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古書の来歴



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【この小説が収録されている参考書籍】
古書の来歴
古書の来歴 (創元推理文庫)

古書の来歴の評価: 7.33/10点 レビュー 3件。 Bランク
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古書の来歴の感想

中世のスペインで作られたユダヤ教の祈祷書。
紛争中のサラエボで見つかった美しいハガダー・・・と言う史実をもとに書かれた物語ですが、フィクションでありながら中世の情景が目に浮かぶような秀作でした。
架空の話でありながら、長い年月の間そこに生きてきたユダヤ人の苦悩ははかり知れないものがあります。
キリスト教がいかに支配と搾取や弾圧をくりかえしてきたのかと言うこと、その中でその美しい本を守るだめに、命をかけて存在した人達の生き様や家族の思い。
主人公ハンナの人生も含めて、家族とは何なのか問われているような気がしました。

それにしてもジャーナリストが書くフィクションは、総じてレベルが高い気がします。取材力と筆力が常に鍛えられているからかもしれませんが、ぐいぐいと引き込まれていきました。
本物を見てみたくなりました。中世の歴史を知る上でも貴重な物語だと思います。

たこやき
VQDQXTP1

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