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虐殺器官



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虐殺器官の評価: 6.56/10点 レビュー 9件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.56pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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No.1:
(9pt)

虐殺器官の感想

読みづらい作品ではあった。

長いあいだ、買い置きしていたのは 表題からどうしても気が進ま無かった。

読み始め、30代の若者が書いた作品であろうとのことで、薄っぺらい内容か、それとも必死に背伸びして書いた、どちらにしても全く期待していなかった。が、途中でこの作家が若くして亡くなっているいることを知り、感傷も入った為か、斜に構えて読み始めたわたしの気持ちが変わり、素直な気持ちで物語に入り込めるようになった。

すると、この作家の奥深さが理解でき、感傷どころではない、のめり込んで読み始めていた。


ストーリーとしては、近未来の原爆が投下されたあとの近未来の地球。

そこでは徹底した管理社会が実現しており、ただしその徹底管理から漏れるジョン・ポールなる人物、彼が現れる所、テロが勃発することから、任務として彼を追いかける特殊部隊の暗殺者の主人公が、遭遇する様々な事態に対処しながら進んでいく。

そのなかに戦争、テロ、武器は言わずもがな、医学、心理、社会、経済、宗教を違う角度から眺め、その知識をほんとうにあっさりと書き流しながらも、所狭しと盛り込まれているため、読み進めるのには相当に時間がかかる反面、知的好奇心を掻き立てる やわらなか筆致が内容と対称的になっている。


静謐の中 この物語が閉じていくときに、ふと 『夭折の天才』という言葉が頭をよぎった。  了

とも
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