大工の権八と同じ普請場で働く浪人、坂手文左衛門。仕事も真面目に取り組み、権八たち本職の大工とも気さくに付き合う好人物だ。

四代将軍家綱の法要の折に、二人組の侍に襲われていた身なりのいい武家の男児を助けた北町奉行所与力の山野辺に頼まれて、高岡藩上屋敷で男児を預かることになった正紀。

明治五年（１８７２年）。近代化が進む明治の世は、武士という存在を置き去りにして進みつつあった。

二月の昼下がり、小松探偵事務所にいた家頭清貴の元を、賀茂澪人が訪ねてきた。

行政書士の斉木のもとに不穏な電話が。 男は娘を誘拐したと告げ、返してほしければ指定場所に来るよう命じる。

嫡子徳松亡きあと、未だ世継ぎに恵まれぬ将軍綱吉は、母桂昌院の助言に従い新たな法を発布。

今井明子は認知症予防も兼ね、彦根城の観光ボランティアをしていた。

悩み苦しむ市井の人々を助けるために、自ら封印していた風鳴の剣を解き放った徳川竜之助。

貞享元年八月、世を震撼させる事件が起きた。 江戸城本丸御殿で、大老堀田正俊が、若年寄の稲葉石見守に斬り殺されたのだ。

妾を囲い、働き者の女房に三行半をつきつけた小間物屋『菊乃家』の主・宗兵衛。

鼠小僧が江戸に舞い戻り、不正な金を懐にしている奸賊から盗みを働いた。

師である柳生清四郎との立ち合いを経て、あらためて自らの操る葵新陰流の宿命に向き合うこととなった徳川竜之助。

江戸城松の廊下での刃傷に端を発した赤穂藩をめぐる一連の出来事は江戸市中にも暗い影を落としていた。

浦川や正棠たちの企てを打ち破り、無事高岡藩主の座に就いた正紀。

終着駅札幌に着いた豪華寝台特急カシオペアのスイート展望室で若い女性の刺殺体が発見された。

幼少期に東北で両親を失い、今は都内のダリア専門店で働く二十歳の太輝は、街中で不思議な少女と出会う。

没後も語り継がれる美しい歌姫だった祖母を持つ歩。

将軍家御用達の店ばかりを狙う盗賊が現れた。襲われた店は一家皆殺しのうえ、最後に火をつけるという非道ぶりだ。

明け方の港区芝浦のマンション前で焼死体が発見された。

東京・池袋で男の刺殺体が発見された。警視庁池袋署刑事課長の本宮は、捜査の過程で捜査一課長からある密旨を受ける。

「私は報道されている通り、美人に該当する人間です。

剣術指南役に就けなかったことを恨みに思い、自らが仕える藩の大名行列を襲って、藩主はじめ多数の藩士の斬り殺した人斬り太夫こと赤崎満。

我が子を失った夫婦、イジメに遭い転校を決意した少女、離ればなれになった家族の再生を願う少年、妻の介護に疲れ死に場所を求めて旅に出る老夫婦、絶縁した父の余命を聞き故郷に戻る青年……鉄道を舞台にした感動の家族ドラマの最新作。

旗本成島家当主の平四郎が、人に逢いに行くと云って出掛けたきり消息を絶った。

矢島与一郎の若い頃の剣術仲間が箱根で道場を開いているという。

小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の母の若い再婚相手である義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちと見られていた。

プーチンも戦慄する重大な軍事機密とは!? 次期警察庁長官候補の大江から非公式のオファーを受けた警察庁公安〈サクラ〉田臥は、ロシアのスパイ親子を青森から警察庁に陸路で連れていくことに。

原宿のマンションで雑誌「トラベル日本」の記者、広川克樹と旅行社の会社員、中村かおりが殺された。

横浜みなとみらいに新規オープンしたホテル、ハーヴェイ・インターナショナル横浜で立て籠もり事件が発生した。

横浜の洋菓子メーカー〔ミナト堂〕の父子を誘拐した〔大日本誘拐団〕の実行犯逮捕から間もなく、神奈川県警特別捜査官の巻島史彦は、主犯格と見られる淡野を追っていた。

天才詐欺師・淡野を捕まえるため、神奈川県警特別捜査官の巻島史彦は、配信番組【ネッテレ】に出演する。

大工の権八が普請場で知り合った浪人、浅島善五。

旗本家の次男、大曽根三樹之助は家を飛び出し大繁盛の「夢の湯」に居候している。

文久二年（１８６２年）。酒を巡る騒動から６年、江戸は仄暗い不安に揺れていた。

仕事探しの掲示板にメッセージを載せた荒木圭介に仕事の依頼がきた。

日本の昔話をミステリで読み解き好評を博した『むかしむかしあるところに、死体がありました。

新米弁護士の木村龍一は初めて病院の医療看護訴訟を担当することになった。

茶人として名高い天新堂の隠居の万庵が左近のもとを訪れた。

廃嫡を目論む正棠や浦川たちの奸計に嵌まり、蟄居謹慎を余儀なくされた正紀。

柳生全九郎との決着と引き換えに、致命的な傷を負ってしまった徳川竜之助。

はじめて担当した離婚案件に隠された仄暗い企み、ロースクール時代の友人が起こした殺人事件の真実、 淫行容疑で逮捕された家庭教師を救う少女の切り札―― 新米弁護士の木村は先輩の敏腕弁護士・高塚に助けられながら難儀な依頼を解決していく。

イスラム過激派による日本人拉致事件がカザフスタンで発生した。

綱吉が将軍に就任したことで、甲府藩主としての務めを果たしながらも、気ままな日々を送っている左近に、綱吉の影武者として日光社参におもむくようにとの命がくだった。

正国、倒れる──。

定町廻り同心の岡本達之進の屋敷できびきびと働くおえんを見て、岡本は日々に張り合いが出たと満更でもない様子だ。

豊臣家を滅亡させ、徳川家の天下統一を決定付けた大坂の陣。 戦国の世に終焉を告げた戦いを武将たちはどう見たのか。

小説の、最後の最後でおどろきたい方、ぜひどうぞ。 「どんでん返し」をテーマに描いたミステリー5編。

国家権力で悪を追い詰める公安0課作業班。

将軍綱吉との狩りの場で刺客に襲われ、傷を負ってしまった左近。

ある宗教の過激派は世界革命のため、東京オリンピックの開会式に出席する日本の総理大臣や世界各国のVIP殺害を画策し、一人のスナイパーを雇う。

木崎淳平は仕事を辞めて、ハワイ島のヒロを訪れた。

警視庁捜査一課の市橋大樹は、入院中の祖父・勝之介から、青春時代を過ごした呉と広島の写真を撮ってきてくれと頼まれ現地を訪れる。

かつて死闘の果てに打ち破ったはずの宿敵、柳生全九郎が生きていた…。

左近暗殺の黒幕は酒井雅楽頭だったー！爺と呼んで信頼していた大老のまさかの裏切りに衝撃を受けた左近のもとに、さらなる悲報が届く。

闘病中の旗本堀川頼母を往診する、藪医者と評判の中井良伯。その良伯の後を追う一人の小柄な年寄りがいた。

TVアニメ「ルパン三世PART6」でも脚本を執筆している2022年に90歳を迎える作家・脚本家の辻真先が、1980年に双葉社から出版した幻のオリジナル「ルパン三世」小説の復刻。

元警視庁捜査一課の刑事で私立探偵の橋本豊に失踪人捜索の仕事が舞い込んだ。行方不明になった女性は三浦亜紀。

郊外の団地で一人暮らしをしていた姑が、突然亡くなった。嫁の望登子は業者に頼むと高くつくからと自力で遺品整理を始める。

バリ島爆破テロで恋人を亡くした元自衛官の豊川は、たった独りでテロ組織を壊滅させて復讐を果たし日本に帰国。

新年の仕事始めの日。ジウ・イーリンが小松探偵事務所を訪ねてきた。

見目麗しき新米与力、花房英之介。その正体は死んだ兄に成り代わり男として生きる花房志乃――。

娘鶴姫の暗殺を恐れた第五代将軍綱吉に乞われ、世間を欺く仮の世継ぎとして西ノ丸に入って早十二年。

龍治に返り討ちにあい、川に飛び込んで逃げた吉三郎は生き延びていた。

江見は和沙との不倫現場を毎回撮影し映像に残す。

精密機械の技術者で人型ロボット開発の中心人物である早川啓介が越前海岸で溺死体となって発見された。

“むかーしむかし、ケータイにロックをかけない時代がありました……"。

田安徳川家の御曹司という身分を隠しながら、南町奉行所の同心見習いとして働き、江戸の町を騒がす奇妙な事件の数々を解決すべく日々奮闘する徳川竜之助。

道ばたでないていた子犬の「ぼく」を、みくちゃんって女の子が拾ってくれた。ぼくの新しい生活がはじまった。

売れない小説家・大菅賢は担当編集者を口論の末に殺してしまい、茨城に逃亡する。

高校で人気の女性教師が誘拐され、72 時間後に始末するとネット動画で予告された。

ある日、京都寺町三条商店街にポツリとたたずむ骨董品店に、一人の女子高生が訪れ… 清貴と葵の出会いから、バイト初日のエピソードまで、二人の原点となるエピソードを収録。

襲われているところを助けた若侍は、とある小藩の姫様だったー。

先代藩主正森の頃から三十年にわたって仇を追っているという高岡藩の下士と出会った正紀。

安政三年（１８５６年）の冬、江戸の町では銘酒「ゆきのなごり」が大流行していた。

刑期を終えた元窃盗犯の老人が告白した過去の犯罪。

若き女医・識名愛衣は不思議な出会いに導かれ、人智を超える事件と難病に挑む。

愛衣は魂の分身〈ククル〉と夢幻の世界に飛び込み、眠りから醒めない奇病・イレスに罹った患者のマブイグミ〈魂の救済〉に次々と成功する。

三島屋のお琴の義理の兄で、左近の幼い頃からの親友、岩城泰徳。

鳥越明神の境内から、野良犬が土の付いた小判をくわえて出てきた。

二年前に“男と心中する"と手紙を残して失踪した母。

西本刑事は恋人の塚本恵とデートの最中、真鶴でクルーザーの爆発を目撃。

派遣社員の瑠璃は男と別れたばかり。

山深い秘境の村を走る旧道沿いにぽつんと佇む「ドライブインまほろば」。客は滅多に来ないが、比奈子は今日も店を開けた。

『幸せだ』と言い聞かせながら、主婦として埋もれた日々を過ごす西沢円香。

動物園で夜勤のアルバイトを始めた飛鳥は、同行する先輩・不破の秘密を知る。

悪夢の甲子園決勝再試合から25年。

甲府藩主の徳川綱豊は次期将軍の座をめぐる争いに巻き込まれるのを嫌い、病と称して藩邸に籠もる体を装いながら、谷中のぼろ屋敷で一人暮らし。

江戸を襲った勅額火事から一年、町の復興は着々と進んでいた。

大切な人のため、世界でいちばん優しい噓を吐く――かつて漫画家を志すも夢破れ、ありふれた日常を送る高校生・紅藤凪斗。

妹の千紘と親友・龍治の仲にやきもきしていた勇実だが、今度は我が身の色恋が胸を騒がせる。

私立曙女子高等学院の問題児ばかり集められるクラス(通称マルキュー)に、ある生徒が異動してきた。

「鉄道ミステリ傑作選〈昭和国鉄編〉」の第三弾。昭和の時代を舞台にした鉄道ミステリの秀作を集めた。

明治三十九年、帝都東京。

「不思議な夢が続き、寿命が喰われていく。これは『夢喰い』だ」 堀越教授はそう言い残して死んだ。

野分により設立間もない人足寄場が壊滅的な被害を受けた。

北辰一刀流を学ぶもののうちで異端と忌み嫌われる一人の遣い手が、葵新陰流の評判を聞きつけ、徳川竜之助のことを探り始める。

令王大学の名村詩朗准教授は、若き天才研究者。

「犯人はここにいる全員です」ーーリゾート旅館の支配人が惨殺され、従業員6人が自首したが、彼らの供述にはあいまいな殺意しかなく、支配人が殺された理由がわからない。

西ノ丸の大手門前で御家人が抗議の自刃を遂げた。

高校受験を控えた小笠原幸は、バトン部に所属している。