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彼女が追ってくる



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彼女が追ってくるの評価: 3.36/5点 レビュー 11件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(2pt)

どうしても碓氷優佳が好きになれないのですが読んでしまう。

"わたしは、彼女に勝ったはずだ。それなのに、なぜ……"
愛した男の命を奪う原因になったかつての同僚で親友を刺殺した中条夏子。あとは警察との対決が始まるはずだったが、殺害現場に残された覚えのないカフスボタンが、計画の調和を崩してしまった。

2006年の「このミステリーがすごい!」第2位になった「扉は閉ざされたまま」(ちなみにその年の1位は東野圭吾「容疑者Xの献身」)で登場した碓氷優佳が探偵役を務めるシリーズ物の3作目
犯人が犯罪を犯すところから物語が始まり、探偵が犯人のミスをひとつずつ暴いて真相に近づいていくという倒叙型のミステリです。刑事コロンボや古畑任三郎のような形ですね。

コロンボや古畑はどちらかというと見た目はぼんやりしてコミカルなところが魅力なんですが、このシリーズの碓氷優佳は他のレビュアーも書いていますが、「ドS」というか犯罪に対する姿勢がどうにも好きになれません。

それでも新作が出ると読むのは、倒叙型のミステリとして読み応えがあるから。
今作は、犯人である中条夏子の犯罪がかなり稚拙なため(それも理由があるのですが)、その魅力が薄くちょっと残念な気がしました。
彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)Amazon書評・レビュー:彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)より
4396208944
No.3:
(2pt)

残念ながら薄っぺらなロジック

本シリーズ三作目は、シリーズ中で最もテンションの低いものだった。
「扉は〜」はシリーズ化が意識されていたかどうか分からないが、その設定の妙と密度の濃さに驚いた。
続く「君の望む〜」は、シリーズ作品としてのマンネリ化を避けた工夫が、うまく嵌った高いリーダビリティの作品だった。
しかし、シリーズ掉尾のはずの本作は、そのレベルの低さに驚く作品だった。

本シリーズは彼女を描くためのものである。
つまり本作のレベル、密度、テンションの低さは、描かれるべき彼女の存在を、著者が重要視していないということなのだ。
シリーズ作品は、著者が進んで作るものと、不本意ながらのものとがある。
本作は、その不本意ながらの作品だったのではないか、と考えてしまう。
そのくらい、本作は著者の作品としてはレベルが低い。

なにしろ、ロジックが緻密ではない、というのが致命的だ。
カフスボタンをめぐる展開は、これでいいのか?と唖然としてしまった。
いくら極限状態という設定とはいえ、そこはフィクションである。
しかも著者のミステリなんだから、当然のごとく緻密なハイレベルのロジックが展開されるものと期待するのが読者というものだ。
悪い意味で読者の期待を裏切る作品、という厳しい言い方をしたくなる。

本シリーズは実に面白い設定なのだから、本作で終わりにして欲しくない。
もっと濃厚なロジックの、そして底意地の悪いイメージと読後感を残す作品を期待したい。

彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)Amazon書評・レビュー:彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)より
4396208944
No.2:
(2pt)

残念な出来。

犯人が間抜けすぎ。この程度で完全犯罪をしようとは・・・。そりゃあ、探偵役にしてみれば、楽勝でしょ。結果、碓氷が犯行を暴いても、爽快感がないし、むしろ嫌味にも感じる。過去2作も読んでいるが、今回の彼女には、まるで魅力を感じなかった。
彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)Amazon書評・レビュー:彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)より
4396208944
No.1:
(2pt)

なんかまた惜しいのだ

石持浅海の本はなぜか出たら買ってしまう。
それでいつも「惜しいなぁ」と思う。
アイデアと結末はいつもいい。今回も事件後も加害者と被害者の
闘いが続く,というのがいいし,ラストとかも格好いい。
でもいつも途中にひねりがない。
今回も「カフスボタンの謎」1つでいつまでページ裂くの,って感じで
状況説明がくどくて(いつもだが)はじめと終わり以外の
中盤が1本調子で動かないのだ。
特に本作はラスト近くでドカドカと無理矢理動いて急速に収束して
しまい,シリーズ探偵役の優佳の推理がかなり強引だ。
主人公が常人離れした観察力の持ち主でクールなのは前作を読んで
わかっているが,これでは無機質過ぎてキャラがない。

と,コキおろしてしまったが私は石持浅海が好きだ。
現在少ない本格派推理作家だと思うし,ドラマ化狙いの流行作家には
なって欲しくない。
次に出た本もきっと買ってしまうだろう。
だから次回は頼む。いい意味で唸って本を閉じたい。
彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)Amazon書評・レビュー:彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)より
4396208944

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