分前、犯人と優佳の対話による対決が始まる・・・。 広義の「閉ざされた山荘」、「共感するのが難しい動機」「警察未介入」、「果てしない議論」、と 石持作品のエッセンスは詰まっている。 そこに<碓氷優佳>の、どこか感情の欠けているような「鶴の一声」が突き刺さり、犯人は追いつめられていく。 大まかなストーリー展開は想像がつくので、どんな矛盾点を彼女が突いてくるのか・に興味を持ちながら読み進めたが・・・ この矛盾点はアリなのか? 作中で優佳は「男性にはピンと来ないかもしれません」と言った。女性ならみなピンとくるのだろうか? 女性読者の意見が聞いてみたい。 以前は三部作と公言されていたシリーズであるが、掉尾を飾るような話の内容ではない。 次もあるのか? 不安と期待をない交ぜにしながら待つことにする。 あと、最近の石持作品に多い<間章>や<「男女」の描写>は今作ではない。過去二作の読者で「あれがあるかが心配」 な方もいるかもしれないので書き添えておく。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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